海援隊「贈る言葉」の歌詞の意味を考察!卒業ソングではない? 

昭和歌謡
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この記事は、海援隊「贈る言葉」の歌詞の意味を考察します。

1979年発売のこの曲は、テレビドラマ『3年B組金八先生』の主題歌で人気に。卒業をテーマにした曲と思われている方もおられますが、実は・・。

それでは、海援隊「贈る言葉」の歌詞の意味を読み解きましょう。

海援隊「贈る言葉」はどんな曲

【贈る言葉】

アーティスト:海援隊

作詞:武田鉄矢

作曲:千葉和臣

リリース: 1979年11月1日( ポリドール・レコード)

★チャート最高順位
週間1位、1980年度年間6位(オリコン)

3人組のフォークグループ海援隊が、1979年に発表した「贈る言葉」は、彼等の代表曲の一つです。

ボーカルの武田鉄矢が主演したドラマ『3年B組金八先生』第1シリーズの主題歌として起用されたため、この歌は卒業ソングの定番として、今でも多くの人に愛されています。

オリコンのシングルチャートでは1980年度の年間ランキング6位、売上は93.3万枚の大ヒットを記録しました。

 

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海援隊「贈る言葉」の歌詞の意味を考察

この歌は元々、若い頃の武田鉄矢が女性にフラれたエピソードをベースに作られた失恋ソングだということはご存知ですか?

卒業ソングのイメージは脇に置き、本来の失恋ソングという視点からこの歌の歌詞を考察します。

 

夕暮れ迫る町角で、付き合っていた男性に別れを告げて女性が去っていきます。

この男性は、もちろん作詞を担当した武田鉄矢自身です。

さて、去っていく女性に対して、男性はまだ想いが溢れんばかりに残っています。

 

“こんなにまだあなたのことが好きなのに…”

しかし、女性は振り返りません。

 

残された男性の心は悲しさに満ちています。

そんな自分に男性はこう言い聞かせるのです。

 

「悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが多いほど 人には優しく 出来るのだから」

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この歌詞は、注目に値します。

というのも、この時代に男性が「涙かれるまで 泣くほうがいい」ときっぱり言い切るのはなかなか勇気の要ることだからです。

 

ましてや、武田鉄矢は福岡出身の九州男児。

九州男児といえば、特に強い男性像を大事にします。

 

ですから、そのイメージと逆行するような言葉が、九州男児から発せられることには特別なものがあります。

しかし、やはり理由もなくそう言い切ってしまうのはためらわれたのか、「人は悲しみが多いほど 人には優しく 出来るのだから」と説明しています。

 

しかし、この説明はなかなか奥深いものがあります。

というのも、悲しみを悲しみとして自分で真正面から受け止めるという行為は、相当な苦しみを伴うものなので、なかなか出来ることではないからです。

でも、だからこそ、そういう経験を多く重ねた者は、他者の苦しみにも寄り添える、共感の心を沢山持った真に優しい人間になれるのです。

 

二番では、この箇所は、何も代償を求めずただひたすら人を信じることの大切さと、そういう人は一見バカ正直で愚かに見えるかもしれないけど、実はそうではないのだ、という内容の歌詞が歌われています。

しかし、なぜそうした歌詞がこの箇所にくるのでしょうか。

 

それは、この歌の男女は一定期間恋人同士として付き合いましたが、愛想が尽きたのか、女性の方から一方的に別れを告げられ去られた結果、男性の想いは裏切られたという背景があるからです。 

しかし、この男性は“騙された、畜生!”とか、“いつか俺を捨てたことを後悔させてやる”などとは思いません。

 

むしろそれ程までに純粋に誰かを信じることは尊い行為なのだから、それが出来た自分は大丈夫だと自身の気持ちを肯定するのです。

その方が誰かを恨むよりも、はるかに前向きですよね。

 

ところで、ここであることに気付きませんか?

「あなたへ 贈る言葉」「あなたのために(中略)贈る言葉」と歌詞にあるのに、今のところ多く語られる言葉は、全て男性が自分に対して言い聞かせた言葉です。

「あなたへ」向けた肝心の「贈る言葉」が二番を終えた段階でも、まだ登場しないのです。

 

これは、失恋から立ち直るプロセスが関係しているからだと思われます。

失恋して、まずショックを受けて大いに悲しむ。

 

そして次に自身の今回の恋愛経験を振り返って良かった部分を認める。

この行為のプロセスを踏まないことには、次の段階に行けないのです。

そうして満を持して出た「あなたへ 贈る言葉」は、このようなものでした。

 

「これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど私ほど あなたの事を 深く愛したヤツはいない」

この言葉からは、女性へ向けた自身の愛情に対する誇りを感じます。

 

その姿があまりにも純粋で、まっすぐな若さに満ちているので、その後に来る「もうとどかない 贈る言葉」という歌詞の切なさがより引き立つのです。

 

まとめ

海援隊「贈る言葉」の歌詞の意味を考察しました。

「贈る言葉」は卒業ソングではなく、武田鉄矢と思われる男性の失恋ソングでした。

それにしても、この恋が男性に与えた人生教訓のなんと豊かなことでしょう。

 

まるでこの歌一曲まるごとが、一冊の本のようです。

この歌の歌詞には、人が生きる上で大切なことがたくさん書かれています。

そのメッセージには、時代を越える不変性を感じます。

だからこそ、いつ聴いてもこの歌は良い歌だと、人の心を惹きつけて止まないのでしょう。

 

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