この記事は魚座のギリシャ神話のあらすじ、魚座の特徴や誕生日、性格と相性などを紹介します。
魚座は地味ですが、興味深い神話が残されている星座です。
あなたもこれを読めば魚座のギリシャ神話のあらすじ、魚座の特徴や誕生日、性格や相性などを知ることができます。
魚座はどんな星座?
星座図を見ると魚座は2匹の魚がロープで繋がれた姿で描かれています。
「北の魚」と「西の魚」そして2匹を繋ぐ紐がどーんとペガサス座と牡羊座の間に広がっています。
4等星ほどの小さな星の集まりなので、探す時は星座早見盤などを用いるのが良いでしょう。
ペガサス座の四角形のすく隣に魚が1匹、牡羊座の横にもう1匹、2匹は大きな「く」の字に曲がったロープで繋がっています。
もしも、アンドロメダ座を見つけられたならば、アンドロメダの1等星のすぐそばに「西の魚」があるのでここから辿っても良いでしょう。
また、魚座は地味ですが、天文ファンには注目の星座の一つでもあります。
魚座にはM74銀河があり、この銀河では超新星が2002年、2003年と立て続けに発見されています。
残念ながら、M74は肉眼では見ることは出来ませんが、星の誕生が確認できる銀河、とても神秘的です。
魚座のギリシャ神話や伝承は?
魚座の2匹の魚は愛と美の女神アフロディーテとその息子、恋と性愛の神エロースの姿とされています。
アフロディーテは愛と美の女神と言われるだけあって、恋バナも多くあります。
エロースは軍神アーレスとの間に生まれた子とされます。
エロースは母譲りの美しい容姿と、父譲りの武術に長け、特に弓の達人でした。エロースの別名はキューピットです。
キューピットというと翼の生えたエンジェルを想像されるかと思いますが…。
それは時代と共にイメージが変化して伝わったもので、そもそもは大人の神様として描かれていました。
この物語の舞台は、山羊座のパーンの物語にもあったナイル川(一説ではエリダヌス川)の岸辺の神々の宴。
ゼウスはもちろん、そうそうたる神々が大勢集まりました。その中に当然、アフロディーテとエロースもいたわけです。
あの、山羊座のパーンも、水瓶座のガニュメーデスも参上し、お給仕や宴会芸に大わらわ。
宴もたけなわ一番盛り上がっていた時、あの、怪物デュポーンが襲ってくるという事件が起こりました。
神々は、とりあえず態勢を立て直すため、それぞれ、様々なモノに化けて逃げ出します。
「エロース、魚よ!魚に化けなさい!」とアフロディーテは即座に息子に指示します。
そして自らも魚に化けます。
そして、腰に巻いていた紐を魚に化けた息子の尻尾の付け根と自分の尻尾の付け根を固く結びます。
「ママ、何するの!!これじゃ、メザシみたじゃない。僕、干物は嫌だよ~」
「馬鹿ね、メザシは反対よ。頭が繋がってるのよ!つべこべ言わず逃げるわよ!」
「え~、カッコ悪い~!あ、デュポーンが!!ママ、コワイよ~!」
魚に化けたアフロディーテとエロースはモノスゴイ速さでナイル川を下って逃げました。
しかし、どうしてわざわざ繋がる必要があったのでしょうか?
簡単に言ってしまえば、二人が離れ離れにならないように、なのですが…。
なお、先ほど述べたように、エロースがキューピットとして「翼のある幼児」形態になったのは後の話…。
神話が出来た頃のエロースといえば、髭まで生えた大のオトナ。
いい年した息子と離れ離れがイヤだなんて、どれだけ子離れ出来ていない母親でしょう。
子離れ出来てない、というのは一理あるのですが、エロースはアフロディーテにとって単に息子というだけでなく、一番の家臣、従順で優秀な従者でもあったのです。
「うちの息子って、超イケメンで超優秀!絶対誰にもあ~げない」と言ったかどうかはわかりませんが、誰よりも大切なのは確かです。
けれど、お利口さんで何でもママの言いなりのエロースも一度だけ、アフロディーテの命に背いたことがあったのです。
「あの小娘、目障り。始末しておいで!」と大変美しいというだけで、人間の娘プシュケーを逆恨みし、エロースを刺客に差し向けました。
ところが、エロースときたら…。
プシュケーの美しさにポ~っとして、母の言いつけなどスカーンと忘れ、2人は恋に落ち、ヨロシクやってしまったのです。
エロースにとっては遅い反抗期だったのでしょうか?
