金星の女神ヴィーナスの神話は?金星の特徴やお釈迦様との関係も! | カモシカおやじの趣味ブログ

金星の女神ヴィーナスの神話は?金星の特徴やお釈迦様との関係も!

天体
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この記事は、金星の女神ヴィーナスの神話、金星の特徴やお釈迦様との関係などを紹介します。

金星は太陽系の中で2番目に太陽に近い、地球の内側に位置する惑星ですね。

あなたもこれを読めば、金星の女神ヴィーナスの神話、金星の特徴などを知ることができます。

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金星の特徴は?

金星の直径は約12104㎞。地球より少し小さい惑星です。

太陽からの距離は約1億800㎞。(地球と太陽は約1億5千万㎞)

大気のほとんどが二酸化炭素のため、温室効果で温暖化しています。地表温度は非常に高く平均400℃前後。

 

雨は硫酸雨で地表にたどり着くまでに水分は蒸発し宇宙に放出されるので、海や川などはありません。

金星の大地には平野、火山、山、渓谷、コロナと呼ばれる丸く盛り上がった地域、パンケーキ型の台地など、乾いた凸凹な地形で形成されています。

上空は高度6万キロのところにスーパーローテーションという風速100mの大きな大気の流れがあり、ほぼ4日で星を1周しています。

大気には硫黄も含まれているので、金星は常に黄色っぽい霧がかった空のようです。

 

金星の自転は243日。公転は約225日。

地球と比べれば自転はとても遅いが公転は早い、と言ったところです。

1960年代からアメリカやロシアが率先して探査機で調査をしていますが…。

 

どうやら、現時点では移住計画は夢のまた夢。

地球とほぼ同じように生まれたにも関わらず、わずかに太陽に近い、というだけで2つの星の運命はまったく違ってしまったようです。

 

 

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金星の女神ヴィーナスに関する神話や伝承は?

金星の英語名は<ヴィーナス>。

これはローマ神話の愛と美の女神ヴェヌス(Venus)が語源。

ギリシャ神話の愛と美の女神アフロディーテと同一化されたものです。

 

さかのぼれば、古代シュメールの女神イナンナ、メソポタミアの女神イシュタル、エジプトでは女神ハトホルなど、各地の美の女神が同一化し美の女神ヴィーナスとなりました。

ヴィーナスの元となったシュメールのイナンナとメソポタミアのイシュタルに、よく似た逸話があります。

ここではメソポタミアのイシュタルとして、この伝説を紹介しましょう。

 

愛と豊穣、そして戦の女神でもあるイシュタルは悶々として過ごしていました。

イシュタルの加護により生きとし生けるものは、命を繋いでいくのです。

けれど、動物も植物も、かならず“死”を免れることはできません。

 

イシュタル
イシュタル

あ~!!もう、冥界行ってくるわ~!

イシュタルには夫はいませんが、ドゥムジというパートナーはおりました。

ドゥムジ
ドゥムジ

あ~そう?行ってらしゃ~い…。

イシュタルが冥界に行った理由は明確には遺されていませんが、冥界には女王エレキシュガルという姉がいました。

2人は明と暗、天と地、生と死、正反対の立場。きっと、何かモノ申すために行ったと思われます。

エレキシュガルは冥界の女王、姉妹とはいえ油断はできません。

 

 

イシュタルは御守りとなる宝飾品をジャラジャラ身にまとい、冥界への道を進みました。

冥界で最初の門にたどり着くと、

 

門番
門番1

タダじゃ通せない。その冠、置いてけよ!

2番目の門でも

門番
門番2

そのイヤリングください~

と言われます。

第3の門では

門番
門番3

よい、ネックレスだね~

 

第4の門では

門番
門番4

素敵なブローチ~

第5の門では

門番
門番5

その帯、お高いでしょう?!

第6の門では

門番
門番6

ブレスレットと指輪置いてって~

最後の7つ目の門では

門番
門番7

何もないね。じゃ、その綺麗な服で~!

 

と言われ、とうとう身ぐるみ剥され丸裸となりました。

本来ならこんな要求を、気性の荒い戦の女神イシュタルが許すわけありません。

それぞれの門番など、即ボッコボコにしてしまうところですが…。

イシュタルは何としてでも、エレキシュガルに会わねばならなかったのです。

7つの門、全てを突破したイシュタルはエレキシュガルの玉座にたどり着きます。

 

 

エレキシュガルにはイシュタルが何のために、全裸になってまでここに来たのかわかっていました。

 

エレキシュガル
エレキシュガル

男じゃないし、裸って嬉しくも何ともないわ。
だいたい、女王様の前で裸って、失礼極まりないね!

イシュタル
イシュタル

アンタの指示でしょ?アンタの部下が全部没収したんじゃない!ウザいわ~!

 

イシュタルとエレキシュガルの壮大な口喧嘩が始まりました。

エレキシュガル
エレキシュガル

もう、超面倒くさっ!!死んで!

