カキの木の育て方が分かる!地植え・鉢植え、剪定と肥料は?

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manseok / Pixabay

この記事はカキの木の育て方、地植え・鉢植え、剪定や肥料について紹介します。

カキの木は日本を代表する果樹の一つです。
家庭でも多く栽培され、たわわに実った姿は日本の秋の風物詩です。
あなたもカキの木の育て方、地植え・鉢植え、剪定や肥料を知り、育ててみませんか。

これを読めばカキの木の育て方が分かり、家庭で果樹を栽培することの楽しさにも気づいていただけることでしょう。

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カキの木の基本情報・主な品種は?

まずは基本情報を見てみましょう。

基本情報

園芸分類果樹 (カキノキ科)
形態・樹高高木 ・ 2~3m
結実まで庭植え 4~5年 、鉢植え 3~4年
栽培適地甘柿:関東地方を含む西の地域
渋柿:東北地方を含む南の地域
耐寒性強い
耐暑性強い
耐陰性強い
受粉樹品種によって必要
特性・難易度落葉性・栽培は普通レベルで中級者向け

 

カキの木の主な品種と特徴

カキの木は、大きく分けて①甘ガキ(常に毎年甘い)、②不完全甘ガキ(受粉をしっかりすると渋が抜ける)、③渋ガキ、の3つに分けられます。
それぞれの主な品種と特徴は以下のとおりです。

①甘ガキ(常に毎年甘い)

品種名受粉樹特徴
富有あるとよい甘ガキの代表的な品種。一品種だけでも実はつくが、禅寺丸などの受粉樹があるほうが実つきがよい。
次郎不要果肉の密度が高く、甘みが強い。実は大きく扁平な形をしている。果頂部がややへこみ、その部分が割れやすい。
太秋不要大果で味が良く日持ちがする。枝が折れやすい。受粉樹にも向いている。
新秋あるとよい早生品種の中では最も甘みが強く、完熟させて食べると美味しい。
 

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②不完全甘ガキ(受粉をしっかりすると渋が抜ける)

品種名受粉樹特徴
西村早生不要果肉が硬く日持ちする。受粉樹に向いている。人工受粉すると甘みがます。
禅寺丸不要人工受粉をすると甘みがます。雄花が多く受粉樹にも向いている。

③渋ガキ

品種名受粉樹特徴
平核無不要渋ガキの定番品種。タネができにくく渋も抜けやすい。干し柿に向いている。
蜂屋あるとよいやや先がとがった形が特徴的。乾燥が早いので質の高い干し柿ができる。
 
カキの木は、雌花だけが咲くもの、雌花と雄花が別々に咲くものがあり、雄花をつけない品種が多くなります。

カキの木は、雌花だけでも結実する性質(単為結果性)があり、1本でも果実をつけますが、甘ガキ、渋ガキとも実をつけにくい品種もあるので、雄花の多い受粉樹を近くに植えたほうが実つきが良くなります。

カキの栄養成分と効能

カキの果実には、ビタミンC、ビタミンA、ナイアシン、カリウム、ペクチン、カテキンなどの健康に良い栄養素が多く含まれます。

ビタミンCには抗酸化作用があり、老化予防のアンチエイジングや美肌の効果があります。
ビタミンAには免疫力を高める効果があります。

ナイアシンは、ビタミンB複合体の一つで、熱に強く、糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠なものです。
カリウムには体内の塩分を排出して血圧を下げる働きがあり、高血圧に効果があります。

ペクチンにはコレステロール値や血糖値の上昇を抑え、腸内環境を整える働きがあり、便秘や下痢にも効果があります。
カテキンは強い抗酸化作用を持ち、老化防止やがん予防、免疫力を高める効果があります。

また、カキは果実だけでなく、葉も利用されています。
葉にも果実にも負けないくらいのビタミンCが含まれており、柿の葉茶が有名です。

このようにカキの果実や葉には健康に良い栄養素が多く含まれています。

 

 

カキの木の栽培カレンダー

年間の栽培カレンダーです。

カレンダーにもとづいて、植付から剪定、開花、果実管理、施肥、収穫について説明していきます。

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カキの木の植え付け(地植え、鉢植え)は?

地植え 11月中旬~12月(温暖地)、2月下旬~3月(寒冷地)

植え付けは、温暖地は11月中旬~12月、寒冷地では極寒期を避けた2月下旬~3月が適しています。日当たりの良い場所に苗木を植え付けます。

直径40cm×深さ40cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土などの有機質肥料を混ぜます。

その土の半分に牛ふん、油かすを混ぜて埋め戻し、その上から残りの土を入れます。
支柱を立て固定し、地上より60~70cmのところで切り返し、水鉢をつくり水を与えます。

カキの木は細根が多く、乾燥に弱いため苗の上面と地面の高さが同じになるくらいに深植えします。

鉢植え  11月中旬~12月(温暖地)、2月下旬~3月(寒冷地)

基本的には地植えの場合と同様です。

苗木は8~10号(直径24~30cm)位の大きめの鉢を使用します。
用土は果樹用の培養土を使用します。

鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れ、鉢の半分位の深さまで土を入れます。
次に植木の根を放射状に広げて穴の中央に植え、残りの土をかけ、支柱を立てを固定します。

樹形は模様木仕立てがよいです。
模様木仕立てとは、植え付けえ時に主幹を斜めに植え、鉢と同じ高さで剪定し、翌年は前年とは逆の位置で主幹を切り返し、盆栽のように枝を左右バランス良く配置する樹形です。

 

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植え替え

鉢植えの場合は鉢の中で根が詰まってしまうのを防ぎ、通気を良くするために行います。
鉢の大きさや成長の度合いにもよりますが、2年に1回程度は必要です。

また、鉢植えから地植えにする植え替えする時も植え付けと同様の時期が適しています。

カキの木の仕立て方、剪定は?

