この記事は乙女座のギリシャ神話、星座の特徴や誕生日、性格や相性などを簡単に分かりやすく紹介します。
乙女座は1等星スピカで知られる黄道十二星座の一つですね。
あなたもこれを読めば乙女座の神話、星座の特徴や誕生日、性格や相性などを知ることができます。
乙女座はどんな星座?
乙女座は日本では春から夏にかけて見ごろの星座です。
実は、この乙女座、実は全天88の星座のうち2番目に大きい面積を持つ星座です。
乙女座の代表する天体といえば、一等星スピカと乙女座の西の端にある、「ソンブレロ銀河」でしょう。
ソンブレロ銀河はその名の通りメキシコのソンブレロ帽子によく似た形をしています。
星雲に一筋の暗黒星雲が帽子のツバのように見えることからこの名がついたと言われています。
もちろん肉眼では見えませんので、天体写真などでそのユニークな形を見てください。
ソンブレロ銀河
乙女座を形取る星々は占有面積が大きいわりには一等星スピカ以外は目立つ大きな星はあまりありません。
夜でも明るい都心部などでは肉眼で星を繋げるのはなかなか難しいでしょう。
スピカを見つけて「乙女座だな!」と納得するのが一番簡単かもしれません。
運良く、すべての星を見つけ、星座イメージ画を重ねてみたら、星空に相当な大女が浮かび上がります!
では、乙女座のシンボルであるスピカを探してみましょう。
まずは、比較的、見つけやすい北斗七星を探し、北斗七星の柄の部分から弧を描くように進んで行きます。
最初に赤みがかった大きな星、牛飼い座のアルクトゥルスに当たります。
そして、さらに弧を描くようにさらに辿ってみると・・・、次に見つかる大きく輝く白い星!
これが乙女座の一等星スピカです。
スピカは「穂先」という言う意味です。
乙女座のモデルとなった女神が左手に持っている麦の穂の先に当たります。
様々な星座のイメージ画像を見るとわかりますが、乙女座は大きな翼を持つ女神の姿が描かれています。
ちなみにスピカは日本では昔「真珠星」と言われていたようです。
確かに大きく白く光る姿が真珠のように美しいからでしょう。
乙女座のギリシャ神話、女神デメテルとは?
乙女座のモデルとなった女神は、大地と豊穣の女神デメテル、デメテルの娘ペルセポネ。
そして天秤座と深い関係がある女神アストライアと、3説あります。
ここでは一番ポピュラーとされているギリシャ神話で大地と豊穣の女神デメテルという説を紹介します。
乙女座のイメージ画には翼のある美しい女性が左手に麦の穂、右手にはナツメヤシ科の植物の葉を持って描かれています。
これが大地と豊穣の女神と言われる根拠です。
大地の女神デメテルは美しい愛娘のペルセポネと穏やかに暮らしていました。
ある時、なんと!ペルセポネが冥界の王ハーデスに気に入られ、連れ去られてしまいます。
デメテルは必死で娘を探しますが、どんなに地上を探し回ったところで冥界に隠された娘は見つけられません。
デメテルはあまりの落胆し悲しみのあまり洞窟にこもって泣き暮らします。
デメテルが隠れてしまったため、大地の加護を失った土地は痩せ、作物は育たなくなります。
これには人間も神様も大変な死活問題となりました。
そこで、デメテルの兄・神の王ゼウスがハーデスに使者を遣わし「さっさと娘を返しなさい!」と一喝します。
ゼウスに言われちゃ仕方ない・・。
ハーデスは渋々、デメテルの元にペルセポネを戻すことにしました。
ゼウス
こうして、晴れて娘を取り戻し、大地には再び実りが戻り…。
めでたし、めでたし!のはずだったのですが…。
冥界の王ハーデスがお気に入りのペルセポネを黙って返すわけはありません。
地上に戻るペルセポネに「コレ、超旨いよ!帰る道中に食べたら?」と冥界のザクロを与えます。
