この記事は里芋のプランターでの育て方、タネイモの植え付けから追肥、水やりなどを説明します。
里芋は稲作よりも早く日本に伝わった歴史ある根菜です。
あなたもこれを読めば里芋のプランターでの育て方、タネイモの植え付けから追肥、水やりなどを知ることができます。
さあ、あなたも手軽に育てられ、健康にも良い里芋のプランター栽培を始めてみませんか!
はじめに
里芋は、熱帯性アジア原産で高温多湿を好み、夏の暑さでも良く育つ、日本の環境に適した野菜です。もともとは多年草ですが、日本の気候では1年草となります。
日本には縄文時代に渡来して、稲作よりも早く栽培されていたようです。
病害虫にも比較的強く、乾燥に気をつければ栽培は難しくはありません。
里芋の基本情報
まずは基本情報です。
科 目 | サトイモ科 |
日 照 | 日なた |
生育温度 | 25~30℃ |
発芽温度 | 25~30℃ |
連作障害 | あり(3〜4年は空ける) |
里芋は連作障害があるので注意します。
里芋の栽培カレンダー
里芋のプランター栽培 準備するもの
里芋のプランター栽培に必要な準備するものです。
・種芋 1つ
種芋は地元のホームセンターなどで売られているものを購入します。
ふっくらとして、芽が傷んでいないものを選びます。
・野菜用培養土(元肥入り)
栽培するプランターに合った容量が必要です。
肥料入り培養土「キッチンガーデン 果菜用」が、おすすめです。
・プランター 15号鉢(直径45㎝×深さ36㎝ 容量36ℓ程度のもの)
土中に芋がなるので大型で深型のものが適しています。
・鉢底網(底に穴があるプランターの場合のみ)
・鉢底石(排水用すのこ付のプランターの場合不要)
・化成肥料
・スコップ・軍手・麻ひも等
里芋のプランター栽培 種芋の植え付け
次に種芋の植え付けから日常の管理について説明します。
用土・肥料
まずはプランターに用土を入れます。
水はけが良くなるようにプランターの底には鉢底石を敷きます。
用土は野菜用の培養土を入れます。
野菜用の培養土には予め肥料が含まれているので肥料は不要です。
成長するに従って「増し土」をするため、コンテナの上部を10cm以上空けます。
種芋の植え付け
植えつけ時期は、4月中旬~5月中旬頃がお勧めです。
種芋は芽が出ている方を上にして、プランターの中央部に浅植えにして植え付け、上に5cmくらい土をかぶせます。深植えにならないように気をつけます。
植え付け後は十分に水を与えます。
里芋のプランター栽培 追肥・増し土、水やり・敷き藁
追肥・増し土
6月ごろ、芽が出てきて草丈が10~15cmくらいになったら追肥を行います。
追肥は化成肥料5gを株の周りに与えます。
合わせて「増し土」といって追肥した土の上に5cm程度の高さになるように新しい用土を入れます。
7月ごろ、草丈が30cm以上になったら同様に化成肥料5gの追肥を行い、5cm程度の新しい用土をまし土を行います。
まし土は、子芋が顔を出さないようにするために行います。
敷き藁・水やり
里芋は葉が大きく繁り、乾燥には弱いため、注意が必要です。
2回目のまし土をした後、敷き藁を行い、たっぷりと水やりを行います。
夏場は、敷き藁のうえから毎日十分に水やりを行います。
ただし、常に水がたまった状態になると根を痛めてしまうので気をつけます。
里芋のプランター栽培 収穫
いよいよ楽しみな収穫です。
葉が枯れ始めたら収穫の時期です。
天気の良い日に茎を切り取り、移植ゴテで彫り上げてます。
泥つきのまま、風通しの良い場所で陰干しします。
その後、土を落としながら親芋と子芋に分けます。
寒さには弱いので霜が降りる地域では、霜が降りる前に収穫を済ませるようにします。
里芋の病気と害虫は?
病害虫には比較的強いといわれます。病気は特に心配ありませんが、害虫はエビガラスズメ、ハスモンヨトウなどに注意します。
病気
ウイルス性の病気にかかることがありますが、種苗会社から健全な種芋を購入すれば通常は心配ありません。
害虫
エビガラスズメ
全体が茶色で赤色の斑点のある大型の害虫が葉を食害します。見つけ次第、捕らえて処分します。
ハスモンヨトウ
幼虫が昼間は土の中に潜み、夜間に活動して葉を食害します。被害を見つけたら株元を掘り、幼虫を探して捕らえて、又は夜間に活動しているところを捕らえて処分します。
アブラムシ
新芽や葉の裏側、茎などに体長1mm程度の虫が群生します。汁液を吸って生育を妨げるだけでなく、ウィルスを運んでくる役目も果たすため、見つけ次第、紙の上に筆などで払い落として処分します。
まとめ
里芋のプランターでの育て方、種芋の植え付けから追肥と増し土、水やりと敷き藁、収穫、及び病害虫についてまとめました。
里芋は、熱帯性アジア原産で高温多湿の日本の気候に適した野菜です。
日本には縄文時代に渡来して、稲作よりも早く栽培されていたようです。
里芋は病害虫にも比較的強く、育てやすく、大型で深さのあるプランターを選べばプランターでも栽培できます。
最後に育て方のポイントをまとめます。
2.追肥後、増し土を行う。
3.連作障害があるので同じプランターでは続けて栽培しない。
さあ、あなたもプランターで里芋を育ててみませんか!
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