ママより彼女。
ミイラ取りがミイラになってしまった、という事ですね。
「バカなの?オマエ! 小娘ごと地獄に落としたろか!!」
大激怒の美の女神の美しい顔はもはや、恐ろしい般若のようです。
見かねたゼウスは「まぁ、まぁ…」とアフロディーテをなだめ、エロースと一緒になりたければ、とプシュケーにいくつもの無理難題の試練を与えたのですが。
愛の力は恐ろしい…。
プシュケーは数々の試練に耐え、見事パーフェクト・クリア!とうとう、エロースと結ばれたのです。
もう2度と、どこの馬の骨ともわからない女に息子をやるもんか。
とアフロディーテはどんな窮地に至っても片時も息子を離しはしなかったのです。
魚に姿を変えても息子と共にあろうとしたアフロディーテの執念。
ゼウスは「感動した!」のか?「コワっ!ヤベー女」と思ったのか?
「ユーたち、もう、ずっと一緒にいちゃいなよ!」と、2匹の魚の姿を天に上げ、星座にしたとか…。
魚座の誕生日はいつ、星座の性格や相性は?
星座占いとは、生まれた日にホロスコープのどの星座の位置に太陽があったか?で星座が決まります。
魚座に太陽があるのは2/19〜3/20の間。この期間に誕生日がある人が<魚座>の人、魚座の加護を持つ人です。
魚座の人は感性豊かでロマンティストが多く、困っている人を見ると放ってはおけない優しさとお節介を兼ね備えています。
頼まれると断れない性分もあるので、時には人に利用されたりすることも…。
基本的に出来れば責任が重いことは敬遠し、流されて生きる方が楽、という性分です。
一番相性のいい星座は天秤座。牡牛座、蟹座とも良い相性です。
反対に水瓶座や射手座は理解し合うのに時間がかかりそうです。
魚座の星座石は?
星座石とは誕生日によって分けられる12の星座にもとづいて持ち主を守護する石のことです。
魚座の星座石は、守護石はアクアマリン、守護石をサポートするサブストーンはジェダイト、トルマリンです。
魚座にオススメのパワーストーンはアクアマリンです。
海の癒しのパワーが魂に安らぎを与えて心身を健やかにし、生命力を高めて元気な状態へと導いてくれます。
魚座の人の進む道をしっかりとフォローしてくれることでしょう。
まとめ
魚座のギリシャ神話のあらすじ、魚座の特徴や誕生日、性格と相性、星座石について紹介しました。
魚座の神話はいかがでしたか?親子は今も天で一緒に過ごしています。
ただ、魚だったのが、美の女神アフロディーテとしては腑に落ちないでしょうね…。
魚座が見える秋の夜長、魚となったアフロディーテとエロース親子の呟きが、「魚?あり得ない!美しい私がタダの魚なんて!しかも魚臭っ!!」
「ママ~だからイヤだって言ったじゃん!これじゃホントに干物だよ、一夜干しどころか、何千年干しになっちゃったよ~」
…なんて、聞こえるかもしれませんね。
さて、神様とは本当に宴会が好きなのですね。
神話の中にはよく神様のパーティーシーンが登場します。
特にこのナイル川湖畔の宴は有名です。
黄道12星座の並びでもある、山羊座、水瓶座、そしてこの魚座のモデルがこの物語に登場しています。
これは神話が出来た何千年も昔、メソポタミア地域では11月~3月下旬頃まで雨季だったようです。
この頃はナイル川の氾濫など水害も多く、怪物デュポーンはその災害をもたらす悪魔と見立てられたのでしょう。
それが神話に反映されているのです。
ところで、今日もどこかで神様の宴会は続いていることでしょう…。
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