この記事は双子座流星群2020年の見頃の時期、見える方向や時間帯、母天体ファエトンを紹介します。双子座流星群は三大流星群の一つとして有名ですね。
あなたもこれを読めば双子座流星群2020年の見頃の時期、時間、方向や時間帯、母天体ファエトンについて知ることができます。
それでは流星の数の多さと華やかさで知られる2020年の双子座流星群の世界へご案内します。
はじめに
2020年、人々は多くのの困難や忍耐や哀しみの中を生き抜きました。そんな中でも小さな喜び、人と人の繋がり、誰かの優しさ、ささやかな温かさ触れたこともあったのではないでしょうか?
2020年があと少しで終わろうとする12月、今年も双子座流星群が地上に流星の雨を降らせます。
2020年の「双子座流星群」は環境に恵まれ、いつもよりもずっとたくさんの流れ星が、見る人々の疲れた心を癒してくれることでしょう。
星に願いを…流れ星が消えぬ間に願い事を3回唱えるのはとても難しいです。
けれど「どうか、平和な世の中になりますように…」と流れ星を見るすべての人が一斉にそう願えば…同じ想いは、流れ星が消えぬ間に願った人の数だけ、何千回、何万回も星に届くかもしれません。
双子座流星群とは?
双子座は冬を代表する星座の1つです。今年もまた「双子座流星群」の季節がやってきます。
双子座流星群は毎年12月中旬、地球が双子座流星群の母天体と言われている小惑星ファエトンの軌道を通過する時、双子座の付近からファエトンが残したガスやチリなどが地球の大気圏で燃えて流れ星となり降り注ぎます。
もちろん、双子座から降ってくるわけではありません。
有名な三大流星群とは「双子座」「しぶんぎ座」「ペルセウス座」の流星群をさします。
この3つの流星群はいつもたくさんの流星が華やかに降り注ぎますが、中でも「双子座流星群」は常に多くの流星を放射する見ごたえある流星群です。
普段なかなかチャンスに恵まれす「流れ星を見てみたい!」と思う人には、「双子座流星群」は絶好の機会です。
今では三大流星群にまで上り詰めた「双子座流星群」ですが、その歴史は意外と浅く、確実に「双子座付近からの流星群」と記録されたのは1862年。
当時は流星の出現数は少く、20世紀に入ってから急速に出現数が増えメジャーな流星群となったようです。
双子座流星群の母天体は小惑星ファエトンです。他の流星群の母天体のほとんどは「彗星」ですが、双子座流星群の母天体は「小惑星」。
一説には「以前、彗星だった天体」とも言われています。小惑星なんだか?彗星なんだか?
双子座流星群の母天体ファエトンの正体とは?
小惑星ファエトンが発見されたのは1983年。細長い楕円軌道を1.43年の周期で回っている、直径は6㎞ほどの小惑星です。
それまで、双子座流星群の母天体は不明とされていましたが、ファエトンと双子座流星群の軌道がほぼ合致したので、母天体と判明しました。
2009年、2012年にファエトンが太陽に近づいた際の観測では彗星のような尾も確認されました。
どうやら、太陽から遠い所ではファエトンの表面や亀裂が凍って固まり、再び太陽の付近を通過する時、凍った部分が解けて氷やガス、チリを放出しているようなのです。
このチリやガスもファエトンの軌道を回っているので、常にファエトンの軌道上には流星の元があるのです。双子座流星群がいつもたくさんの流れ星を観測できる秘密はここにあるのでしょう。
ファエトンは“彗星として接近した時、太陽系の惑星たちの引力に影響され小惑星となった”とも“別の小惑星と分離し軌道を持った”とも言われています。
ファエトンの正体は「おそらく」と言う言葉がまだ多く残されています。
そんな、謎多きファエトンの置き土産、2020年12月に最盛期を迎える「ふたご座流星群」はいつが一番見ごろなのでしょう。
双子座流星群2020年の見頃はいつ?時間、方角やピークは!