実のつき方

前年枝の先端付近に混合花芽がつき、そこから伸びた新梢に花と実がつきます。

花芽が先端につくので、前年に伸びた枝の先端を短く剪定すると、実がつかなくなります。

 

仕立て方

カキは樹齢が長く、背が高くなりやすいので関心自然形に仕立てます。
関心自然形とは主幹を短く(60~90cm位)して、主枝を2~4本配置した樹形です。
主幹から伸びる3本の枝を主枝とする3本仕立てにするのが適しています。

次は、剪定の仕方です。

剪定の仕方

剪定   1月~2月

剪定は落葉期に行います。
まず、全体の樹形を見て、残す主枝を見極め、それぞれの先端を剪定して樹形をつくります。

次に、主枝から出る亜主枝も、同じように主枝とのバランスを見ながら剪定します。
まっすぐ上に向かう徒長枝、同じ場所から出ている車枝、同じ方向に伸びる平行枝、内側に向かう内向枝、下に向かう下向枝は根元から切ります。

先端に花芽がある枝は出来るだけ切り返さないようにします。
前年に果実をつけた枝は、翌年は花芽をつけにくいので切り返します。

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カキの木の開花・受粉と摘蕾・摘果は?

開花・受粉  5月下旬~6月上旬

カキの木は雄花と雌花が別々にありますが、雌花しかつけないものも多くあります。

一方、雌花だけで受精しなくても結実する性質(単為結果性)があり、1本でも果実をつけますが、実をつけにくい品種もあるので、雄花をつけない品種や生理落果を少なくしたい場合には人工受粉を行なうのが良いです。

人工受粉は、筆先などに雄花の花粉をつけて、雌花の中でかき混ぜて受粉させます。

 

果実管理

摘蕾   5月

すべての花を咲かせると樹に負担がかかるため、花の蕾をとる摘蕾をおこないます。

蕾が大きくなり、柄が柔らかくなった頃に上向きの蕾をとり、下向き、横向きの蕾を残します。雄花がつく品種は雄花の蕾は残します。

摘果  7月上旬〜中旬

樹が自然に実を落とす生理落果が終わる7月上旬から中旬にかけて、樹の負担を減らすために、果実の数を調節する摘果作業を行います。

摘果は、1枝に1果、葉20~25枚に対して1果を目安に残すようにします。
葉が5枚以下の枝には実をつけないようにします。

カキの木は枝先の実、下向きの実が大きくなります。
摘果は、病害虫の被害を受けた実、変形した実、日焼けしやすい上向きの実を優先して行います。

摘果をすることで実がたくさんつく年とつかない年が交互にあらわれる隔年結果を防ぎ、実を大きくすることができます。

次は、いよいよ楽しみな収穫の時期です。

カキの木の収穫は?

収穫   10月~11月

実がオレンジ色に熟してきたら収穫の時期です。
果実を収穫しないで木につけておくと、木に負担がかかり、翌年の結実が悪くなるため、早めに収穫します。

甘ガキはそのまま食べられますが、渋ガキは渋抜きが必要となります。
渋柿の渋抜きのもっとも簡単な方法は、ヘタを焼酎などのアルコール類につけ、すぐにビニール袋に入れて空気をぬき、密閉します。1~2週間で渋が抜けます。

皮をむいて干しガキにすると渋が抜けて甘くなります。

 

カキの木の肥料、水やりは?

肥料の与え方と水やりについては以下のとおりです。

肥料の与え方

元肥  12~1月

12~1月に堆肥、油かすなどの有機肥料を与えます。

追肥  7月

7月に化成肥料を少量与えます。

礼肥   9月下旬~10月初旬

7月下旬~10月初旬、収穫後に化成肥料を与えます。

鉢植えの場合は、1年目は新芽が伸び始めてきたら、2年目以降は収穫後の9月、12月、7月に玉肥を鉢のふちに押し込むように与えます。

 

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水やり

植え付けの直後や乾燥する時期はたっぷりと水やりをします。
地植えの場合、根付いた後は通常は水やりの必要はありませんが、夏の日照り続いた場合には水やりが必要です。

鉢植えの場合、乾燥に弱いので水やりに気をつけます。
5~8月の生育の盛んなときは、朝夕にたっぷりと水を与えます。

カキの木の病気や害虫は?

病害虫は炭そ病、落葉病、カキノヘタムシガに気をつけます。

炭そ病

雨が多い6~7月、9~10月に発生し、新梢や果実に黒い円形の病班をつくります。
病気にかかった部分を切り取り、焼却処分します。休眠期と4月中旬の開花直前に薬剤を散布します。

落葉病

6月中旬に感染し、葉に淡褐色の病斑が多角形になり、褐色から黒色になり、9月頃落葉します。
感染時に薬剤を散布し、落葉は焼却します。

カキノヘタムシガ

葉を食害するだけでなく、幼虫が果実のヘタのつけ根から内に入り、食害して果実を落下させます。幼虫が発生する6月、8月に薬剤を散布します。

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まとめ

カキの木の育て方、地植え、鉢植え、剪定、受粉、果実管理、肥料、水やり、病害虫などについてまとめました。

カキの木は日本を代表する果樹の一つで、家庭でも多く栽培されています。
たわわに実った姿はまさに日本の秋を感じさせてくれます。

カキの木の栽培をとおして、四季の変化を敏感に感じることもできます。
あなたもカキの木を育て、自分の手で育てた美味しい果実を味わってみませんか。

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