西城秀樹「ブルースカイブルー」の歌詞の意味を考察

昭和歌謡
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この記事は、西城秀樹「ブルースカイブルー」の歌詞の意味を考察します。

1978年に発売されたこの曲は、既婚の女性への青年の報われぬ恋を、壮大に圧巻の歌唱力で歌い上げ、人気となりました。

それでは、西城秀樹「ブルースカイブルー」の歌詞の意味を読み解きましょう。

 

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西城秀樹「ブルースカイブルー」はどんな曲

【ブルースカイブルー】

アーティスト:西城秀樹

作詞:阿久悠

作曲:馬飼野康二

リリース: 1978年8月25日(RCA / RVC)

★チャート最高順位
週間3位、1978年度年間51位(オリコン)

「ブルースカイブルー」は1978年8月に西城秀樹の26枚目のシングルとして発売されました。

作詞家・阿久悠が手がけた、とある青年の恋は、西城の力強くもさわやかな歌声と相まって、禁断の逢瀬というよりも淡い初恋の痛み、若気の至りによる悲しさを感じさせてくれます。

 

西城秀樹「ブルースカイブルー」の歌詞の意味を考察

青年の報われぬ恋はどのようにして始まり、どのような終わりを告げたのでしょうか。

彼の心のうちを覗いてみましょう。

 

ーその人は母の友人の娘であり、7つ年上の女性(ひと)でした。

線の細い、白い花のように可憐な人でした。

鼻筋からあごにかけての横顔の線が、彼は好きでした。

 

少し低く、鼻にかかった声も好きでした。

そばによると、フリージアの優しい香りが鼻をくすぐるところも好きでした。

まだ子供だった彼にとって、母親以外の女性というものは彼女が全てだったのです。

結婚するの。彼、いい人よ、あなたもきっと仲良くなれるわ

そう言われたとき、彼はまだ16歳。

一抹のさみしさを心に秘めて、白いドレスに身を包んだ花嫁を見つめていました。

 

それから、彼は彼女を避けるようになりました。

彼を見つけて手を振る彼女の左手に、きらりと輝くものをみつけるたび、彼は、胸が押しつぶされそうになるのです。

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それでも、季節をいくつか重ねるうちに、彼の心のなかで、彼女はますます美しさを増し、彼女を求める気持ちは耐えがたいほど、こみ上げてくるようになりました。

そして、彼は、激しくうずくようなこの衝動が、恋だということに気が付いたのです。

彼が、自分の思いを打ち明けたのは、18歳の冬のことでした。

母の言伝で、旅行のお土産を渡しに彼女の家を訪れたときのことです。

風邪ひくわよ

彼女が自分のマフラーを首にかけてくれたとき、思わずその手を握ってしまったのです。

 

彼女の目が、驚きと戸惑いに大きく見開かれました。

しばしの沈黙、もう、引き返せません。

好きです

大人をからかわないで

 

彼女の瞳に、いらだちと怒りの色が滲み始めました。

しかし、彼はひるみませんでした。

情熱は強ければ強いほど、人の心を揺り動かすと、このころの彼は疑いもせずに信じていたのです。

 

美しい思い出として、胸に秘めておくことも相手への優しさだとは、微塵も思いませんでした。

冗談じゃない、ほんとだよ。好きだったんだ、ずっと

そんなことを今更言われたって困るわ。あなた、自分に酔ってるだけよ

その言葉に、むきになった彼は、彼女の指から指輪を引き抜きました。

俺、本気だよ。絶対、幸せにする!

そう言い切ると同時に、彼女のこわばる体を強く抱きしめました。

 

離して!

次の瞬間、思いがけないほど強い力で、彼は突き飛ばされました。

 

尻もちをついた彼が見上げると、彼女は、流れる涙を拭おうともせずに、きつく彼の眼をにらみつけていました。

指輪、返して。命より大事な物なのよ、あなただってわかるでしょ。もう、子供じゃないんだから。

 

有無を言わさぬ厳しい声に、彼も握りしめていた指輪を、おとなしく渡すしかありません。

彼女はもぎとるように指輪を取り返すと、薬指に嵌め直しました。

そして、踵を返すと、彼女は玄関のドアを開け、がちゃりと錠を降ろしました。

その日は、どうやって家路についたかも覚えていません。

夜遅く、家の玄関の戸を開けるなり、仁王立ちした父親に、頬をぶたれました。

 

ーあの人が話したんだ!

悔し涙がこみあげてくるのは、頬の痛みではなく、彼女が洗いざらい、彼の両親に打ち明けたからです。

羞恥、そして裏切られたような怒りと悲しみが、彼の中で渦巻き始めました。

 

自分が何をしたかわかってるのか。お前はもう、子供じゃないんだぞ。一人の男だ。

自分の発言に責任を持ちなさい

そう諭す、父の声が遠くから聞こえてくるようです。

 

彼は拳で、涙を乱暴に拭うと、父の横を擦り抜け、自分の部屋へと階段を駆けあがりました。

壁に枕を思い切り投げつけると、布団に突っ伏し、声を殺して泣きました。

 

あれから10年が立ちました。

いつの間にか、彼女が住んでいた、小さな庭のある白い家は、彼の知らない家族連れが暮らすようになりました。

 

今、彼の横には、白いベールをかぶった愛らしい花嫁が並んでいます。

教会を出ると、皆の祝福の声と同時に、白い鳩が一斉に飛び立ちます。

ーあの人の結婚式も、こんなきれいな青空だった。

ずっとこの10年間、蓋をしてきた記憶なのに、何故、今になって思い出してしまったのでしょう。

それは、本当の意味で、彼女と決別する日が訪れたからかもしれません。

 

ーさよなら。僕の大好きな人。

心の中で呟くと、いいようの無い悲しみがこみあげてきました。

それは少年時代との決別でもあります。

 

彼は前を向くと、花嫁の手をしっかりと握りました。

これからは、彼は花嫁と手を取り合って歩いていくのです。

あの日、彼の知らない誰かと生きることを選んだ彼女のように…。

 

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まとめ

西城秀樹「ブルースカイブルー」の歌詞の意味を考察しました。

主人公の若い男性が既婚の女性に恋をしてしまい、告白をしますが、思うようにはいかず、強い態度で断られます。

月日が経ち、男性はその時のことをふり返ります。

若さや未熟さもあり、自らの気持ちに任せて女性に対して軽はずみな行動を取ってしまったこと。

あの日も同様に目に染みるような青空であったことを思い出します。

そして青空に向かい、もう会うことのないその女性にさよならを伝えてほしいと語りかけるのでした。

そうした青年の気持ちを西城秀樹が壮大に歌い上げ、なんとも切ない気持ちにさせられてしまいます。

 

 

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