この記事はミニトマトのプランター栽培、支柱やわき芽かき、追肥と水やりなどを説明します。
狭い場所でもプランターを使ってミニトマトの栽培はできますよ。
あなたもプランターでのミニトマト栽培のコツ、支柱やわき芽かき、追肥と水やりなどを知り、育ててみませんか。
採れたての美味しいミニトマトを味わえるのは家庭菜園ならではの楽しみです。
さあ、あなたもミニトマトのプランター栽培に挑戦してみましょう!
はじめに
トマトは、南アメリカのアンデス山脈高原地帯が原産のナス科の野菜です。
コロンブスの新大陸発見によりヨーロッパや世界各地に伝わりました。
日本には18世紀初期に伝わりましたが当時は主に観賞用であり、食用野菜として本格的に広がったのは1935年(昭和10年)頃といわれています。
トマトは今では食卓に欠かせない緑黄色野菜の一つです。
特にミニトマトは、トマトに比べて甘くて食べやすいうえに栄養素も多く含まれています。
ミニトマトに多く含まれる栄養素は、リコピン、βカロテン、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、食餅繊維などです。
美味しいうえに栄養価も高いので人気の野菜であることもうなずけますね。
ミニトマトの基本情報
まずはミニトマトの基本情報です。
科目 | ナス科 |
日 照 | 日なた |
生育温度 | 25℃前後 |
連作障害 | あり(3~4年はあける) |
ミニトマトは連作障害があるので栽培の間隔をあけるか、継木種を選ぶなど注意が必要です。
年間カレンダー
ミニトマトの年間カレンダーです。
次にカレンダーにもとづき、実際の栽培方法について説明します。
ミニトマトのプランター栽培 準備するもの
ミニトマトのプランター栽培を始めるにあたって準備するものです。
・苗 1株
種からも育てられますが、育苗時の温度管理が難しいです。
初心者はホームセンターなどで病気に強い接ぎ木種を購入するのがお勧めです。
苗は色の良い大きな本葉が8~10枚ついたしっかりしたものを選びます。
・野菜用培養土(元肥入り)
肥料入り培養土「キッチンガーデン 果菜用」が手軽でおすすめです。
・プランター
大きめの丸型又は四角の深鉢(直径30×深さ30cm、15~28ℓ)を選ぶと育てやすいです。
・仮支柱(60~70cm位 1本)
・支柱(太めの160~180cm位 3~4本)
・鉢底網(底に穴があるプランターの場合のみ)
・鉢底石(排水用すのこ付のプランターの場合不要)
・化成肥料(または液体肥料)
・スコップ・軍手・麻ひも等
ミニトマトのプランター栽培 用土・苗の植え付け・支柱
次に苗の植え付けから日常の管理についてです。
用土・肥料
まずは、プランターに用土を入れます。
水はけが良くなるようにプランターの底には鉢底石を敷きます。
鉢底石を底が見えなくなるまで敷き詰めるのがポイントです。
用土は、野菜用の培養土をプランターのふちから2~3cmほど下まで入れます。
野菜用の培養土は肥料が入っているので、肥料は不要です。
苗の植え付け、仮支柱立て
気温の安定するゴールデンウイークの頃、植え付けを行います。
苗をプランター中央に苗の根鉢が入る程度に植え穴をあけ、苗を植え付けます。
根鉢を崩さないように浅植えします。
接ぎ木苗を購入した場合は、接ぎ目が土に埋まらないよう植えつけるのがポイントです。
植え付け後は水やりをします。
強風でミニトマトの茎が折れたりしないように苗から少し離れた所に仮支柱を立て、麻ひもで固定します。
支柱立て・誘引
植え付け後、成長して本葉が10枚ほどになったら本支柱を合掌型に組み、茎を麻ひもで結んで誘引します。
茎が太くなっても食い込まないように麻ひもをゆるめに八の字にして支柱側で結びます。
ミニトマトのプランター栽培 わき芽かき、追肥、水やり
栽培中の管理作業のわき芽かき、追肥、水やりについて説明します。
わき芽かき
葉のつけ根から発生するわき芽は早めに摘みとり、中心の1本の茎を伸ばす1本仕立てにします。
出てくるわき芽は見つけしだい指でつまんで摘み取ります。
追肥
追肥は1段目の実が大きくなってきたら開始します。
化成肥料約10gをコンテナのふちに沿ってまき、土に軽く混ぜ合わします。
水やり
ミニトマトは、南米アンデス地方が原産のため、乾燥には比較的強い性質があります。
プランター栽培においては土の表面が乾いた状態になってからたっぷりと鉢底から水が流れ出るくらいに与えます。
水の与えすぎは、根腐れを起こしたり、実の生育に良くないため、注意します。
ミニトマトのプランター栽培 人工受粉、収穫
人工受粉
ミニトマトの受粉は、自然に行われるので問題ありませんが、虫の飛来が少ない高い階層のベランダなどでは確実に実をつけさせるために人工受粉を行います。
やり方は花が咲いた日の午前中に、支柱を軽くたたくようにして株全体を揺らし、花粉を飛ばして受粉させます。
収穫
ミニトマトは、花が咲いた後約40~45日で収穫できます。
ミニトマトは房状に実がつきますが、熟したものから順次収穫していきます。
収穫の時期が遅れると、実が割れることがあるので注意します。
ミニトマトのプランター栽培 病害虫対策
病気は疫病、うどんこ病、害虫はアブラムシに注意します。
疫病
茎や葉、果実に褐色の病斑ができ、その後白っぽいカビが生えるなどして枯れます。
低温で多湿の場合には発生しやすく、発病した株は抜き取り、焼却します。
発生の初期段階は登録された殺菌剤を散布します。
うどんこ病
小麦粉(うどん粉)をふりかけたような白いカビが、葉の表面を覆い、放っておくと株全体に広がります。
葉が混みあっていると風通しが悪くなるので、誘引してつる同士が絡んだりしないようにします。
重なった葉は摘み取り、風通しを良くします。
アブラムシ
成虫が飛来し、葉や若い芽、茎などに寄生して繁殖します。
アブラムシは汁液を吸って生育を妨げるだけでなく、ウィルスを運んでくるため、見つけたら、放置せずに数が少ないうちに粘着テープなどで捕殺します。
まとめ
ミニトマトのプランター栽培について植え付けから支柱立て、わき芽かき、追肥と水やり、収穫、病害虫などをまとめました。
トマトは、南アメリカのアンデス山脈高原地帯が原産のナス科の野菜です。
日本には18世紀初期に伝わり、今では食卓に欠かせない緑黄色野菜の一つです。
特にミニトマトは、トマトに比べて甘くて食べやすいうえにリコピン、βカロテン、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、食餅繊維などの栄養素も多く含まれる優れた健康野菜です。
最後に栽培のポイントをおさらいします。
・初心者はなるべく病気に強い接ぎ木種の苗を選ぶ。
・ナス科の植物を育てたプランターは続けて使わない。
・わき芽は早めに摘みとる。
・水の与えすぎに注意する。
ミニトマトのプランター栽培は難しくはありません。
ポイントを抑えれば初心者でも栽培できます。
あなたもミニトマトのプランター栽培で新鮮でおいしいミニトマトを味わってみませんか。
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