白鳥座の神話が簡単に分かる!α星デネブ、二重星アルビレオは?

天体

この記事は、白鳥座のギリシャ神話のあらすじ、白鳥座α星デネブ、二重星アルビレオを紹介します。白鳥座は天の川の上に翼を広げる夏の代表的星座の一つです。

あなたもこれを読めば、白鳥座のギリシャ神話のあらすじ、α星デネブ、二重星アルビレオを知ることができます。

それでは、忙しい日常から離れて、しばし神話と星々の世界へとご案内いたします。

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はじめに

夜空全天で88星座が空の地図をつくっています。
星座の多くは人(神も含む)動物、自然、生活用具など人々の生活に密着してきたものがほとんどです。

星座の名前は羽がある人、半身半獣も人と分類すると人型は多く、熊や獅子、犬など動物、また、伝説上の怪物というものもあります。

では鳥は…?鳥の星座と言えば「白鳥座」「わし座」有名ですが他には…からす、つる、ほうおう、きしちょう、ふうちょう、くじゃく、はと、と鳥の星座は全部で9つあります。

きちしょう?ふうちょう?初めて聞いた人も多いはずです。これらは北半球では見られない、小さい星座や神話があまりない星座が多いのです。

鳥の星座の中で一番大きく、天の川の上をはばたく、鳥の星座の大将「白鳥座」のお話をいたします。

白鳥座はどんな星座?

白鳥座は夏の夜、天の川の上に大きな翼を広げています。
白鳥座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイル、この3つ星が「夏の大三角形」。

 

 

白鳥座はその3つの中でも一番大きく、分かりやすい十字型をしているので、南天の空の「南十字星(サザンクロス)」に対して「北十字(ノーザンクロス)」と言われています。

では、白鳥座を探してみましょう。夏の夜、夏の大三角形を探してください。

3つの星のうち、一番光が弱いのが白鳥座のα星デネブです。
デネブは天の川の中にありますが、余程、空が澄んでいる場所でないと天の川までは見えません。

デネブからベガとアルタイルの作る三角の1辺に真っすぐ進んでいくと、β星アルビレオがあります。デネブが白鳥の尻尾、アルビレオが嘴(くちばし)に位置します。

デネブからアルビレオの間のデネブのすぐ隣の2等星がγ星サドル。
白鳥の胸の部分で、サドルの左右の2つの星を含め5つの星を繋ぐと翼を広げた白鳥の姿が十字型をつくっています。

厳密にはデネブとアルビレオの間や翼の先にも小さな星が幾つかあるのですが…この5つが白鳥座、北十字です。

 

白鳥座は夏の星座ですが、天頂に近いのでほぼ1年中昇ってきます。
冬、クリスマスの頃には西から十字架のように登場しますので、まさに“聖夜”のイメージにもピッタリです。

白鳥座の星々の名前は、デネブには雌鶏(めんどり)のしっぽ、アルビレオには雌鶏(めんどり)の嘴(くちばし)、サドルには雌鶏(めんどり)の胸という意味があります。

 

 

では、白鳥座の神話についてご紹介します。

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白鳥座のギリシャ神話のあらすじは?

白鳥座に関する神話は、双子座のカストルとポルックスの誕生秘話、スパルタ王妃レダに横恋慕したゼウスが白鳥に化けて近づいた姿、というのが有名ですが…。

この白鳥の正体、他にもいくつか説があります。
この記事では、別の説「ファエトンとキュノクスの友情物語」を紹介します。

ファエトンはエジプト王の子として明るく元気に育ちました。
ファエトンは友達も多く、中でも、病弱だけれど心根の優しいキュノクスとは大親友となり、兄弟のように過ごしていました。

ある日、ファエトンは母クリメネに呼ばれました。

母クリメネ

おまえも大きくなりましたので、話しておこうと思います。来なさい。

父上がまた浮気したのかな?まさか、遺産の生前贈与かな?父上の馬車?別荘だといいなぁ。
それとも隣国のあの可愛い王女をお妃にとか?いや~照れるなぁ~♪と先走った妄想を膨らませます。

母クリメネ

実はね、ファエトン…おまえのお父さんなのだけど…

ファエトン

父上、また浮気?

母クリメネ

父上はおまえの実の父ではありません…。

ファエトン

え?僕が父上の子でないって…

ガビョ~~ン!!

ファエトンの脳内はピラミッドの積み石が一気に崩れ落ちたような衝撃です。
息子のリラックスをさせようと、母も極力、軽~く話を続ける事にしました。

母クリメネ

私も~若気の至りっていうの?色々あったわけよ~

あまりの衝撃に放心状態のファエトンには母の昔話など頭に入って来ません。

脳内崩壊中のファエトンは、父の浮気、生前贈与の馬車や別荘、隣国の可愛い王女の勝手な妄想がグルグルと廻り、しばらく状況が把握できませんでした。

やっと、気を取り戻した時には、

母クリメネ

…と、いう訳よ

母の昔話は終わっていました。

ファエトン

で…僕の本当のお父さんは誰なの?

母クリメネ

だから、さっき言ったじゃない。太陽神アポロンよ…

 

ファエトンは母の衝撃の告白を忘れよう、いや、逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!と夜明けまで悩み続けました。

散々悩んだ末、ファエトンは開き直ることに決めました。

ファエトン

そう、僕は神の子!アポロンの子だ!

自分に言い聞かせるよう、出生の事実を友達にも話します。

ファエトン

ウケる~!王子で十分でしょ?神の子とまで…どんだけ~!

