ブドウの育て方が分かる!地植え・鉢植え、剪定や肥料、病害虫は?

ガーデニング

この記事はブドウの栽培方法、鉢植え・地植え、剪定や肥料、病害虫について紹介します。

ブドウは秋の味覚として人気ですね。果実だけでなく、両側に切れ込みのある大きな葉も素敵です。
あなたもブドウの育て方、鉢植え・地植え、剪定や肥料、病害虫を知り、育ててみませんか。

これを読めば、あなたもブドウの育て方が分かり、家庭で果樹を育てる楽しさなどに気づいていただけることでしょう。

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ブドウの基本情報・主な品種などは?

まずは基本情報を見てみましょう。

基本情報

園芸分類果樹 (ブドウ科)
形態つる性
結実までの目安庭植え 2~3年 、鉢植え 1~2年
栽培適地全国的に栽培が可能。収穫期に雨が少なく、日照時間が長い地域。
耐寒性強い
耐暑性強い
耐陰性やや弱い
受粉樹不要
特性・難易度落葉性・栽培は普通レベルで中級者向け

ブドウの栽培の歴史は古く、世界各地で栽培されてきました。
紀元前3000年頃には原産地のコーカサス地方やカスピ海沿岸で栽培されていたようです。

メソポタミヤ文明、古代エジプト、そして古代ギリシアにおいてもワイン醸造用などに栽培されてきました。日本には奈良時代に中国から伝わったようです。

現在、ブドウは世界で一番栽培されている果樹といわれています。

ブドウの品種は、西アジア原産の欧州種と、北アメリカ原産の米国種と、それらを交配して作った欧米雑種の3つとなります。

日本の高温多湿な気候に適し、家庭でも栽培しやすい品種としては「デラウェア」「巨峰」「マスカットベリーA」「ピオーネ」などの欧米雑種が向いています。

ブドウは自家結実性があり、1本で結実するので、1品種だけで栽培できます。

 

ぶどうの主な品種と特徴

ブドウの主な品種と特徴は以下のとおりです。

品種名特徴
デラウェア欧米雑種。早生種。果実は赤紫色。小粒で甘みが強い。ジベレリン処理で種なしになる。樹形がコンパクト。
巨峰欧米雑種。中生種。果実は紫黒色。大粒で甘みが強く、酸味が少ない人気品種。
ネオマスカット欧州種。中生種。果実は黄緑色。マスカットより病気に強く暖地向き。酸味が強く果皮は厚め。生育期間中は雨よけが必要。
マスカットベリーA欧米雑種。中生種。果実は紫黒色。たくさん結実し、栽培も容易。房の数を少なくする摘房作業が必要。ブドウ酒に適する。
甲斐路欧州種。晩生種。果実は紅色。山梨県を代表するブドウ、大粒で果皮は鮮紅色。粒が落ちにくく日持ちがよい。果房に日よけ、雨よけが必要。
ピオーネ欧米雑種。中生種。果実は黒色。酸味が少なく渋みもなく、甘味の強く美味。

 

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ぶどうの栄養成分と効能

ブドウはその栄養価の高さからヨーロッパでは「畑のミルク」と呼ばれ、多くの栄養素が含まれています。
ブドウ糖や果糖などの糖質が多く含まれ、疲労回復や脳の働きに良い効果があります。

強い抗酸化力を持つアントシアニンなどのポリフェノールも多く含まれ、血液を流れを良くし、血管を丈夫にする効果、および眼精疲労を回復する効果があります。

カリウム、リン、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。

特にカリウムの含有量は多く、塩分の排出を促して、体内のミネラルバランスを正常に保つ働きがあり、高血圧に良いとされます。

ビタミンCやビタミンB類も豊富で、ビタミンCには免疫力を高めたり、若々しい肌を保つ効果があります。
ビタミンB1には糖質の代謝を促進し、ビタミンB2には脂質の代謝を促進する効果があります。

食物繊維のペクチンも含まれ、腸内環境を良くしたり、悪玉コレステロールを減少させるなど生活習慣病の予防に効果があります。

このようにブドウの果実には健康に良いとされる栄養素が多く含まれています。

ブドウの栽培カレンダー

年間の栽培カレンダーです。

 

次に栽培カレンダーにもとづいて、植付から剪定、開花、果実管理、施肥、収穫について説明していきます。

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ブドウの植え付け(地植え、鉢植え)、植え替えは?

