わし座の神話が簡単に分かる!星座の特徴、α星アルタイルとは?

天体

この記事は、わし座のギリシャ神話のあらすじ、星座の特徴、α星アルタイルなどを紹介します。

わし座は七夕伝説の彦星であるアルタイルで知られる星座です。
あなたもこれを読めば、わし座の神話のあらすじ、星座の特徴、α星アルタイルなどを知ることができます。

それでは、忙しい日常を離れて、わし座の神話と星座の世界へとご案内いたします。

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はじめに

星座って、いつからあって、誰が作ったのでしょう?

これには、さまざまな説があります。

有名な説では古代バビロニアで羊飼いが夜空を見ながら朝まで羊の番をする時に星と星を繋いで、神様や身近なものを描いたのがはじまり、と言われていますが…、証拠となるものはありません。

古代人が後世にのこしたラスコーの壁画にも星座のようなものがあるので、人類が現れた時から、星座はその土地土地の人々が作ってきたのでしょう。

現在の88星座の中で古代の文献にも存在する星座といえば、…おおぐま、こぐま、オリオン、海蛇、ワシなど。

言われてみれば、どれも個性的な星座なので、納得できますね。

では、そんな古い時代から空で羽ばたく「わし座」にスポットを当ててみましょう。

わし座はどんな星座、特徴は?

 

わし座は夏の夜、南東から姿を現します。

わし座のα星アルタイル、こと座のベガ、はくちょう座のデネブを繋いで大三角。夏の大三角形が目印です。

ベガとは天の川を挟んだ反対側にあるのですが、にぎやかな都会の空では天の川を確認するのは難しいです。

夏の大三角形で一番大きい星はベガ、二番目に大きい星がアルタイル、三番目がデネブと思って探して下さい。

ご存知の通りアルタイルは七夕の牽牛星。7月の七夕の頃もよく見えますが、静かにゆっくり眺めるならば、20時(午後8時)以降に天頂に近くなる8月下旬から9月がベストです。

よくみるとアルタイルの両脇に2つの星が並んでいます。

大昔はこれだけで鷲が空を飛ぶ姿をイメージしたようですが、現在のわし座はこれだけではありません。

全てを肉眼で確認するのは残念ながらキビシイですが、星座図を見ると、なかなかシッカリと“鳥”のカタチをしています。

天の川の近くにあるため、わし座には、シャボン玉のような惑星状星雲、散開星団など美しい天体も多くあります。双眼鏡や望遠鏡で覗いてみたいものです。

日本では七夕の彦星(牽牛)としてもなじみ深い、わし座。

わし座はどのような物語を秘めているのでしょう?

 

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わし座のギリシャ神話は?

星座の神話として“わし座”の定番お話は、ギリシャ神話で大神ゼウスがワシに化けて美少年ガニュメーデス(水瓶座)をさらった姿といわれています。

実は、わし座には別の神話があります。それは…ちょっとコワイお話です。

ここでは、その無惨でグロい黒神話、火の神プロメテウスと大神ゼウスの物語を紹介します。

 

プロメテウスは天空の神ウラノスと大地の女神ガイアの子、またはゼウスの叔父さんであるイーアペトスと女神クリュメネーの子とも言われています。

所説ありますが、どちらにせよゼウスとはとても近い親戚です。

ゼウスが神様の王となり人間を作りました。

そして、ゼウス以外の神々もこれにならい、人間に生きるための様々な知恵と力を授けました。

 

プロメテウス
プロメテウス

人間は可哀相だな、寒いから洞窟に入ったきりだし、生で肉とか野菜とか食べるから、すぐお腹こわすし。大地も耕す工具もあればもっと楽に長生きできるのになぁ。そうだ、人間に“火”を授けよう

 

 

プロメテウスも人間を育む神々の1柱(神様は柱と数えます)。
人類進化の元となった“火”を人間に与えました。

 

 

おかげで人間の生活は便利になり、その高い知能で、火をうまく活用し。急速に文明を進化させました。

しかし、ゼウスだけは、進化を喜ぶどころか超ムカついていました。

人間は神に似せてつくったので、余計な知恵がついて欲が出て、神にタテ付いたら面倒だな、と思っていたのです。

 

ゼウス
ゼウス

ちょっと!プロメテウス、なんで人間に火なんて教えたのさ?

 

 

プロメテウス
プロメテウス

寒くて震えてるし、身体も弱い。これでは絶滅してしまう。人間は僕らの最高傑作だ。最善の恩恵を与えて、優れた生き物にするべきだ!

ゼウス
ゼウス

何言ってんの?生意気になられたら、余計なことが起こるでしょう?我々。神と線引きしとかないとね。ダメダメ!火なんて。

ハイ、没収~!

