矢沢永吉「時間よ止まれ」の歌詞の意味を考察!クールで情熱的な名曲

昭和歌謡
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この記事は矢沢永吉「時間よ止まれ」の歌詞の意味を考察します。

この曲は、1978年3月に発売された矢沢永吉の5枚目のシングルです。

夏の海を舞台に女性への想いをクールに情熱的に歌い、ヒットしました。

そんな矢沢永吉「時間よ止まれ」の歌詞の意味を読み解きます。

矢沢永吉「時間よ止まれ」はどんな曲

【時間よ止まれ】

アーティスト:矢沢永吉

作詞:山川啓介

作曲:矢沢永吉

リリース: 1978年3月21日( CBSソニー)

★チャート最高順位:週間1位(オリコン)、1978年度年間9位(オリコン)

「時間よ止まれ」は1978年度の年間シングルチャート9位、シングル売上枚数は63.9万枚のヒットとなりました。

「時間よ止まれ」は1978年に資生堂の夏のキャンペーンのCMソングに採用されました。

驚くべきことにそれから36年後の2014年、この曲は再び資生堂のCMソングに使われました。

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矢沢永吉「時間よ止まれ」の歌詞の意味を考察

この曲がリリースされた1978年、矢沢は29歳でした。

当時の矢沢と言えば、ポマードで固めたリーゼント姿に、革ジャンをワイルドにカッコよく着こなす姿が浮かびます。

マイクスタンドを鷲掴みにしながら蹴り上げるという、激しいステージパフォーマンスで、ファンには暴走族も多かった印象です。

 

そんなギラギラしたイメージの当時の矢沢ですが、20年、30年先の未来にも、この曲を自分が歌い続けることをイメージして制作したのでしょうか?

そんな風に思えてしまうほど、「時間よ止まれ」という曲は、年齢を重ねた矢沢にとてもフィットしています。

 

大人の、大人による、大人のためのスローバラード。

「時間よ止まれ」はまさにそんな楽曲です。

 

「いい女だ」「会いたい」「好きだ」「ついて来い」などと言った、その時その時の感情を、自分の思うままにぶつけるような若い恋愛とは違います。

 

年齢を重ねたからこそわかってくる、恋愛の「切なさ」や「やるせなさ」。

言葉にならない複雑な感情や、一瞬の戸惑いが、「時間よ止まれ」という、祈りにも似た願いに凝縮されています。

 

また、バラードと言うと、静かに耳を傾けるイメージがありますが、「時間よ止まれ」には、自然と体が揺れ動くような心地良いリズムがあります。

このリズムが、夏の終わりの名残惜しさやセンチメンタルな気分にとてもマッチしています。

聴いているこちらまで、過ぎ行く夏に対し「時間よ止まれ」と願いたくなるような素敵なメロディーラインです。

 

 

西風の吹き始めた晩夏の夕暮れ。

目の前には、夕日のオレンジと海の蒼が融け合う、幻想的で、情緒的な光景が広がります。

 

海辺のバーでひとり静かにお酒を飲む大人の男性。

彼女を見つけた瞬間、目の合った瞬間、すべては決まりました。

 

彼女以外の光景が、まるでスローモーションのように見えたのです。

手前のテーブルで、グラスを倒して水が床に滴り落ちる光景。

 

奥のテーブルで喧嘩をしている男女、平手打ちをされた男の顔が波打つようにゆがむ光景。

窓越しに見える、バーテンダーがシェイカーを振る光景。

 

自分と彼女以外のすべてがスローモーションのように見えました。

 

よく交通事故などの瞬間は、周囲の光景がスローモーションのように見えるという話を聞きます。

 

そう、男性はまるで事故にあったかのような衝撃的な出逢いをしたのです。

 

「恋に落ちた」

 

文字にするとなんとも陳腐に感じてしまいますが、それほど運命的な出逢いを経験する人は、実際にはそう多くはありません。

そんな、自分自身ではコントロールできない、抗えない心の動きを「どうやら おれの負けだぜ」と男性は表現しています。

 

夏の恋とはどんなイメージでしょうか?

情熱的で燃え上がるイメージ。

熱しやすく冷めやすいイメージ。

打ち上げ花火のようなイメージ。

刹那的で儚いイメージ。

 

夏の雰囲気や勢いに飲まれて、一時的に燃え上がる恋とイメージする人は多いのではないでしょうか。

 

男性は、彼女に近付いたり、声を掛けたりという直接的なアクションは起こしません。

ただ静かに目を閉じます。

 

沈む夕日と、静かな海、少し冷たくなった潮風に、まもなく終わる夏を感じながら、男性も同じようにそんな夏の恋のイメージを思い浮かべ、自嘲気味に目を閉じるのです。

 

それでも、それは理屈ではありません。

すぐに終わるような、刹那的なものであっても良い。

たとえこの感情が、そして目の前の彼女が幻であっても良い。

 

何より、この出逢いがもたらした感情は、最初から彼自身が支配できるものではないのです。

であるならば、あとは伸るか反るかです。

 

アルコールと彼女の魅力で心地良く酔ったような感覚の中、男性は願います。

 

「時間よ止まれ」

 

 

ふたりの出逢いという、この瞬間を出来事を。

自分を一瞬で虜にした彼女の魅力を。

これまでの人生で経験したことのないような、恋に落ちた感覚を。

 

時間を止めて味わいたい。この美しい瞬間を永遠にしたい。

男性のそんな思いが伝わります。

 

 

一般的に恋をしたとき願うのは、ふたりの未来であることが多いですが、この先のふたりを想像したり、期待するのではなく、今この時を止めたい。

それは、成熟した大人の感覚です。

だからこそ、年齢を重ねた矢沢永吉が歌うことで、この曲の輝きがさらに増すように感じるのではないでしょうか。

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まとめ

矢沢永吉「時間よ止まれ」の歌詞の意味を考察しました。

この「時間よ止まれ」の制作秘話をご存知でしょうか?

 

実はこの曲の作詞は矢沢本人ではありません。

化粧品メーカーである資生堂とのタイアップソングとして制作されることが決まっており、作詞は山川啓介氏が担当しました。

しかし矢沢は「人の詞は歌いたくない」と断ります。

矢沢イズムですね。

 

プロデューサーから何度も説得された矢沢は、リリースに際し「条件がある。矢沢、この歌は一生歌わないよ」と言ったという秘話があります。

 

還暦を超えた矢沢が歌う「時間よ止まれ」は、大人の色気に溢れとても素敵です。

是非聴いてみてくださいね。

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