エダマメのプランターでの育て方、支柱や摘芯、追肥と水やり等について説明します。
ビールの肴に欠かせない枝豆。お弁当のおかずでも人気です!
あなたも枝豆のプランターでの育て方、支柱や摘芯、追肥と水やり等を知り、育てませんか。
これを読めば初心者にも失敗しないプランターでのエダマメの育て方がわかります。
さぁ、あなたもエダマメを育ててみましょう!
はじめに
いまや英語の「Green Soybeans」ではなく、「EDAMAME」という名前で世界に名をはせたエダマメ!
もう世界のエダマメは誰からも愛される野菜になりました。
エダマメとは大豆を未熟なうちに収穫したものです。
このエダマメを初めて食したのは「日本」! 知ってました?
収穫まで待てないセッカチさんが居たのかな?
現在の品種は200種類以上とも言われ、日本各地でエダマメ栽培は盛んに行われています。
エダマメは、大きく分けると品種は、青豆・茶豆・黒豆の3種に分けられます。
一般的に家庭で塩茹でされて食されているのが早生種の枝豆(青豆)。
甘みがあって人気な品種のだだちゃ豆(茶豆)。
丹波篠山産で有名な丹波黒枝豆(黒豆)。
冷凍食品で今やコンビニにも売られています!
小さなお子様からご年輩の方まで大人気のエダマメについて、さっそく育て方を紹介していきます。
エダマメの基本情報
まずはエダマメの基本情報です。
科 目 | マメ科ダイズ属 |
日 照 | 日なた |
生育温度 | 20~30℃ |
発芽温度 | 25~30℃ |
連作障害 | あり(2〜3年は空ける) |
連作障害があるので注意します。
エダマメの栽培スケジュール
エダマメのプランター栽培 準備するもの
エダマメのプランターでの栽培に必要な準備するものです。
・苗 1~2本
※初心者はホームセンターなどで売られている苗を購入するのがおすすめです。
・野菜用培養土(元肥入り) )
※苗1本に容量15ℓが目安です。
肥料入り培養土「キッチンガーデン 果菜用」が、おすすめです。
・プランター 52cm×34×25cm程度のもの
※約2株分。1株の場合はもう一回り小さいものでOK。
・鉢底網(底に穴があるプランターの場合のみ)
・鉢底石(排水用すのこ付のプランターの場合不要)
・仮支柱(長さ60~70cm位の細いもの) 1本
・支柱及び防虫ネット(虫が付く場合)
・化成肥料(または液体肥料)
・スコップ・軍手・麻ひも等
エダマメのプランター栽培 植え付け
用土・肥料
まずはプランターに用土を入れます。
水はけが良くなるようにプランターの底には鉢底石を敷きます。
用土は野菜用の培養土をプランターのふちから2~3cm下まで入れます。
野菜用の培養土には予め肥料が含まれているので肥料は不要です。
苗の植え付け
プランターへの植え付けは、穴を掘った箇所に水を入れ、水が引いたら苗を植えつけると根の張りが良くなります。
一緒に殺虫用粒剤(オルトランなど)を撒くと良いでしょう。
また、植え付け後もたっぷりと水かけをします。
2株以上を植える場合、1列にして株間(苗との間)を25~30cm空けます。
エダマメのプランター栽培 仮支柱、支柱・防虫ネット、摘心
仮支柱
苗がまだ小さいときは風で茎が折れないように割りばしでも良いので仮支柱を立てましょう。
仮支柱と茎は麻ひも等で8の字にゆるく結びます。
支柱・防虫ネット
苗が少し大きくなってきたかな?という頃に枝豆の四隅に支柱を立て、麻ひも等で支柱の周りを囲むようにして結び、防虫ネットをかけます。
虫が付かない場合、支柱やネットは必要ないのですが、枝豆にとっての最強の敵はカメムシではと思います。
カメムシは花が咲き始めると発生し、花やさやの中の汁を吸い、花は落ち、さやは豆が太らず収穫できなくなります。
早めに防虫ネットをした方が収穫率がアップします。
ネット内部に高さがある場合は、収穫までかけたままにしておいても構いません。
摘心
枝豆の収量を増やすために摘心をします。
本葉が5枚ほどまで生長した際に、先端部分を手でつまんで頂部の生長を止めます。
そうすることで、わき芽の生育が促進され多くさやが付きます。
エダマメのプランター栽培 追肥、敷きワラ、水やり
追肥
マメ科の植物は、根に寄生する根粒菌と共生しています。
根粒菌とは空気中のチッソ分を取り込んで宿主であるマメ科植物に提供する菌のことです。
自分でチッソ肥料を作り出すので、肥料を控えめにします。
花が咲き始めたらカリ分が多めの化成肥料を一つまみ程度、月1~2回与えるといいでしょう。
追肥のポイント!
