この記事は牡牛座に関するギリシャ神話のあらすじ、星座の特徴、性格や相性などを紹介します。
牡牛座は1等星アルデバランやプレアデス星団などで知られる星座ですね。
あなたもこれを読めば牡牛座の神話のあらすじ、牡牛座の特徴、性格や相性などを簡単に知ることができます。
それでは慌ただしい日常から離れて、星座と神話の世界へとご案内いたします。
牡牛座はどんな星座?
冬を代表する星座の1つでもある牡牛座。
同じく冬の星座で有名なオリオン座のすぐそばに位置しています。
牡牛座を探すには、オリオン座の三ツ星から少し西、赤い色をした大きな星があります。
これがアルデバラン、牡牛座の目印です。
ちょうど牡牛の左目の位置にあります。
アルデバランはよく見ると赤く光っています。
全天で21ある1等星のうちの1つです。
牡牛座のシンボルでもある、赤いアルデバランは赤色巨星。
実はお爺さん星。太陽の40倍以上にも膨れ上がり、星としての一生を終えようとしている星です。
アルデバランを含む周りの星々をV字型につなぐと…。
これが、牛の頭から肩までの姿を形づくった、これが牡牛座です。
アルデバランを取り囲むようにぼんやりとした星の群れがまるでV字のように広がっています。
これがヒアデス星団で、ほぼ牡牛の顔となります。
ヒアデス星団は、アルデバランよりさらに遠くにあるので、地球からみると重なって見えますが、遠く離れた宇宙空間にあるのです。
牡牛の肩の位置には日本では<すばる>という名で古い書物でもお馴染みの、青く美しいプレアデス星団があります。
人気も高いプレアデス星団、和名すばるはアルデバランとは反対の青い星、若い星の集まりです。
神話では7人の姉妹で、視力が良い人なら6~7つ見える、とされていますが、実際は100以上の星たちの集合体です。
恒星は年を取るごとに、大きく膨らみ寒色系~暖色系へと変わって行きます。
私たちの太陽は?遠く宇宙から見ると黄色と言われています。
中年、というところでしょうか?
牡牛座のギリシャ神話や伝承は?
おうし座の神話とされる物語は大きく2つあります。
ゼウスといえば、ギリシャ神話の主神です。
恋多き男で相当のプレイボーイでもあります。
何人愛人がいて、何人子供がいるか?
本人(?神)とて、ちゃんと把握しているのか?微妙です。
牡牛座の神話とされている2つの神話は、どちらも、ゼウスの<恋愛武勇伝>です。
1.ゼウスの王女誘拐事件
ゼウスは美しいフェニキア王女エウロパに一目惚れ。
正面切って「お嬢さん、好きです」と行けばいいものを…。
エウロパに仕える侍女とか護衛とか面倒くさいので、あえて白い牛の姿に化けて、エウロパの傍に現れます。
侍女たちの心配をよそに、エウロパはまさか神が、まさか遊び人の半裸のオッサンが化けてるとは思いもしません。
「白くて綺麗で、人に慣れててか~わいい~�」と、牛をナデナデ…。
牛に化けたゼウスは「もっとナデナデして~」と言わんばかりに首をもたげ、エウロパがその首にしがみついた瞬間!
彼女を背中にすくい上げそのまま、空に飛び上がり、海へ海へと猛スピードで連れ去りました。
そして、クレタ島にたどり着き、そこで、まんまとエウロパと結婚(重婚)し、子供まで作ってしまうのです。
その時のゼウスが化けた牛の姿が、牡牛座になったと伝えられています。
ちなみにこのエウロパという王女が”Europe”ヨーロッパの語源になったとか…。
2.ゼウスのお手付き大事件
2つ目は、ゼウスのお手付き大事件です。
嫉妬深く、激情型のゼウスの正妻ヘラ。その侍女にイオという娘がいました。
川の神イコナスの娘で、大変美しかったとか。
そんな美人を、節操という文字をまったく知らないゼウスが放っておくわけはありません。
もちろん、ねんごろになった2人をヘラが黙っているわけもありません。
夫をシバけばいいものの…。
ヘラは罰としてイオを牛に変え牛舎に入れてしまい、アルゴスという100個も目のある化物の下僕に見張らせます。
ゼウスはどの牛がイオなのかサッパリ見当もつきません。
自分では助け出せないと知ったゼウスは事もあろうに、イオのパパに救出を依頼。
まったく…どの面下げてと言ったところです。
イオのパパは仕方なくアルゴスという勇者を使い…。
ズッタモンダの末にイオは無事に救出され父親の元に帰り、娘の姿に戻れたそうです。
と、そのときに牛に変えられたイオの姿が牡牛座になったと…。
でも、厳密にいえば、これでは牡牛座ではなく雌牛座ですね?
