二ラのプランターでの育て方、種まきから追肥、株分け等を紹介します。
ニラはレバニラ炒めなどのスタミナ料理に欠かせない野菜です。
健康野菜のニラはプランターで簡単に育てられます。
あなたも二ラのプランターでの育て方、種まきから追肥、株分け等を知り、育てませんか。
ニラは簡単に育てられるので初心者の第一歩としておすすめの野菜です。
さあ、あなたも家庭菜園を始めてみましょう。
はじめに
ニラは中国原産で東南アジアの各地に自生している植物です。
日本でも古代より栽培されており、古事記や万葉集にも記述があります。
古くは薬草として栽培されてきましたが、江戸時代以降は食用野菜として普及しました。
現在ではポピュラーな野菜のひとつになっています。
通常の葉ニラのほか、とう立ちさせて花茎とつぼみを食べる花ニラ、覆いをかぶせて光を制限することで軟化栽培する黄ニラもあります。
ニラは暑さや寒さに強く、容易に育てることができます。
一度植え付けると病害虫も少ないので手間がかからず、4~5年は収穫可能です。
他の野菜のコンパニオンプランツ(生長を助ける植物)としても適しています。
害虫をさける効果があり、花も楽しめるので家庭菜園のふち取りなどに使うのも良いです。
家庭菜園の片隅など場所をとらずに栽培できます。
ニラは栄養価が高く、スタミナ野菜として知られますが、さまざまな健康に良い栄養素が含まれます。
ニラ独自の臭いの元となるアリシンはビタミンB1の吸収を助けて疲労回復に役立ちます。
アリシンには免疫力を高めたり、血行を促進させて健康に良い働きがあります。
β-カロテンやビタミンA、ビタミンC、カルシウム、リン、鉄などのミネラルに富み、活性酸素を減らし老化の防止、および動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病予防の効果もあります。
ニラの基本情報
科 目 | ヒガンバナ科 |
日 照 | 日なた |
生育温度 | 20℃前後 |
発芽温度 | 15~25℃ |
連作障害 | 少ない |
ニラの栽培カレンダー
ニラの種は春まきと、秋まきができます。
ニラのプランター栽培 準備するもの
・種
二ラの種はホームセンターなどで購入することが出来ます。
タキイ種苗の「広巾二ラ」やサカタの「大葉二ラ」などがおすすめです。
・野菜用培養土(元肥入り)
肥料入り培養土「キッチンガーデン野菜用」がおすすめです。
・プランター (14リットル以上のもの) 65cm×20cm×高さ20cm程度
長さ60~65cm位くらいの一般的に売ってある、プランターを用意します。
20cm位の深さがあれば、育てられるので悩まなくても大丈夫です。
・鉢底網(底に穴があるプランターの場合のみ)
・鉢底石(排水用すのこ付のプランターの場合不要)
・化成肥料(または液体肥料)
・スコップ・軍手等
ニラのプランター栽培 種まき、育苗
用土・肥料
まずはプランターに用土を入れます。
水はけが良くなるようにプランターの底には鉢底石を敷きます。
用土は野菜用の培養土をプランターのふちから2~3cm下まで入れます。
野菜用の培養土には予め肥料が含まれているので肥料は不要です。
種まき
種は発芽しやすいように一晩水に浸しておくと良いです。
種まきはまず、棒などを使って深さ1cmのまき溝を10~15cm空けて2本つくります。
二ラの種は、まき溝に1cm間隔でまいていきます。
ニラの種は嫌光性といって発芽に光を必要としないので種をまいたあとはやや厚めに土をかけます。(日が当たると発芽しにくくなります。)
その後、種を流さないように注意しながらジョウロで水やりをします。
育苗
種まき後、10~15日で発芽します。
混みあったところから順に間引きして、最終的に3cm間隔になるようにします。