庭植え  温暖地12月~1月、 寒冷地3月下旬〜4月上旬

植え付け時期は、温暖地は12〜1月ですが、寒冷地では3月下旬〜4月上旬となります。

直径40cm×深さ40cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土などを混ぜ、さらに、その半分に牛ふん、油かすなどの有機質肥料をまぜ、その土を先に埋め戻します。

残りの土を盛り、根を広げるように植え付け、たっぷりと水やりをします。
支柱を立て、固定し40〜70cmのに高さで主幹を切り返します。

 

 

鉢植え  温暖地12月~1月、寒冷地3月下旬〜4月上旬

栽培の方法は、基本的には庭植えの場合と同様です。

鉢植え栽培にはデラウェアなどの小粒か中粒の品種が向いています。
雨で裂果しやすい欧州種も鉢植え栽培に向きます。

苗木は8~10号(直径24~30cm)位の鉢を使用します。
用土は果樹用の培養土に緩効性の固形肥料を混ぜて使用します。

まず、鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れ、鉢の半分位の深さまで土を入れます。
次に植木の根を放射状に広げて穴の中央に植え、残りの土をかけます。
棒などて突いて隙間などがないようにします。

あんどん支柱、トレリス支柱を使用した仕立てが向いています。
鉢の高さの2.5〜3倍位の高さに仕立てます。

水やりは、乾燥に強いですが、土が乾いたらたっぷり水を与えます。
施肥は、3月に玉肥を数個、鉢のふちへ押し込むように与えます。

 

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植え替え  温暖地12月~1月 寒冷地3月下旬〜4月上旬

鉢植えの場合は鉢の中で根が詰まってしまうのを防ぎ、通気を良くするために行います。
鉢の大きさや成長の度合いにもよりますが、2年に1回程度は必要です。

また、鉢植えから地植えにする植え替えする時も植え付けと同様の時期が適しています。

ブドウの仕立て方、剪定方法は?

仕立て方

つる性の果樹なので、棚仕立て、垣根仕立て、棒仕立てが一般的です。

棚仕立ては、高さ2mくらいの棚をつくり、棚の一方もしくは棚の中央に苗を植え主枝を伸ばし、主枝を棚に誘引しながら栽培します。

垣根仕立ては、フェンスなどに沿って主枝を左右に誘引する樹形、棒仕立ては、主枝を支柱に巻きつける樹形となります。

剪定  夏季剪定5~6月、冬季剪定12〜2月

樹が大きくなるまでは枝の伸長を優先的して長めの切り戻し剪定を行ない、枝を棚などに誘引します。合わせて重なった枝や弱い枝は間引き剪定を行ない、除去します。

枝が広がって樹の骨格が出来上がれば、樹の大きさを維持するような剪定に変えます。

夏季剪定

枝や葉が混み合って日当たりや風通しが悪くならないように、ひげや花穂のついていない枝を切り、葉の表面全体に日光が当たるようにします。

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冬季剪定

ブドウの実のつき方は、春に新しく伸びた枝(新梢)に花穂(かすい)がつき、果実となります。冬に前年に伸びた枝を短く切り返して枝を更新しても実がつかなくなることはありません。

冬季剪定は、何年か実をつけた古い枝や成長を妨げる枝など、不要な枝を間引きます。
残す枝についても樹勢を抑えるために先端を切り返します。

樹勢か強くなりすぎると、枝や葉に栄養がまわり、果実の品質が悪くなります。
樹勢の弱い品種「デラウェア」などでは枝の付け根から2〜3芽くらいを残して切ります。(短梢剪定)

樹勢の強い品種「マスカットベリーA」「キャンベル・アーリー」などでは枝の付け根から4~7芽を残して切ります。(長梢剪定)

なお、巻きひげを放任すると構造物に絡みついて誘引しにくくなるうえに、枯れた巻きひげで黒痘病などの病原菌が越冬して発生するので、こまめに切り取ります。

 

ブドウの開花は?

開花   5月

5月になると、穂状につく蕾(つぼみ)である花穂ができます。
ブドウの花は、とても小さな雌しべと雄しべ5本が合わさった粒のようなつぼみが開いて開花します。

 

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ブドウの果実管理は?

