ラッツ＆スター「め組のひと」の歌詞の意味を考察！め組は江戸時代の消防隊

この記事は、ラッツ＆スター「め組のひと」の歌詞の意味を考察します。

1983年発売のこの曲は、資生堂のキャンペーンCMで使われたこともあり、夏といえば思い浮かべる方もおられることでしょう。

それでは、ラッツ＆スター「め組のひと」の歌詞の意味を読み解きます。

ラッツ＆スター「め組のひと」はどんな曲

「め組のひと」は1983年4月にラッツ＆スターのシングルとして発売されました。

オリコンのシングルチャートでは1983年度の年間ランキング10位、売上枚数は62.2万枚のヒットを記録。

また、2018年にはTikTokで「め組のひと」の振り付け動画が流行しました。若い年代にもある程度は知られている曲でもあります。

 

ラッツ＆スター「め組のひと」の歌詞の意味を考察

冒頭にも書きましたとおり、この曲は1983年に資生堂のサンフレアというアイメイク商品のキャンペーンCMとして使われました。

そのため、「め」がキーワードとなっている事が分かります。

歌詞の中にも「目」「めッ！」「eye」などが多く登場します。

そのような背景にあるこの曲の歌詞を考察していきます。

 

先ずはタイトルの「め組」とは何でしょうか？

これは江戸時代の火消しの事、現代で言う消防隊ですね。

「いろは」から始まる47組のひとつです。

夏をテーマにした化粧品、夏といえば祭りや花火、そこからめ組が考えられたのだろうと思います。

CMでも夏、祭りの雰囲気ですね。

 

「いなせだね  夏を連れてきたひと」

「いなせ」とは江戸時代の美的観念、男気があって粋があることを言います。

そんな粋な女性、夏の暑さのように明るい女性。

妖しい「sweetbaby」は、ここではイカした女性と言う意味で使われています。

ビーチに現れた彼女…、あっという間の噂になります。

涼し気な目元に男性たちは釘付けです。

この涼し気な目元、と言うのも資生堂のサンフレアは主にアイシャドーのCMでカラーも夏に合わせて青系が多いものでした。

その中のひとつ、最も夏らしい青と白のハイライトで目ヂカラ抜群の粋な女性にひと夏の素敵な事件が始まる感じがします。

 

「ビーチは突然パニック」

誰がこの女性を落とすのか…。

自分か、他の男性か。

め組は喧嘩の多い組であったともいいます。

誰が彼女を落とすのか。

 

男性たちのせめぎ合いを想像しますね。

まるでこの「めッ！」はダメっ！の、「めッ！」に聞こえてしまいますね。

 

他の男性には渡さないぜ！？みたいな感じでしょうか。

からかっているのか男性に浮気な微笑みを向けるものだから男たちはそわそわして声をかけていきます。

 

「be my girl」俺の女になってよ！

色々な男性か声をかけますが軽くあしなわれて終わり。

そんな姿も素敵な彼女にますます心を奪われてしまいます。

自分なら彼女を落とせるか？と期待も膨らむから「男たちの心奪う度にお前、綺麗になっていく」ように感じるのでしょう。

 

「小粋な髪に飾った花」「細い腰」

舞台はビーチ。CMの印象も影響されてしまうのですが、きっと鮮やかな水着で歩く姿に皆心奪われます。

 

ここでも揺れるぜ「めッ！」掛け声があります。

そんなスタイル抜群の女性にやばい、ダメだぜ。

(素敵すぎる…)と聞こえてしまう気がします。

 

男性にとってはひと夏の恋する一瞬。

目が印象的な女性にふと気まぐれにウィンクして気を引きますがあなたじゃダメよ。とばかりに「めッ！」

 

軽くあしなわれてしまいます。

ここの「めッ！」はそのように聞こえて来るような気もします。

「夏に繰り出した め組のひと」

男性にとっては火元であるかもしれませんが彼女はめ組のひと、という表現から火消しであり、炎上することはありません。

このことからこの渚にいる人たちにはこの女性はナンパされてもついて行くことは無いのでしょう。

毎年来ているこのビーチ、今年は彼女が最高にいい女だった。

 

「渚きってのアイドル」

アイドルとは偶像崇拝、熱狂的なファンのいる女性です。

彼女は手の届かないところにいる女性だった、ということでアイドルという表現をしたのかもしれませんね。

「俺の彼女にならない？って」ナンパしてみたけど軽く振られてしまった。

その細い腰、抱きしめて見たかったけど…。

この女性に微笑まれてしまったらもう全てが「上の空」

振られるのも分かっていても声をかけずに居られない、それだけいい女だったぜ。という事なのかと考察します。

 

まとめ

ラッツ＆スター「め組のひと」の歌詞の意味を考察しました。

このように「め組のひと」はアイシャドーのキャンペーンCMに起用されたように「目」をかなり強調した1曲となっていますね。

 

しかし時代背景が分かるような表現がない事も特徴です。

懐かしいと感じる人も多い曲ですが、ユーモアで新鮮だ、と若い年代の人達が感じたからこそTikTokでも流行したのでしょう。

今聴いても古さを感じない魅力的な曲のひとつだと思います。

 

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