この記事はアセロラの育て方、剪定方法や肥料、病気や害虫について紹介します。
アセロラはビタミンCが豊富で健康に良いフルーツとして知られます。
甘酸っぱくジュースやジャムにしても美味しいです。
そんなアセロラの育て方、剪定方法や肥料、病気と害虫を育ててみませんか。
あなたもこれを読めばアセロラの育て方が分かり、果樹栽培の楽しさに気づいていただけることでしょう。
アセロラの基本情報・主な品種は?
まずは基本情報を見てみましょう。
基本情報
園芸分類 | 果樹 (キントラノオ科) |
形態・樹高 | 低木 ・ 2~3m |
結実まで | 1~2年 |
栽培適地 | 沖縄、九州南部では地植えが可能。それ以外は一般的には鉢植え。 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
受粉樹 | 不要 |
特性・難易度 | 常葉性・初心者にも簡単に栽培できる |
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アセロラの原産地は、熱帯アメリカや西インド諸島などの高温多湿地域です。
生育温度が15~30℃のため、日本では沖縄や九州の南部では地植えが可能ですが、それ以外の地域では一般的には鉢植えとなります。
春から秋までの日中は、屋外の日当たりのよい場所に置き十分に日光に当てます。
冬場は、5℃くらいまで耐えることができますが、生育は止まります。
冬は室内に取り込み、温室やサンルームで管理するのがおすすめです。
ただし、夏場の特に日差しの強い時期は、葉焼けを起こすこともあるので半日陰の場所に移した方が良いです。
アセロラの品種は、生食用の甘み系統と加工用の酸味系統がありますが、味に大きな違いありません。
葉の形に丸葉系と長葉系があったり、樹形も立ち木形、拡張形、下垂形など、その特性に多少違いがあります。
アセロラの栄養素は?
また、アセロラは健康に良いフルーツとして人気があります。
なかでもビタミンCが非常に豊富に含まれており、ビタミンCが多く含まれるレモンと比べても、その
ビタミンCには、抗酸化作用によるアンチエイジング効果や、肌荒れや風邪の予防にも効果があります。
また、疲労感の解消やリラックス効果、免疫力を向上する効果もあります。
アセロラの栽培カレンダー
年間の栽培カレンダーです。
次に栽培カレンダーにもとづいて、植付から剪定、開花、施肥、収穫について説明していきます。
アセロラの植え付けは?
植え付けの時期は、3~4月です。
苗木は7~10号(直径21~30cm)位の鉢を使用します。用土は果樹用の培養土を使用するのが便利です。
鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れ、鉢の半分位の深さまで土を入れます。
次に植木の根を放射状に広げて穴の中央に植え、残りの土をかけ、支柱を立てを固定します。
植え替え
鉢植えの場合は鉢の中で根が詰まってしまうのを防ぎ、通気を良くするために行います。
成長にともない、ひとまわり大きめの鉢に植え替えていきます。
鉢の大きさや成長の度合いにもよりますが、1~2年に1回程度は必要です。
アセロラの仕立て方、剪定は?
仕立て方
主幹が50cm位になったら先端を切り返して3〜5本の主枝を伸ばし、関心自然形仕立てにして樹高を抑えると管理がしやすくなります。
剪定
剪定の時期は12~2月の果実の収穫後に行ないます。
樹勢が旺盛なので剪定をしないと枝が直立して伸びてしまい、実つきが悪くなります。
剪定は、混み合った枝を間引き、長く伸びた主枝を切り返します。主枝から伸びた枝も同じように切り返します。
切り返すことによって短果枝が多く発生して実つきが良くなります。
アセロラの開花・受粉は?
開花・受粉 4~10月
アセロラは、15℃以上の気温では4〜10月の生育期間に年5回咲きますが、結実には高温が必要なため、実際には年に2〜3回ほどの結実となります。
一つの花に雄しべと雌しべをもつ両性花なので自分の花粉で受粉し結実し、人工受粉の必要はありません。
しかし、結実率が低いので開花後1〜2日後にジベレリン液を50〜100ppmの濃度で花全体に1回散布すると実つきがよくなります。ジベレリン液はホームセンターなどで購入出来ます。
アセロラの収穫は?
いよいよ楽しみな収穫の時期です。
収穫 5~11月
アセロラは開花後、30日ほどで果実が熟します。赤く色づいたら収穫します。
常温では2〜3日で腐敗してしまうので冷蔵貯蔵します。
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アセロラの肥料の与え方、水やりは?
肥料の与え方
5月、7月、9月に緩効性の固形肥料を与えます。
窒素やリン酸、カリを等分の化成肥料がおすすめです。
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水やり
水やりは、表面の土が乾いていたらたっぷりと水を与えます。
夏場は朝夕の1日2回、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
夏場は特に乾きやすく、水が切れると枯れてしまうことがあるので、注意します。
アセロラの病気や害虫は?
病気は特にありませんが、害虫はアブラムシとカイガラムシの被害にあうことがあり、注意します。
アブラムシ
4~6月に発生し、葉や枝の樹液を吸います。
葉が縮んだり、巻いたりして生育しなくなります。すす病の原因にもなります。
早期に発見してブラシでこすりとったり、牛乳を散布します。
被害を受けた枝葉は切り取り処分します。
カイガラムシ
開花時期の頃、葉の裏に発生しやすいです。
排泄物からすす病させ木を弱らせるので、見つけしだいブラシなどでこすり取ります。
まとめ
アセロラの育て方、剪定方法と肥料、収穫、水やり、病気と害虫などについてまとめました。
アセロラは、ビタミンCの
原産地は、熱帯アメリカや西インド諸島などの高温多湿地域のため、日本での栽培は一般的には鉢植えとなります。比較的病害虫にも強く、育てやすい果実です。
あなたもアセロラを育て、愛らしい花を愛でたり、美味しい果実を味わってみませんか。
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