この記事はシシトウのプランターでの育て方、脇芽かき、肥料と水やりなどを説明します。
シシトウはトウガラシの仲間で甘みがあり、栄養価の高い人気の夏野菜です。
あなたもこれを読めばシシトウのプランターでの育て方、脇芽かき、肥料と水やりなどを知ることができます。
手軽に育てられ、栄養も豊富なシシトウのプランター栽培をあなたも始めてみませんか!
はじめに
シシトウは、中南米が原産地のナス科トウガラシ属の野菜です。
トウガラシ属という分類のとおり、トウガラシの仲間です。
辛味のある品種はトウガラシ、辛味のない品種はシシトウと呼ばれます。
植物学では、ピーマンと同じ種とされます。
育てやすく、1株でも長期間にわたり数多く収穫できるのが魅力的な野菜です。
シシトウの基本情報
まずは基本情報です。
科 目 | ナス科 |
日 照 | 日なた |
生育温度 | 25~30℃ |
発芽温度 | 25~30℃ |
連作障害 | あり(3〜4年は空ける) |
シシトウは連作障害があるので注意します。
シシトウの栽培カレンダー
シシトウは、長期間にわたって収穫することができます。
シシトウのプランター栽培 準備するもの
シシトウのプランター栽培に必要な準備するものです。
・苗 1〜2本
初心者はホームセンターなどで売られている苗を購入するのがおすすめです。
茎がしっかりしていて葉の色が濃く大本葉が7~10枚のものが良いです。
・野菜用培養土(元肥入り)
苗1本に容量15ℓが目安です。
肥料入り培養土「キッチンガーデン 果菜用」が、おすすめです。
・プランター 直径30㎝×深さ30㎝容量15リットル程度のもの(苗1本)
苗2本の場合は65㎝×35×35cm程度のものを用意します。
根の張りが浅く加湿を嫌うため、深型のプランターが望ましいです。
・鉢底網(底に穴があるプランターの場合のみ)
・鉢底石(排水用すのこ付のプランターの場合不要)
・割り箸等(仮支柱用) 1本
・支柱(長さ100㎝) 3本
支柱はホームセンターや最近では100円ショップでも売られています。
・化成肥料(又は液体肥料)
・スコップ・軍手・麻ひも等
シシトウのプランター栽培 植え付け、支柱
次に苗の植え付けから日常の管理について説明します。
用土・肥料
まずはプランターに用土を入れます。
水はけが良くなるようにプランターの底には鉢底石を敷きます。
用土は野菜用の培養土をプランターのふちから2~3cm下まで入れます。
野菜用の培養土には予め肥料が含まれているので肥料は不要です。
苗の植え付け
植えつけ時期は気温が十分高くなった5月連休頃がお勧めです。
ポットほどの大きさの穴を掘り、根鉢をくずさないように植えます。
一番下の葉が土にかからないように土をかぶせます。
植え付け後は十分に水を与えます。
2本以上植える場合は、株と株は30cm程度離します。
支柱
まず、植え付け時に苗が風などで倒れないように仮支柱として割り箸などを斜めに差し込み麻紐などで八の字に結びます。
植え付け後、株が根付いて大きくなってきたら本支柱を立てます。
本支柱を立てる目安は、1番花が咲いた頃です。
本支柱は1本の支柱を中央に垂直に立て、その左右に1本づつ斜めに立て、3本の支柱が交わる場所を紐で結びます。茎と支柱とは八の字結びで固定します。
シシトウのプランター栽培 脇芽かき、追肥、水やり、敷きワラ
脇芽かき
一番花(1番最初に咲く花)の下で分かれる2本の側枝を伸ばします。
一番花の下の脇芽は全て摘み取り、3本仕立てにします。
1番果(最初につく実)は株が疲れないように早い時期に摘み取ります。
株元の枝葉が込み合ってきたら内側に伸びる茎を摘み取るなどして風通しと日当たりを良くします。
追肥
1番果が付いたら1回目の追肥を行います。
果実が付き始めたら1株当たり化成肥料を5g程度をプランターのふちに沿って施し、土に軽く混ぜこみます。
追肥を行う間隔は、化成肥料は月に2回ほど(2種間に1回)、液肥は週に1回ほど水やり時に与えます。
収穫期間は6月~10月下旬までと長期間になるので、途中で肥料切れを起こさないように注意します。
敷きワラをしている場合は、ワラをはがして施します。茎の根本に施さないようします。
シシトウは多肥性の野菜なので肥料切れには十分に注意しましょう。
水やり
土を確認し、乾燥しているようであればたっぷりと水を与えます。
葉を濡らすと病気になりやすくなるので、根元に水を与えるようにします。
梅雨明け以降は、高温乾燥になるので土が乾いたらしっかりと水やりを行いましょう。
特に乾燥して暑い日は朝・夕の2回たっぷりと水を与えます。
水やりと肥料切れになると辛みが出てくるので注意します。
敷きワラ
乾燥や水やりや雨による土の跳ね返りによる病気の発生を防ぐために敷きワラをします。
最初のうちに根元に敷いておくと害虫の飛来を防ぐ効果もあります。
シシトウのプランター栽培 収穫
概ね開花して2週間ほどで収穫できます。
実が5~7cm位の大きさになったら収穫します。
実をとり遅れると皮が固くなり、株が弱まり収穫数が減っていきます。
長く収穫をするためにも早めの収穫を心がけます。
シシトウの病害虫は?
シシトウは病害虫に比較的強いほうですが、全くないわけではありません。
ナス科のシシトウには連作障害があり、ウリ科やナス科を植えた箇所(使った土)に続けて植えると病気にかかりやすくなります。
病気
シシトウに発生しやすい病気は「モザイク病」と「黄化えそ病」です。
モザイク病
葉が縮れたり、緑の濃い部分と薄い部分が入り交じり、モザイク状になります。
被害が進むと、茎の先端部が糸のような細長い葉になったり、茎にえそを生じて落葉したり、株全体が萎縮することがあります。
アブラムシが原因となるウイルスを運ぶためアブラムシ類の飛来を防止したり、多湿に注意します。モザイク病の株は、発生したら株ごと引き抜いて焼却します。
黄化えそ病
エソ茎や葉柄に褐色~黒褐色のえそ斑を生じます。
茎の維管束が褐変すると萎れて枯死します。
アザミウマという昆虫の防除が重要で、育苗時からの薬剤散布して防除します。
発生したら株ごと引き抜いて焼却します。
害虫
アブラムシ
新芽や葉の裏側、茎などに寄生して繁殖します。汁液を吸って生育を妨げるだけでなく、ウィルスを運んでくる役目も果たすため、駆除することが大切です。
カメムシ
葉や茎、実について汁液を吸って生育を妨げます。見つけ次第、捕殺します。
まとめ
シシトウのプランターでの育て方、植え付けから支柱立て、整枝、追肥と水やり、収穫、及び病害虫についてまとめました。
シシトウのプランター栽培は初心者でも手軽に始められます。
シシトウは病害虫にも比較的強く、育てやすい野菜です。
収穫量も多く長期間にわたって楽しめます。
最後に育て方のポイントです。
2.支柱はしっかり立て、枝を固定する
3.水やりと肥料切れになると辛みが出てくるので注意!
あなたもプランターでシシトウを育ててみませんか!
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