花穂整形  5月

花穂を花が咲く直前から花の咲き初めの頃、基部近くの花穂、分かれて出た副穂、成長の良くない花穂を切り込むことによって、良い房がそろうようになります。

特に花穂が大きい巨峰などの品種では効果的です。

ジベレリン処理  5月

「デラウェア」「巨峰」「ピオーネ」の果実を種なしブドウにし、粒を大きくさせるため、ジベレリン液に房をひたすジベレリン処理を行ないます。

方法はジベレリン液を入れたカップなどの容器に花穂整形を終えた花穂を基部までしっかりとひたします。

「デラウェア」の場合は開花2週間前に、濃度100ppmのジベレリン液にひたし、その後、開花10日後くらいに同じ濃度のジベレリン液にひたし、2回処理をおこないます。

摘穂・摘房  6月

1本の枝に多くの果実をつけさせようとすると花が落ちやすくなったり(花ぶるい)、実が熟しにくくなります。

そこで、花穂の数を減らす摘穂(開花前)、または房の数を減らす摘房(開花後)を行ない、果実の量を調整します。
最終的には1枝当たり1〜2房を残すようにします。

デラウェアなどの小粒の品種の場合は1枝に2房(葉5枚に1房)、粒の大きい巨峰などの品種は1枝に1房(葉10枚に1房)を目安に残すようにします。

 

摘粒・袋かけ  6月

摘粒

摘穂・摘房後、房の粒が大きくなってきたら、1房の粒の数を調整する摘粒をします。
粒が大きくなったときに粒どうしが邪魔し合わない程度に粒を取り除きます。

軸が水平の実を残し、上向きや下向きの実、傷のある実を取り除いて、房全体にバランス良く実がなるようにします。

袋かけ

摘粒後、実が色づく前に専用の袋をかけて鳥の被害や病害虫、風雨で果実が痛むのを防ぎます。房ごと専用の袋に入れて口をしっかり閉じます。

特に病気にかかりやすい「巨峰」「マスカット」は袋がけが必要となります。

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ブドウの収穫は?

いよいよ楽しみな収穫の時期です。

収穫  8月~10月上旬

果実は根元の実から房先に向かって熟していくので先端の実が熟していれば収穫の時期となります。熟した房からハサミで果柄を切り取ります。

 

ブドウの肥料の与え方、水やりは?

肥料の与え方

元肥  12月~1月

元肥は、堆肥や油かすなどの肥料の効きが緩やかで、一定期間効果が続く有機質肥料を与えます。

 

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追肥  4月

追肥は、粒の大きくなる前に、カリウムをふくむ化成肥料を与えます。

礼肥  9月

礼肥は、収穫直後の秋、疲れている葉や根を回復させるため、化成肥料を与えます。

水やり

植え付け直後は根付くまでしっかりと水やりを行います。
根付いた後は、乾燥した日が続く場合には水やりが必要です。

 

ブドウの栽培での病気や害虫は?

病害虫は、黒痘病、晩腐(おそぐされ)病、ブドウトラカミキリに気をつけます。

黒痘病

開花前から梅雨期にかけて若葉に黒褐色の斑点ができて穴があきます。葉が歪んだり、裏側に巻いたりします。幼果、新梢、巻きひげにも感染します。
被害部を取り除き焼却します。巻きひげで越冬するので剪定時に取り除きます。

晩腐病

梅雨の中頃から終わり頃に果実に感染します。
果粒全体を腐敗させるため、落下するかミイラ状になります。
梅雨の前期に袋がけをし防ぐか、感染した果実を取り除きます。
巻きひげで越冬するので剪定時に取り除きます。

ブドウトラカミキリ

樹皮の下で越冬し、4月頃から幼虫が新梢の食害を始めます。
食害された新梢は5~6月頃にに新梢が急に枯れます。

食入部分の樹皮が黒くなるので、その部分を冬の剪定時に削って、捕殺します。

 

 

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まとめ

ブドウの育て方、鉢植えと地植え、剪定、果実管理、肥料、水やり、病害虫などについてまとめました。

ブドウは古代より世界各地で栽培されており、現代でも世界で一番栽培されている果樹といわれています。
また、「畑のミルク」と呼ばれ、多くの栄養素が含まれています。

ブドウの栽培は他の果樹と比較すると少し手間がかかりますが、無事に美味しい果実が実ったときの喜びはひとしおです。

ブドウの栽培をとおして自然とふれあったり、季節の変化を敏感に感じることもできます。
あなたもブドウを育て、美味しい果実を味わってみませんか。

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