この記事はさそり座のギリシャ神話のあらすじ、星座の特徴、性格と相性、星座石などを紹介します。
さそり座は赤く輝く1等星のアンタレスで知られる星座です。
あなたもこれを読めばさそり座の神話のあらすじ、星座の特徴、性格や相性、星座石などを簡単に知ることができます。
さそり座はどんな星座?
日本ではあまり馴染みがない、サソリ。
しかしヨーロッパでは紀元前からお馴染みの生物です。
古代メソポタミアの石碑など発掘物にも、今とはほぼ変わらない形でサソリが刻まれています。
サソリは、絶滅を免れた貴重な古代生物とも言えます。
さそり座は探しやすい星座の1つです。
黄道12星座の中でも一番探しやすいかもしれません。
さそり座を探すなら夏!
南の空にゆっくりと現れます。
蠍座の目印は赤くギラギラと輝く一等星のアンタレス。
アンタレスはサソリの心臓の部分になります。
この星を中心にS字型に並ぶ星々…。
見るからにサソリっぽい形なのですぐわかると思います。
アンタレスの近くには月や太陽系の惑星の通り道があるので、よく太陽系の他の天体と並んで見える時があります。
特に地球のお隣の火星が近くを通過するときは見ものです。
赤い星が競うように2つ!アンタレスと火星が共演します。
アンタレスという名はアンチ・アーレス「火星に対抗するもの」という意味で名付けられたのです。
わずかですが「赤さ」はアンタレスの勝ち、「明るさ」は火星の勝ち!まさにライバルというわけです。
日本でも古くから「赤星」とか「酒酔星(さけよいぼし)」など言われていたようです。
600光年も離れているのに肉眼で見ても赤い、それは星としてはもう、終焉を迎えつつある赤色巨星ということです。
もしも太陽の位置に置いたとしたら…。
地球の軌道も飲み込むほど膨らんで、最後の消滅の時を待っている星です。
もしも、今、遥か彼方の宇宙でアンタレスがなくなってしまったとしていたら…。
アンタレスのないさそり座が夜空に上ってくる姿は約600年後の未来、というわけですね。
さそり座の神話や伝承は?
星座の神話ではよく神様や誰かが姿を変えた動物が星座になるという話が多いのですが…。
このさそり座は、何かの化身ではなく正真正銘のサソリです。
星座といえばギリシャ神話ですね。
さそり座の神話もいくつか説があるのですが、一番納得できるのは、オリオン座とのエピソード。
今回はそのエピソードを紹介しましょう。
巨人族で海の神ポセイドンの息子のオリオン。
巨人族はイカツイ容姿が特徴的なのですが、これが珍しく超イケメン。
狩りの名手でもあって、どんな大きな獲物でも、どんな強い動物でも持ち前の運動神経の良さと培った技でラクラク仕留めてしまいます。
運動神経抜群、仕事もできるイケメン。しかも神の子というセレブな出生。
苦労を知らず周囲からも持て囃され、勘違いの要素を十分持ったオリオンは、気づいた時には、案の定、立派な<オレ様>に成長していました。
日頃から、オレ様風をビュービュー吹かしておりましたが、こともあろうに酒の席で調子に乗って、オレ様全開。延々と自慢話を始めました。
「俺はさ~、どんな獅子だろうが大蛇だろうが、チョロいもんよ!反対に、超すばしっこい小動物でも必ず仕留める。
オレ様が狩りに出れば、獲物がど~ん!しかも、俺ってイケメンだから~女の子だってど~ん!」
壁に耳あり、障子に目あり…神様はどこにいても、この世のあらゆる行いを知っているのです。このオリオンの自慢話も聞き逃すわけありません。
そもそも、以前よりオリオンの<オレ様>が鼻についていた神々。
ポセイドンの息子だから大目に見られていたのですが、度重なる大口にブチ切れたのは神の王ゼウスの正妻の女神ヘラでした。
獲物は神の恩恵。自分だけが偉いと思っている事に、とうとう女神ヘラの堪忍袋の尾が切れたのです。
「ムカつく~アイツ、アホ?何を図に乗っとんねん!ちょっと、しばいたろか?」(なぜか関西弁)」
ヘラは数ある子飼いの毒虫のなかから、特に優秀な猛毒サソリをオリオンへの刺客として放ちました。
いつものように鼻歌でも唄いながら、森へ狩りに行くオリオン。
行く道、行く道、ヘラの猛毒サソリは忍者のように追跡します。
オリオンは意外と鈍感だったのでしょうか?
