この記事は水瓶座のギリシャ神話のあらすじ、星座の特徴、性格や相性などを紹介します。
水瓶座には主神ゼウスにさらわれた美少年ガニュメーデスにまつわる神話があります。
あなたもこれを読めば水瓶座のギリシャ神話、星座の特徴、性格や相性などを知ることができます。
水瓶座はどんな星座?
88星座のすべてを調べると「え?」っと、思ってしまう星座がたくさんあります。
また、星座の名前になっているものだけで構成されておらず、隣にある人やモノを含めて1つの星座になっている、というものも多くあります。
その一つが黄道12星座でもおなじみの水瓶座です。
水瓶座は全天で10番目に大きい星座ですが、とはいえまったく目立たない星ばかりしかありません。
もし、探すのならば、まずはずっと南にある<南の魚座>の1等星フォーマルハウトを見つけ出すと、そのすぐ上が水瓶座となります。
水瓶座は、水瓶と水瓶を持った少年と水瓶から流れる液体、という3つで構成されています!
カタチを捉えるのはとても難しいですが、水瓶を持つ少年の手の位置、水瓶の本体と少年。
そして水瓶から流れ落ちる液体の結び目に、3つの矢のようになった部分があります。
これが目印、ここから星座早見盤などを頼りに、小さな星を結んでいくといいでしょう。
しかし、広範囲のわりに、どれも小さい輝きしかありません。すべてを見つけるには時間がかかるかもしれません。
また、水瓶座にはとても有名な星雲があります。
名前を惑星状星雲NGC7293といい、 中心の星から放たれたガスやチリが光って見えています。
まるでネコの目のような星雲ですね。
双眼鏡でも確認できるほどなので、探してみるといいでしょう。天体マニアには人気の星雲です。
水瓶座のギリシャ神話のあらすじは?
水瓶と少年と、水瓶から流れ出る液体と、3つが合体して出来た<水瓶座>。
もちろん、この3つがちゃんと神話のストーリーに沿って存在しています。
神話の神々は、暇さえあれば宴会をしています。
宴会でお酒を飲んで騒いで羽目を外すのが大好きなのです。
そう、“パリピ”なのです。厳密にいえば、ピープルでなくゴッドなので“パリゴ”ですね。
神々の宴の給仕役、いわば芸者、舞妓、のような者がマストで必要です。
この給仕役は長年、神の王ゼウスと正妻ヘラの娘、青春の女神へべが担当していました。
愛人の子ではなく、由緒正しい正妻の子、しかも絶世の美女でもあるヘラの娘となれば、それは美しく気品も知識も兼ね備えていました。
しいていえば、銀座のトップホステスみたいなものでしょう。(少し違いますかね?)
そんなへべが、なんと!結婚することになりました。
ホステスが「既婚者です」という札をぶら下げていは…なんとも盛り上がりません。シラケます。
ゼウスは渋々、へべにホステス役を引退させる決意をしました。
「え~!へべちゃん居ないと困っちゃうぁ~、パパ寂しいよ~」
正直のところゼウスは娘を嫁に出す、ということよりも、最高のホステスが居なくなることの方がガッカリだったです。
そもそも、実の娘にホステス…ゼウスパパも心配ではなかったのでしょうか?
ある時、ゼウスは地上を眺めながら、へべに匹敵する美女を探していたのですが…どの娘も、どの娘も、今のゼウスにはピピっ!と来ないのです。
「な~んか、あまりパッとしないなぁ。どこかにいないのかな?」と日々美女探しに奔走していたとき、見つけました!
山の中をヒツジと歩く、光り輝く美しい少年の姿を。
「あ~見つけた!あの子!あの子、最高~♥」
その子は、“美少女”と言われるその辺の女の子よりはるかに美しい美少年!
ゼウスが相当の女たらし、節操がない、というのは有名ですが…。
実は…、美しければ女でも男でも構わないのでした。
綺麗なものを見つけ出すことに巧みなのです。
ゼウスは早速、鷲(わし)に姿を変え、少年に向かって急降下!「うっしゃ~!少年ゲットだぜ!」
UFOキャッチャーでおもちゃをゲットしたかのように大喜び!