ペルセポネは疑いつつも、そのあまりにも美しく芳しい果実に魅せられ、ほんの少し、食べちゃったんですよ…。
実は冥土の食べ物を口にしたものは、冥界でしか暮らせなくなるのです。
「うっそ~!食べちゃったの?それ、相当マズイよ~。しかも、どんだけ食意地はってんのよ!」とゼウスは愕然(がくぜん)としました。
神様の世界でも絶対的な秩序や掟があるのです。
いくらゼウスといえども王権を振りかざし勝手に変えることはできません。
しかし、再び愛娘ペルセポネを失ったデメテルがこのまま洞窟にひきこもり続ければ…。
地上の大地は作物はもちろん草木も何もかも全ての植物は育たなくなってしまいます。
ゼウスは悩んだ末、その「ほんの少し、食べちゃった!」を切り札に、ほんの少し食べた分『1年の約4ヶ月を冥界暮らし』ということでハーデスを納得させたのです。
ペルセポネが冥界で暮らす4ヶ月、デメテルは心配で寂しくて、また洞窟にこもります。
デメテルが隠れている期間は大地の加護がなくなるため作物は育ちません。
それが冬、この世に冬という季節が出来たのです。
そんな妹・デメテルを哀れに思ったゼウスが天の星座に加えた、というお話が乙女座の神話です。
乙女座の誕生日はいつ、星座の性格や相性は?
星座占いとは、生まれた日にホロスコープのどの星座の位置に太陽があったか?で星座が決まります。
乙女座に太陽があるのは8/23~9/22の間。
この期間に誕生日がある人が<乙女座>の人、乙女座の加護を持つ人です。
乙女座の人の性格は基本的に穏やかで気配り上手で頼りになります。
何事にもキッチリ計画を立て丁寧に段取りよく遂行するタイプの人。
他人に対しても「どれだけきちんとした、信頼の出来る人であるか?」を重視します。
だだ、裏を返せば、自分のセオリーが乱すことが嫌いなので、中途半端は大嫌い。
自分の考えややり方を他者に強要してしまう事も、早い話、融通が効かないというか…完璧主義ですね。
乙女座と相性のいい星座は、情熱的で面倒見がいいとされる蟹座。
そして、お互い慎重派で似た部分を多く持つ牡牛座、乙女座の心を擽る野性的な山羊座が良いようです。
一方、全く真逆の性質の射手座や、自分のスタイルを貫くうお座とは、お互い理解するには時間がかかるかもしれません…。
乙女座の星座石は?
星座石とは誕生日によって分けられる12の星座にもとづいて持ち主を守護する石のことです。
乙女座の星座石は、守護石はカーネリアン、守護石をサポートするサブストーンはサファイア、ロードクロサイトです。
守護石のカーネリアンもよいですが、乙女座の神話や性格から見て、サファイアもお勧めです。
サファイアには乙女座のデメテルが持つ知恵や慈愛、直感力を高める力があり、心を落ち着かせる鎮静効果もあるといわれます。
石を選ぶときは、自分の直感で「コレ!」と思った石が正解、それが縁あるあなたを守る石なのです。
まとめ
乙女座のギリシャ神話のあらすじ、星座の特徴と誕生日、性格や相性、星座石について簡単にまとめました。
いかがでしたか?天空の大女「乙女座」(笑)。
広範囲の星座なので、なかなか探し辛いかもしれませんが…。
せめて一等星スピカだけでも、探してみられてはいかがでしょう?
デメテルが洞窟に隠れ作物が育たなくなったという話、日本の太陽神である天照大神の天岩戸の話に似ていませんか?
弟のスサノオの乱行に落胆し、岩戸に籠ったアマテラス。
お陰で太陽が昇らず、彼女が出てくるまでずっと夜が続いた。
どこの国でも“引き籠もり女神”はいるのかもしれませんね。
たまには夜空を見上げて神話の世界に想いをはせてみませんか。
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