 

と、得意の“死の眼差し”を放ちました。ゲームで言えば、上級魔法「死の宣告」が一発で効いちゃったわけです。

護るモノ全て失った無防備なイシュタルは一瞬で即死です。

…豊穣や愛を司るイシュタルが消えれば、動物も植物も命を繋ぐことは出来ません。

 

このままでは、何も存在しなくなってしまいます。

姉妹の父である天空神エアは、他の神々と共にイシュタルを生き返らせるようにエレキシュガルを説得します。

 

エレキシュガル
エレキシュガル

父上がそんなに頼むなら…じゃ、代わりにイシュタルに縁あるヤツを冥界によこして~

神々

そんなヤツ、いる?

神々が諦めかけた時、いました、丁度いい人物が!
イシュタルのパートナーのドゥムジです!

彼は恋人が亡くなったというのにキャバクラで豪遊~。キャバ嬢たちに「ドゥムジぃ、可哀相ぉ~!」と慰めてもらって喜んでいたのです。

 

神々

なんという不届き者、手配者発見!

ドゥムジは現行犯逮捕。すぐに冥界に連行されました。

おかげでイシュタルは蘇り、世の中には再び植物から作物が実り、動物が愛によって生殖が繰り替えされ、命を繋ぐことが出来るようになったのです。

遊びほけていたとはいえ、ドゥムジは大切なパートナー。

イシュタルは1年の1/4を冥界にドゥムジに会いに行きます。その期間は冬となり、作物も育たないそうです。

イシュタルが命がけで冥界へ行った理由はなんだったのでしょう?

シュメールのイナンナの伝説がメソポタミアのイシュタルと融合し、その神話が語り継がれます。

 

さらには、ギリシャのアフロディーテ、ローマのヴェネスなど多くの“美しき愛の女神”は同一化され、ヴィーナスとなりました。

 

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お釈迦様と金星の関係は?

ところで話は変わりますが、金星はお釈迦様とも関係があります。

お釈迦様も金星のその輝きを見て、悟りを完結させたといわれます。

お釈迦様は苦行の果て、菩提樹の根元に座り毎日瞑想をして、あらゆる煩悩と戦い、8日目には煩悩を捨て、何事にも動じない“真理”を手に入れることが出来たのです。

 

それが12/8の明け方。静寂が訪れ、白んだ空にそっと目を開け最初に見えたもの、それは明けの明星、大きく輝く金星あったといいます。

この時、釈迦は35歳。悟りを開いたこの日から「仏陀」となりました。

この伝説から、釈迦は「明星天子」という別名もあります。

 

金星の夜空とは?

もしも、金星に降り立つことが出来るなら、夜空はどんな輝きなのでしょう?

金星に月はありません。また、太陽に一番近い水星にも月はありません。

地球には1つ、火星には2つ。外惑星には、もっと小さな惑星でさえ衛星を複数保有しています。

 

どうして金星と水星には月(衛星)がないのでしょう?

たまたま、衛星を捕獲出来なかった、以前はあったが何らかの理由で無くなった、など所説あります。

その秘密は“ヒル球”にあると言われています。

 

ヒル球とは太陽の引力に邪魔されず、惑星の引力が優勢となる領域です。

地球の月はジャイアントインパクトという小惑星の衝突で跳ね返った小惑星の一部が地球のヒル球に捕まった、という説があります。

火星の2つの衛星も近づいた小惑星が火星のヒル球に上手くハマってしまった、というもの。

 

ヒル球は惑星の質量や太陽の引力の強さで異なり、太陽から遠い星ほどヒル球が大きくなるといいます。

太陽に近い金星や水星のヒル球は小天体を捉えるのはなかなか難しく、万一捉えたとしても、様々な条件で衛星であり続けることは困難といえます。

もし、金星に降り立ち空を見上げても、月なんてありません。

 

それどころか、星々の輝きも、遥か遠くに輝く地球の光も、厚く覆われた硫酸の黄色い大気に阻まれ見えないでしょう。

 

 

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まとめ

金星の女神ヴィーナスの神話や伝承、惑星の特徴、お釈迦様との関係などを紹介しました。

ヴィーナスと呼ばれる地球とよく似た惑星「金星」。

星は夜に輝くものですが、日本にも「明けの明星」「宵の明星」とあるように、金星は明け方と夕方に輝き、夜更けには隠れてしまいます。

 

そんな気まぐれ加減も女神のイメージと重なります。実際の金星はヴィーナスの名とは裏腹にその環境は灼熱地獄!空は厚くて黄色い雲。

そして、昼も夜で雲に覆われ、超スピードで動く大気がゴーゴーと大嵐を起こしています。

そう考えると、地球は穏やかな気候と色とりどりの自然と多くの生命に満ち溢れた奇蹟の星。

 

大きな宇宙の小さな誤差が惑星の運命を大きく変えます。

金星はいつも大きく輝いています。地球(外)から眺める金星が一番“女神”なのかもしれません。

 

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