 

ゼウスに火を取り上げられた人間界は再び寒さと貧しさと食糧難。

その上、病気まで流行して人々はひん死状態。

プロメテウスは心を痛め、なんとかもう一度、ゼウスに見つからないように火を届けてやろうと思いました。

なんだかんだと策を練り、再びコッソリ火を持って行ってやりました。

 

 

人間はプロメテウスに深く感謝し、火を取り上げたゼウスに恨みを持ち始めました。

そして、ゼウスの心配した通り、密かに神に一泡吹かせてやろうと企むようになりました。

当然、その企みはすぐにゼウスの知るところとなりました。神ですから、壁に耳あり障子に目ありです。

その頃には賢い人間はすでに、火のおこし方など習得していたので、今さら取り上げても何の意味もありません。

 

ゼウス
ゼウス

おい!プロメテウス。

アンタが神の王の俺様にそむくから、アホな人間どもがアホな事考え始めたじゃないか!

これから大変だよ。

アンタ、責任重大。人間の代わりに罪を償って!無限地獄へGO~

 

ゼウスは権力の神と暴力の神に命じ、プロメテウスを拘束しコーカサス山の頂にはりつけにしました。

そして、ゼウスの可愛いペットであり、有能な片腕である巨大ワシのエトンに…

 

ゼウス
ゼウス

よーし、エトちゃ~ん♡お腹ちゅきましたね~。ほら、あの山に美味しそうなオジチャンいまちゅよ~。い~っぱい食べておいで~

 

と、恐ろしい幼児言葉と共にプロメテウスへ向け、ワシを放ちました。

猛禽類だけに肉食で鋭いクチバシの獰猛な巨鳥は、プロメテウスのお腹にまっしぐら!

肉を、内臓をついばみます。暇さえあれば、朝から晩までプロメテウスの肉と内臓を食べ続けます。

 

 

プロメテウスはエンドレスに襲いかかる激痛に苦しみます。プロメテウスは神。不死であるため腹を裂かれても死ぬことはできません。

日が昇ればまた、身体は再生し巨大なワシの餌食になり続けるのです。

 

プロメテウス
プロメテウス

俺は人間たちに火を与えたのを後悔しないぞ。

この先の世で人間が豊かに賢く進化してくれるはずだ…

 

その苦痛と再生を繰り返す日々は30000年続いたといいます。

そんな苦痛の日々はある日突然、終わりを遂げます。

あのヘルクレス(ヘルクレス座)がゼウスのワシと戦い、巨鳥を仕留め、30000年という果てしない闇からプロメテウスを解放してくれたのです。

 

ゼウスは長年、相棒のように働き、可愛がった愛鳥エトンの死をとても哀しみ「わし座」として天に上げて星座にしたとか…

ワシの正体はゼウスでもプロメテウスでもなく、人喰いならぬ神喰いワシだったのです。(たぶん人も食べるでしょう)

この、ゼウスの巨鳥説の他にも、幼い頃のゼウスの世話をしたワシという話もあります。

星座の伝説の定説の“ワシに化けたゼウスの姿”を含め、どうやら「わし座」のキーワードは“ゼウスがらみ”であることは間違いないようです。

 

わし座の一等星のα星アルタイルはどんな星?

わし座のアルタイルは七夕の彦星。

こと座のベガの織姫星と共に2つセットで語られています。

七夕は中国の伝説ですが、飛鳥時代にはすでに日本に伝わって定着していきました。

実は他の国でもこの2つはセットで語られることが多いです。

古代アラビアではアルタイルと両脇の2つの星を「飛ぶ鷲」、こと座のベガとその付近の小さな2つの星を「落ちる鷲」と呼び、飛ぶ鳥と、羽を休める二羽の鳥の姿として見ていたのです。

さて、実際のアルタイルですが、地球からは17光年程彼方にあります。

アルタイルは3つの伴星がある4重星。直径は太陽より1.7倍程大きく自転速度が超高速!

我々の太陽が25.4日で1周するのに対して、アルタイルは約7~8時間で1周します。。

 

 

あまりに早く回るので遠心力で赤道部分が膨らんで楕円の星になっているそうです。

宇宙にも遠心力はあるんだなぁ、と実感してしまいますね。

そして、どうやら、それほど年老いた星ではないのに、質量が重いため、すでに赤色巨星への道を辿っているといいます。

 

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まとめ

わし座のギリシャ神話や星座の特徴、α星アルタイルなどを紹介しました。

天の川にほとりで羽を広げる<わし座>。

星の大河を上空から見下ろす風景はどんなに美しいのでしょう。

今回、紹介した神話は定番とは別のちょっとコワイお話でした…。

この恐ろしいワシだったら、極力見下ろされたくはない、見つかりたくはないですね。

現在“星座の神話”として語られている以外の神話を複数持っている星座は結構あるのです。
また、紹介したしましょう。

ちなみに日本に七夕の伝説が定着する前には、アルタイルと両脇の2つの星を「犬飼い」と呼んでいたようです。

アルタイルがヒトで両脇の星は犬…。

天の川のほとりをお散歩しているように見えたのかもしれません。

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