育苗の間は液体肥料や化成肥料を月に1~2回施します。
ニラのプランター栽培 苗の植え付け、追肥・花芽摘み、水やり
苗の植え付け
春まきは6月中旬~7月中旬、秋まきは4月中旬~5月中旬に定植します。
プランターから根をつけた状態で、丁寧に株をいったん土から出します。
無理やり抜いてしまうと、根が土の中に残ってしまうため、気をつけます。
抜いた苗は、土を落としてから2~3本ずつまとめ、5cm間隔で5cmの深さに植え付けます。植え付け後は十分に水やりを行います。
追肥・花芽摘み
追肥は植え付け1ヶ月後から追肥を行います。
化成肥料5gをあたえます。
夏には花芽ができますが、必ずつぼみのときに刈り取ります。(花ニラ)
花ニラは、つぼみが開く前、薄皮がついている間に茎を5cmほど残して切り取り、収穫します。
刈り取った花芽(花ニラ)は食すると美味しいです。
花を咲かせると株が弱ってしまい、生育が悪くなるので注意します。
水やり
発芽するまでや植え付け後は水やりを十分に行います。
その後は、土の表面が乾いたときにはたっぷりと水やりを行います。
多湿には弱いので水の与え過ぎには注意します。
ニラのプランター栽培 収穫
さあ、楽しみな収穫です。
株を充実させるために植え付け2年目から収穫します。
二ラの葉が20cmになったら、地ぎわから2~3cm残して刈り取り、収穫します。
切り残したところから、すぐに葉が伸びて、収穫が繰り返せます。
収穫後は、化成肥料5gをまいて土に混ぜます。
冬になると、葉が枯れますがハサミなどで刈り取り、土の表面に堆肥を施して、株を養成します。多年草なので春になると再び葉が生えてきます。
ニラのプランター栽培 株分け
プランターが葉が混み合ってきたら3年に一度、株分けして新しいプランターに植え直します。
根が張って根詰まり気味になると、葉色や生育が悪くなり、収穫量も落ちていきます。
掘り上げて、1株ずつに分けて、2~3本ずつまとめで新しい土に植え付けます。
掘りあげると、芽(株)がたくさんついた状態になっているので、1株ずつに分けて元気の良い芽を選び、3~5本束ねて新しい土に植え付けます。
このようにしてニラの株を増やすとができます。
ニラの病気や害虫は?
病害虫ですが、ニラは病害虫に強い野菜です。
病気
雨の多い時にサビ病やベト病が出ることがあります。雨が続くときに水はけを良くして防ぎます。
害虫
春から夏にかけてアブラムシが出ることがあります。
成虫が飛来し、葉や茎などに寄生して植物の汁を吸って生育を妨げるだけでなく、ウィルスを運んでくるため、アブラムシ防御はウイルス病の感染防止にもつながります。
見つけ次第駆除して、被害のあった葉は撤去処分します。
まとめ
二ラのプランターでの育て方を種まきから育苗、苗の植え付けから追肥、花芽摘み、収穫、株分け、病害虫についてまとめました。
ニラは栽培も難しくなく初心者でも容易に育てることができます。
病害虫も少なく、一度植え付けると4~5年は収穫可能で手間のかからない野菜です。
他の野菜のコンパニオンプランツ(生長を助ける植物)としても適しています。
ニラは栄養価が高く、スタミナ野菜として知られ、独自の臭いの元となるアリシン、β-カロテンやビタミンA、ビタミンC、カルシウム、リン、鉄などのさまざまな健康に良い栄養素が含まれます。
免疫力の強化、血行の促進、生活習慣病の予防、老化の防止などの効果があります、
ニラの栽培で注意することは「二ラの葉が20cmになったら刈り取り収穫する。花を咲かせると株が弱り、生育が悪くなるので必ずつぼみのときに刈り取る」です。
二ラは育てやすい健康野菜です。
あなたも是非、プランターでニラを育ててみませんか。楽しいですよ!
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