友人

そんなに言うなら、アポロンの太陽の馬車に乗って来てよ、信じてやるから…

 

誰も信じてはくれません。けれど、親友のキュノクスだけは違いました。

キュノクス

キミはいつも優しく誠実だ。病弱な僕をいつも助けてくれる。神の子であっても、まったく不思議はない。

キュノクスの言葉はファエトンにとって、力強いものでした。

 

ファエトン

よし!アポロンに会いに行こう!息子なら馬車を貸してくれるさ!

陽が沈む頃、アポロンが神殿に戻ってきました。

 

ファエトン

あの~アポロン様でらっしゃいますよね?僕、ファエトンと申します。

アポロン

おお、ファエトンか!大きくなったな。母ちゃん元気か?

とアポロンは驚きもせず、まるで久しぶりに会った親戚のおじさんのようにファエトンの頭をグシャグシャ撫でました。

 

ファエトン

と、突然ですが!お聞きしたことがあります!

アポロン

何?オマエがオレの息子ってこと?そうだけど、それがどうかした?

 

ファエトン

母の話は本当なんですね?僕はあなたの…

父アポロン

知らなかったの?オレ、知ってた!当たり前か~テヘ、ペロっ!

 

なんて軽いノリなのでしょう?こんな大切な事を!けれど、このノリなら馬車も意外と簡単に貸してくれるかもしれません。

 

ファエトン

友人が信じてくれません。アナタの子だという証拠に…

アポロン

証拠?いいよ、何でも言って~

 

ファエトン

そ、その馬車貸して下さいっ!!

父アポロン

これはダメだよ~。いくら息子の頼みでも。太陽の馬車は朝から日暮れまで大地を照らす大事な馬車だ。しかも、この馬は気性が荒く、オレしか扱えない。他の誰かが乗れば大変な事になる。一瞬だけ、オレと一緒に乗ってみる?でも今は夜だから、外は走らないよ。

馬は意外と大人しく、アポロンはそっと馬車に乗せてくれました。

 

夜明け前、ファエトンは一人でコッソリ馬車に近づき、馬の手綱を手にしてみると…突然、馬車が走り出しました。

最初はゆっくり日の出のように穏やかに走りましたが、どんどん上がるにつれ太陽の通り道を外れ暴走を始めました。

アポロンが言った通り、全く言う事をきかず、日輪の炎をあちこちに飛ばします。おかげで森や草木は燃え、山は大火事、川や湖の水は蒸発し、時には動物たちまで焼き尽くします。

太陽が妙な動きをしていることに気づいた神の王ゼウスは…

ゼウス

ありゃ~、何してんだ?オイオイ!これじゃ地上がメチャクチャだぁ~

と、緊急処置に馬車に向かって雷の矢を放ちました。

雷の矢はファエトンに直撃!馬車と共に真下に流れる大河に真っ逆さまに落ちて行きました。

 

 

すぐにファエトンの捜索は始まりましたが、何日捜してもファエトンは見つからず、とうとう捜索隊も打ち切りとなりました。

けれど、ただ一人、親友キュノクスだけは諦めず、その後も毎日、何度も大河に飛び込み捜し続けます。しかし、身体の弱いキュノクスの体力はもう限界です。

それを陰から見ていたアポロンは息子の親友に深く感謝し、2人の友情に感動し「どうか、キュノクスだけでも助けて欲しい」とゼウスに頼みました。

水に飛び込んでは岸にあがる、何度もそれを繰り返すキュノクスの身体は
いつしか水鳥(白鳥)となり、そのまま白鳥座となったといいます。

 

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白鳥座のα星デネブ、二重星アルビレオは?

白鳥座は天の川の中に位置しているので、興味深い天体がたくさんあります。

まずは、α星「デネブ」。

 

 

デネブは1等星ですが、夏の大三角形の中でベガは女王のように輝き、アルタイルも競うように輝いて、デネブは若干見劣りしてる気がします。

けれど「デネブ」は距離が遠いというだけで、もし3つを同じ距離に置いたら…ベガやアルタイルなど比較にならないほど巨大な星です。ベガやアルタイルとの距離は約17光年。

デネブとの距離は1800光年と言われています。
そんな遠くにあっても、1等星として光が届くとは…相当大きな星なのですね。

デネブの付近には北アメリカとそっくりな形をした「北アメリカ星雲」。

 

 

ペリカンの姿によく似た「ペリカン星雲」があります。どちらも赤味をおびた散光星雲です。

 

 

本来は1つで、その前に広がる暗黒星雲が2つを分けているのですが…どちらも地球に縁があるものにソックリとは、驚きですね。

そしてβ星「アルビレオ」。肉眼では確認できませんが、双眼鏡や望遠鏡で覗くと二連星なのです。オレンジとブルーの星が重なるようにあるのです。

 

 

宮沢賢治も“銀河鉄道の夜”の中でトパーズとサファイア、宝石のような星と表現しています。
白鳥座は天の川にあるだけで豪華なのに、よく観察すると、宝石箱のような素晴らしい世界が溢れています。

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まとめ

白鳥座のギリシャ神話のあらすじ、白鳥座α星デネブ、二重星アルビレオについて紹介しました。

夜空では一年中、白鳥が羽ばたいています。
この記事では、白鳥座の神話は定番の「ゼウスとレダ」の話ではなく、ファエトンと親友キュノクスの説を紹介しました。

他にもゼウスと女神ネメシスの物語やこと座の神話する登場するオルフェウスだという説もあります。神話には別の説が存在する場合が多くあります。

まずは白鳥座をあなたの眼で見て、それぞれの神話に想いをはせてみられてはいかがでしょうか。

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