それとも慢心で注意散漫だったのでしょうか?
「さぁ~て、ちょっと一休み…」と立ち止まったその瞬間!
猛毒サソリは目にも止まらぬ速さでオリオンの足に喰らいつき猛毒の針を突き刺しました。
「うぁ!!ぐぁ……い、い…ぐ!!」
オリオンは刺された際の凄まじい痛みと、体中を一瞬にして駆け巡る猛毒の苦しみに声を出すこともできません。
暫くの間、悶え苦しみ、そして、とうとう力尽きたのです。
その功績をたたえ、褒美としてサソリを天に上げ<さそり座>としたのです。
さそり座とオリオン座は実は同じ時には見ることはできません。
天球儀などでもわかるように、さそり座とオリオン座は約180度離れています。
オリオン座はさそり座が見えない夜に夜空を闊歩し、さそり座が天に昇ってくる頃…。
「わっ、出た!」と言わんばかりに、オリオン座はソソクサと西の空に姿を隠します。
偶然にもさそり座とオリオン座の神話が実際の星の巡りと一致したのです。
もう1つのさそり座の神話です。
太陽神アポロンの息子の乗った馬車がさそり座のそばを通過するとき。
サソリがその猛毒で馬の脚を刺したため、馬が暴れ、アポロンの息子はエリダヌス川(エリダヌス座)に転げ落ちて亡くなった、というものです。
こちらも、サソリの一刺しが、神の子を亡き者にしてしまったという話です。
さそり座となった、サソリの猛毒は神をも一撃で倒す力があったのです。
さそり座の誕生日はいつ、星座の性格や相性は?
星座占いとは、生まれた日にホロスコープのどの星座の位置に太陽があったか?で星座が決まります。
さそり座は、誕生日が10/24~11/22の方となります。
さそり座の方は、通常は控えめで目立つことはしません。
けれども、内面は自分をしっかり持った情熱家です。
一度決めたら必ず実行するバイタリティーがあります。
ただ、執着心も強く、根に持つタイプなのでさそり座の人を敵に回すのは避けたいところです。
さそり座と相性のいい星座は、魚座とかに座。
特にかに座は似て非なりで、性質的に似ている部分が多いので分かり合いやすいようです。
意外とさそり座同士も相性は悪くありません。
さそり座の星座石は?
星座石とは誕生日によって分けられる12の星座にもとづいて持ち主を守護する石のことです。
さそり座の星座石は守護石がオニキス、守護石をサポートするサブストーンがブラッドストーン、ルビーです。
さそり座のシンボルといえば、真っ赤に燃えるアンタレス。
ここではさそり座には赤い石、ルビーをオススメします。
ルビーは「勝利の石」と呼ばれ、人生に勝利と成功をもたらすといわれます。
まとめ
さそり座のギリシャ神話のあらすじ、星座の特徴、性格と相性、星座石などを紹介しました。
さそり座の神話の話はいかがでしたか?
サソリの猛毒は神でも恐れる…としたら、天に上げておくのが一番安心かもしれません。
このサソリが星座になったことを名誉に感じ、喜んでいるのか?
天に貼り付き自由に動けず悲しんでいるのか?
サソリ自身、どう感じているのでしょうね?
また、黄道12星座ではありませんがオリオン座は人気の高い星座です。
見つけやすいのはもちろんですが、オリオン座には恒星や星雲など興味深い天体がたくさん!
美しい宇宙が凝縮されています。
天に昇ってもまだ、オリオンを追いかけるサソリ…。
なんて執念深いのでしょう!
たとえ追いつけないとしても。
とんだストーカーですね。
もしかしたら、このサソリはメスだったのかも?!
追跡中オリオンに一目惚れ、永遠に追いかけ続ける<さそり座の女>なのかもしれません。
「オリオンさ~ん!待って~💛!逃げちゃイヤ~」
もしかしたら、そんな声が夏の夜空に聞こえてくるかもしれません。
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