2020年の双子座流星群は12月14日(月)、日中10時に極大を迎えます。
午前中の10時?!昼間に星なんて見えませんよね?日中では太陽の光で星空どころか、流星が光っても気づくことは出来ないでしょう。
「極大」とは流星が活発になる時ですが、このように、太陽が出ている昼間や月明かり、街の灯りなども影響するので、極大のタイミングと絶好の観測時間が一致するとは限りません。
流星の活発な時期は幅があるので、観測にオススメのタイミングは極大となった日の夜、12月14日の夜20時00分頃~15日未明(夜明け)がベストでしょう。
日が落ちて空が暗くなりはじめると、すでに双子座は東の空にあります。
ふたご座のα星カストルの付近が流星の放射点です。
探し方はオリオン座のベテルギウスの先、仲良く2つ並んだ星が「双子座」のカストルとポルックス。ほぼ同じ明るさですが、若干小さい右側がカストルです。
夜が更けて行くに従い、双子座もどんどん空高く上がり、深夜2時頃には天頂付近にありますので、ほぼ全天で流れ星を確認出来ます。
流れ星は放射点付近から少し離れた場所で光り、そこから放射点と逆方向に流れるので、双子座のカストルから目を離さず、じ~っと見つめていなくても大丈夫です。
放射点を中心に…ですので、意外な場所からという場合も多くあります。
空全体を眺めていた方が見つけやすいでしょう。
12月14日は月齢が28.8、新月に近く月明かりもほんのわずかなので、明るい街灯りがない、など条件がよければ1時間に40~50は流星が流れるはずです。
しばらく空を見上げていれば、きっと、いくつもの流れ星を確認できるでしょう。
双子座流星群の期間は12月4~17日です。極大となる12月14日の夜を中心に12月13日の夜半~14日未明、もしくは12月15日の夜でも十分流れ星を確認できることでしょう。
双子座流星群2020年 流星観測の準備は?
ただでさえ流星の数の多さと華やかさを誇る「双子座流星群」ですが、何といっても「冬」という季節も豪華さが増します。
冬は空気が乾燥して空がクリアになることもあり、流れ星を見るにはもってこいなのです。
天体観測に慣れた方は別ですが、そうでない方は、まずは肉眼での観察がオススメです。
流星は見える時間が短く、肉眼の方が見える範囲が広がるので双眼鏡、望遠鏡を使うよりも観測しやすいです。
出来れば、街灯りが邪魔にならない公園や山頂、丘や草原など大自然の中で見ることが出来れば最高ですが、なかなか難しい人も多いはずです。
自宅の庭やベランダでも十分楽しめます。
もし、庭やベランダで観測するのであれば、室内の明かりを出来るだけ暗くし、レジャーシートやマットなどを敷いて寝転がって空を見上げれば、疲れずに思う存分観測できます。
家ならば、お腹が空いても、トイレに行きたくなっても、急な電話が入っても対応できますからね!ただし、そのまま、室外で寝込んでしまわないように…。
当然、冬なので寒いです。どこか自然の大地で観測するにも、家でのんびり観測するにも、温かい服装で寒さ対策には十分注意しましょう。
そして、隣近所や近くで観測する人に迷惑をかけないよう、大声で騒いだり、ゴミや火の始末など最低限のマナーも心掛けて下さいね。
まとめ
双子座流星群2020年の見ごろの時期、時間、方向やピーク、観測の準備、母天体ファエトンを紹介しました。
幼い頃、彗星の小さいのが流れ星?流れ星のお母さんが彗星?と思われた方もおられるのではないでしょうか?
そしていつか、それは間違いで彗星と流星は別物と知りますが…ある意味、彗星は流星のお母さんである事も間違いでもなさそうですね。彗星の残したカケラが流星なのですから…。
世界中が様々な試練に見舞われた2020年。この年を締めくくるかのように「ふたご座流星群」はいつものようにやってきて、星の雨を降らせます。
高い山の上などで見ることが出来るのなら、きっと花火のように豪快に見えるかもしれませんね。
花火といえば、2020年6月、日本全国の花火関係者が一体となり、無告知で同時刻に全国3000カ所以上から一斉に花火を打ち上げました。
新型コロナウイルスと戦う医療関係者への感謝と労い、全国の人々への励ましや労りの心を込めて…すべての人の希望の光となるようにと。
この花火に込められた想いは、きっと多くの人の心に届いたことでしょう。
2020年12月、今度は「双子座流星群」という天然の花火のような星の雨が多くの人を励まし癒し、辛さや哀しみを洗い流してくれるに違いありません。
一瞬で消える一筋の小さな輝きかもしれませんが、無数に降り注ぐ希望の光。それは、宇宙からの応援メッセージかもしれません。
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