牡牛座に隠された物語
神話があるのは星座だけでなく牡牛座を彩る2つの星団にも秘められています。
プレアデス星団とヒアデス星団。
どちらもアトラスという巨人の神様の娘達で、異母姉妹とも言われています。
プレアデスの7人姉妹
プレアデス7人姉妹は月の女神アルテミスに仕えていました。
アルテミスに仕えるには純潔でなくてはなりません。
そんな彼女たちに男はNG。男性に対しては潔癖なのですよ。
ある日、仲良し7人姉妹が森で遊んでいる姿を狩人のオリオンが見つけました。
「みんな超カワイイじゃん!しかも7人も!お嬢ちゃんたちお兄さんと遊ばない~、なんにもしないよ~こっちおいで~」と近寄っていきます。
すると、免疫のない7人姉妹は一目散にキャ~!男!と逃げ出します。
逃げられると追いたくなるのが、男。
しかも勇者オリオン。
かなり、体力余ってます。
逃げても、逃げても追ってきます。
それを影からじっと見ていたアルテミス。
「ふざけるのもほどほどにしろや、オリオン!」と姉妹を一瞬で鳩に変え、天へと逃がしてあげました。
それがプレアデス星団の物語です。
星空ではプレアデスが夜空に登った後、少し置いてオリオンが登ってきます。
これは天空でもオリオンが7人姉妹を追いかけているとか…。
オリオンって、とんだストーカー野郎ですね。
ヒアデスの姉妹
5人姉妹とも7人姉妹とも言われています。
ヒアデスの神話にはいくつか説はありますが、プレアデス程、長い物語ではありません。
デュオニソスという神様を養育した功績で天に上がったという話。
そして狩りの名手である兄がイノシシ狩りの際、ウッカリ事故って亡くなってしまったことを嘆き泣き続け、ふびんに思ったゼウスが天に上げて星にしたという話もあります。
牡牛座の誕生日はいつ、星座の性格や相性は?
星座占いとは、生まれた日にホロスコープのどの星座の位置に太陽があるか?で星座が決まります。
牡牛座に太陽があるのは 4/20~5/20の間。
この期間に誕生日がある方が<牡牛座>の方、牡牛座の加護を持つ方です。
牡牛座の方は大地の加護を得ています。
牡牛座の方は優しさと強さを兼ね備えた性質を持つとされます。
争いを好まず、冷静沈着で穏やかな性格であると同時に、実は強靭な意志の強さも兼ね備えています。
1度決めたことには困難にも立向い自分の信念を曲げずにやり遂げる底力を持っています。
…ちょっとだけ神話に通じるものもあるかもしれませんね。
一番相性のいい星座は乙女座。蟹座、獅子座とも良い相性です。
反対に水瓶座や射手座は理解し合うのに時間がかかりそうです。
牡牛座の星座石は?
星座石とは誕生日によって分けられる12の星座にもとづいて持ち主を守護する石のことです。
牡牛座の星座石は、守護石はエメラルド、守護石をサポートするサブストーンはトパーズ、ラピズラズリです。
ここではラピスラズリをおススメします。
世界最古で最強のパワーストーンと呼ばれ、古代より「幸運を招く石」とされ、幸運を引き寄せ、人生を良い方向にと導く石です。
まとめ
牡牛座に関するギリシャ神話のあらすじ、牡牛座の特徴、性格と相性、星座石などを紹介しました。
いかがでしたか?牡牛座の散策。
今夜晴れていたら、夜空を見上げ、牡牛座を探してみませんか?
牡牛座に秘められた男と女の物語。
今ではありえない、それは犯罪!というお話が他の神話にもたくさんあります。
ズッコケだったり、お粗末だったり…。
神話には遥か昔の人々の夢や希望、願いや教訓が込められているのでしょう。
宇宙は大きくて、たくさんの神秘に満ち溢れています。
たまたま地球から見えている星座は、ほとんどが違う空間の星々がつなぎとめられて作られています。
何十、何万光年の彼方にある星。もしかしたら、今はもうその星は消滅しているのかもしれません。
その消滅に私たちが気づくのは…少なくても今日明日ではないのです。
百年後、二百年後…そして1000年後、この星空はどんな姿をしているのでしょう?
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