鷲(わし)の足でヒョイと少年を掬い上げバッサバッサと天界へ一直線。
宙に浮いてあぜんとする少年をゼウスは満足げに見つめたのでした。
少年の名はガニュメーデス。
ゼウスは早速、少年を不老不死にして、神の宴会のノウハウやマナーを習得させました。
実際、給仕係としてのガニュメーデスはとても優秀…。
美しいだけでなく、若いので順応力もあり、宴に参加した神々も大反響!
「いいね!いーね、ガニュちゃん。ちょっと、こっちおいで!」と大人気です。
「これは良い拾い物をした!」(さらったくせに)とゼウスは大満足をしました。
ところで、ガニュメーデスの両親はといえば、愛する息子が突然に行方不明になり、心配で夜も眠れないのは当然です。
来る日も来る日も息子を探し、息子を想って心痛のためにやつれてしまいました。
「せめて、元気でいるのか?それだけでも教えて下さい…」と神に祈る毎日。
ゼウスとて子を持つ親、しかも神です。
親心がわからないはずはありません。
だからと言って、せっかく苦労して見つけた超お気に入りのガニュメーデスを返す気などさらさらありません。
ガニュメーデスの両親に遣いを向かわせ、ガニュメーデスの無事を知らせ、金色のぶどうの木を与えました。
そして、ガニュメーデスの姿を星座にして、いつも両親が息子の姿を見られるようにしました。
「元気にしていて、神様の元で役に立っているのなら…」
と両親は夜、星座を眺めて息子の幸せを祈った、と言われています。
水瓶座の少年が水瓶から流している液体は、老不死の媚薬とされている神の酒ネクタルとされます。
別の説では永遠の少年となったガニュメーデスは天から聖なる水を流し、両親のいる地上を浄化をしている、とも言われています。
水瓶座の誕生日はいつ、星座の性格や相性は?
星座占いとは、生まれた日にホロスコープのどの星座の位置に太陽があったか?で星座が決まります。
水瓶座は、誕生日が1/21〜2/19の方です。
水瓶座の方は、平凡ではいたくない、常識に捕らわれたくない、という気持ちが強いです。
常に変化を求め、珍しいものや新しいことに挑戦したがる傾向があります。
コミュニケーション力はあるのですが、ちょっと暗い、変り者と思われてしまうこともあるようです。
同じくコミュニケーション力に長け、新しいものに敏感な双子座とはとても相性がよいです
お互いをフォローする性質の牡羊座や天秤座も相性は悪くありません。
蠍座や獅子座などは相手の強さに負けてしまう傾向があるようです。
水瓶座の星座石は?
星座石とは誕生日によって分けられる12の星座にもとづいて持ち主を守護する石のことです。
水瓶座の星座石は守護石がアメジスト。
守護石をサポートするサブストーンがアクアマリン、ジェダイトです。
水瓶、というだけあって水に関わる色と名前を持つ、アクアマリンをオススメします。
アクアマリンには若さを象徴する石でもあります。
また、常に飛躍を目指す水瓶座には時に安らぎが大切です。
水の中でゆっくりと揺らいでいるような、優しい癒しをもたらしてくれることでしょう。
アクアマリンには人に対しても優しさを向けられる余裕をも与えてくれます。
まとめ
水瓶座のギリシャ神話のあらすじ、星座の特徴、性格や相性、星座石を紹介しました。
たぐいまれな美少年だったばかりに、ゼウスにさらわれ神々の給仕係にされてしまったガニュメーデスのお話でした。
ガニュメーデスは突然、山で誘拐され、不老不死の天界の住人にされ、二度と家には帰れなくなりましたが、ホームシックにはならなかったのでしょうか?
ガニュメーデスは天で浄化の水を流しながら、人々を見守り、会えなくなった両親が今も地上に暮らしているのではないかと、探しているのかもしれません。
星座図ではこの水瓶から流れ落ちた<水を南の魚座>の口に注がれています。
もちろん、この神話は<南の魚>のお話にもクロスしてるのです。
ところでゼウス…、本当に彼の人さらいは数知れません。
ガニュメーデスをさらったときの鷲(わし)の姿が鷲座になったと言われます。
ゼウスが化けた動物、ゼウスの子どもたち、ゼウスの想い人など…、とかく星座は「ゼウスと愉快な仲間たち」が大半です。
水瓶座にご興味をお持ちいただければ幸いです。
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