オクラのプランターでの育て方、肥料と水やり、病害虫などを紹介します。
ポピュラーな夏野菜のオクラ、そのネバネバの栄養素は夏バテ知らずの栄養素がたっぷり含まれています。あなたもオクラのプランターでの育て方、肥料と水やり、病害虫などを知り、育ててみませんか?
ポイントやコツさえ掴めば多くの収穫ができるプランターでのオクラの育て方について紹介していきましょう!
はじめに
オクラはエジプトでは紀元前2世紀から栽培され始めました。
暑さに強く栄養価の高いことから重宝されていた野菜です。
「オクラ」という名前は現地語からきており、英語でも「okra」となります。
オクラは全国的に栽培され、5月ごろになるとスーパーなどで売られ始めます。
代表的なオクラは、「角オクラ」「丸オクラ」「赤オクラ」の3種類があります。
赤オクラは茹でると緑色に変わってしまいますが、果肉は緑のものよりやわらかいです。
長さもいろいろあり2cm程度のものから、15cmにもなるものと様々です。
オクラは刻むと独特の粘り気が出ます。
粘りには素になる植物繊維などが豊富に含まれています。
オクラは優れた緑黄色野菜で、ビタミンB1・B2・C、カロテン、カルシウム、リン、鉄、カリウムなどを多く含みます。
料理は、生食(刻み)、サラダ、煮物、あえ物、天ぷら、炒め物、おひたしなど多彩です。
また「蕾の天ぷら」も美味しいですよ!
生のまま冷凍する場合、塩で産毛をとった後(下処理)、輪切りにして使う分だけパックやラップをすれば、みそ汁や炒め物の時にそのまま使えます。
それではオクラの育て方について紹介していきます。
オクラの基本情報
まずはオクラの基本情報です。
科 目 | アオイ科 |
日 照 | 日なた |
生育温度 | 20~30℃ |
発芽温度 | 25~30℃ |
連作障害 | あり(2年は空ける) |
高温性の野菜で暑さには強いのですが、寒さに弱く10℃以下では生育できなくなります。
日当たりが良く、水はけがよい畑が適します。
土質は選びませんが、酸性土壌は栽培に適さず、好適なpHは弱酸性の6.0~6.5です。
オクラの栽培カレンダー
オクラは長期間にわたって収穫することができます。
プランターでのオクラ栽培 準備するもの
オクラのプランター栽培に必要な準備するものです。
・苗 1~2本
ホームセンターなどで購入します。
色つやが良く、本葉8~10枚付いていて茎が太いものがいいでしょう。
・野菜用培養土(元肥入り)
苗1本に、容量15ℓが目安です。
肥料入り培養土「キッチンガーデン 果菜用」が、おすすめです。
・プランター
ポット型ならオクラ1株あたり直径30cm、高さ30cm以上
横長プランターならオクラ2株あたり 幅60cm×30cm×高さ以上
・鉢底網(底に穴があるプランターの場合のみ)
・鉢底石(排水用すのこ付のプランターの場合不要)
・化成肥料
・スコップ・軍手等
オクラのプランター栽培 植え付け、追肥、水やり、敷きワラ
次に苗の植え付けから日常の管理についてです。
難しくありません、簡単です。
用土、肥料
まずはプランターに用土を入れます。
水はけが良くなるようにプランターの底には鉢底石を敷きます。
用土は野菜用の培養土をプランターのふちから2~3cm下まで入れます。
野菜用の培養土には予め肥料が含まれているので肥料は不要です。
苗の植えつけ
気温が十分に上がってから植えつけます。
5月上旬が植え付けの目安です。
苗はポットほどの大きさの穴を掘り、そっと植えます。
1番下の葉が土にかからないように土をかぶせましょう。
土をかぶせたら、しっかりと上から押さえます。
植えた後は、たっぷりと水を与えます。
また、オクラは種まきからでも育てやすいです。
100円ショップでも種が売られています。
ポット撒きでもプランターへ直播でも良いでしょう。
ポットの場合、直径9cm(3号)ポットも元肥入りの培養土を入れ、3粒の種を撒きます。
指の第一関節ほどの深さでOK!本葉が3~4枚ほどになったらプランターへ植えるようにしましょう!
株間は30cm開けてください。種は1晩水に浸けておくと発芽率が上がりますよ!
土に埋め、発芽するまでは、土は湿った状態をキープしましょう。
(半日陰でOK)発芽したら日が当たる場所へプランターを設置します。
追肥
追肥は、開花が始まるのを目安に2週間に1回のペースで化成肥料を3gほどを株の根元から離して施します。
液肥の場合は、週に1回与えるようにしましょう。
水やり
土が乾燥していたら朝夕に水をしっかり与えます。
特に、収穫の最盛期には水分を多く必要とするので、乾燥させることのないよう定期的に水やりを行ってください。
敷きワラ
なるべく敷きワラをして土の乾燥を防ぎましょう。(マルチでもOK)
オクラのプランター栽培 収穫
オクラは白いハイビスカスのような大きな花が咲きます。
開花後1週間ほどで収穫できます。
若く7~8cmのさやを収穫しましょう。
オクラは、さやの成長が早く、朝収穫して夕方にも収穫できる野菜です。
早く収穫しないと、さやが固くなってしまいます。
収穫の際、さやの下葉も一緒に切落します。
これは上へ栄養を送るため、余分は葉は切落すのが一般的です。
また色の悪い葉は早めに切り落としますが、だいたい1本に5~6枚付いていれば成長します。
オクラの病害虫は?
オクラは病気にはなりにくい野菜です。
同じプランターで連作するとネコブセンチュウや苗立枯病の発生が多くなります。
苗立枯病は発芽後1週間ほどでなる病気です。
害虫はアブラムシやハスモンヨトウに注意が必要ですが、防除対策としては殺虫剤を定植あるいは直まき時に植え穴に施用すると良いでしょう。
まとめ
オクラのプランターでの育て方、植え付けから追肥、水やり、収穫および病害虫などをまとめました。
オクラは病気知らずの優れものです。どんどん成長してすぐに収穫できるまでになります。
また、オクラには消化を助け、コレステロールや血糖値を下げるなど健康にもとても良い野菜です。ネバネバが夏の食欲不振を蹴飛ばしてくれます!
オクラの花は大変綺麗で存在感があります。
庭やベランダにあったら癒しの効果は絶大です。
栄養価が高く、健康にも良いオクラ。
刻んでそうめんやうどん!おひたしや和え物にして暑い夏を乗り切りましょう!
あなたも自分の手でオクラを育ててみませんか!
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