1.植え付け1か月後
2.花が咲き始めたころ、量は少なめ
3.その後は葉の色や株の状態を見て
これを守れば、収穫量も増えますよ!
マルチをしている際はめくって根元に施します。
敷きワラ
できれば敷きワラやマルチで土を多い、水やりの際の土跳ねををなくすのがおすすめです。
枝豆は土の近くにもさやを付けるのですが、さやは多くの柔らかい産毛で覆われていて、この産毛に土がつくと、土を落とすことは非常に困難で見た目も悪くなります。
水やり
エダマメは乾燥に弱いので土の表面が乾いたら十分に水を与えましょう。
特にさやが膨らむ頃は水分が多く必要になります。
エダマメのプランター栽培 収穫
収穫の見極めですが、さやを押すとはじけ出すくらいになったら収穫です。
株引っこ抜いてしまうのではなく、収穫できそうなさやから順番に摘み取っていきます。
エダマメは下の方からさやを付け始めるので、下が収穫できそうな感じでも上のほうのさやは収穫前の状態というのがほとんどです。ハサミ等で収穫すると良いです。
エダマメの病気や害虫は?
病気
梅雨期はべと病、斑点細菌病、モザイク病にかかりやすくなります。
日頃から日照不足、加湿、密植に注意し、病葉は適宜取り除きましょう。
また通気性を良くするのも効果的です。
プランター同士が密集しないようにしましょう。
発生した場合は、病気にあった薬剤を散布し、回復の見込みがない場合は引き抜いて破棄します。近くの植物に移らないよう注意が必要です。
害虫
カメムシ:幼虫・成虫ともに莢がつきだすと中の豆の汁を吸うため、豆が大きくなれず腐敗していきます。
ヨトウムシ:ヨトウガなどの幼虫です。小さいうちは葉の裏のみを食害するので、葉が半透明になります。大きくなると莢まで食害するので注意が必要です。
シンクイムシ:マメシンクイガの幼虫が食害します。
害虫は見つけ次第捕殺します。予防は防虫ネットを設置し、通気を良くします。
オルトランや乳剤などを散布するなどの方法もあります。
エダマメの料理の紹介
エダマメには良質のたんぱく質と食物繊維、ビタミンCやビタミンB1が豊富に含まれている栄養価の高い野菜です。
エダマメにはアルコールから肝臓や腎臓を守る成分が多く含まれているので「ビールのおつまみ」として理にかなった組み合わせとも言えますね!
エダマメはとにかく鮮度が落ちるスピードが速い野菜です。
収穫へいく前に鍋に火をかけなさいと言われるほど、スピード命!
切り取って水洗いし、塩を全体にまぶしてから揉みこみ、熱湯で手早く茹でます。
みそ汁や和え物、炊き込みご飯や天ぷら、サラダや炒め物など料理のレパートリーも豊富です。
まとめ
エダマメのプランターでの育て方、植え付けから支柱・防虫ネットや摘芯、追肥と水やり、収穫や病害虫などについてまとめました。
最後に大切なポイントを3つです。
・水やりは土が乾いてからたっぷりとする。
・追肥は少なめ、月1~2回。
・病気より害虫!風通しのいい、日当たりの良い場所で育てる。
新鮮で収穫したてのエダマメは、家庭菜園だからこそ味わうことができます。
プリップリの歯ごたえは、お店で売っているエダマメとは格段に違います!
あなたもポイントさえ掴めばエダマメ栽培の名人になれますよ!
ぜひ楽しい家庭菜園ライフをお過ごしください!
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