オフコース「さよなら」の歌詞の意味を考察!「さよなら」の連呼が哀しい

昭和歌謡
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この記事は、 オフコース「さよなら」の歌詞の意味を考察します。

1979年末に発売され、別れをテーマにしたこの曲は、小田和正の透明感のある切ない歌唱で多くの人々の心をつかみ、ヒットしました。

それでは、オフコース「さよなら」の歌詞の意味を読み解きましょう。

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オフコース「さよなら」はどんな曲

【さよなら】

アーティスト:オフコース

作詞・作曲:小田和正

リリース: 1979年12月1日(EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI)

★チャート最高順位
週間2位、1980年度年間9位(オリコン)

「さよなら」は1979年12月にオフコースの17枚目のシングルとしてリリースされました。

オフコースを国民的なニューミュージックのバンドとして押し上げた曲であり、彼らの代表曲のひとつになっています。

小田和正の透明感あるハイトーンが、この歌が持つ叙情性に、深みを与えています。

発売から40年以上経った現在でも、不変的な魅力をもって幅広い世代に愛されています。

 

オリコン・シングルチャートでは1980年度年間ランキング9位、売上枚数は71.7万枚を記録しました。

 

オフコース「さよなら」の歌詞の意味を考察

歌詞に登場するのは主人公の若い男性と恋人の女性…。

 

「ねえ、永遠に続くものなど、どこにも無いと分かっているはずなのに、なぜ、人は「愛は不変」だと、幻想を抱くのかしら?」

 

「逆だよ。愛がいつかは終わると分かっているから、それでも「この愛だけは終わらない」と、信じたくなるのさ。」

「僕たちは、自由だよ。この愛を続けることも、終わらせるのも、僕たち二人が決めればいい。」

 

「それなら」

「私は、永遠にあなたを愛し続けます。」

彼女は、彼のうなじに自分のチェックのマフラーを巻きつけると、そう言って、彼の肩に顔をうずめました。

黄金色の銀杏の葉が、頭上をはらはらとかすめます。

「ずっとこの瞬間が続けばいい。」

彼がそう願った刹那…。

 

「この愛を終わらせることが自由なら…、やっぱり今日で終わりにするわ」

 

かつて二人で歩いた銀杏通りのバス停で、しとしとと、冷たい雨の音だけがリズムを刻むなか。

低く、重く響いた彼女の声で、彼は、はっと白昼夢から目覚めました。

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彼女のなめらかな、青白い頬には、ほとんど血色がありません。

そのせいか、傘から見え隠れする、睫毛の長い、黒目がちな瞳が一層、冴え冴えとして見えます。

 

こうした、人を突き放すような素振りをするのは、むしろ、たかぶり、今にも溢れそうな激しい感情を、誰にも見せまいとする時の彼女の癖でした。

 

「いつから僕らはボタンを掛け違えてしまったのだろうか…」

 

これまで、何度も喧嘩を繰り返しては歩み寄るたび、すこしずつ、見えない溝は広がっていきました。

そして、とうとう言い争う気力も二人は無くなっていました。

彼女の別れの言葉は、寧ろ、遅すぎたぐらいです。

彼の中では、もう、わだかまりすら消えています。

思い出すのは、恋をしていたころの溌剌とした、弾けるような笑顔の彼女の面影だけでした。

しかし、今、目の前にいるのは、抱きしめてしまえば、ぽきりと折れてしまいそうな、痩せほそった小柄な女性です。

 

それだけ、僕の中では大きな存在だったんだな、君は。

彼が手を伸ばしたその時でした。

 

「触らないで!」

氷のように冷たく、鋭い声でした。

 

「嫌なの。触れられるの…。もう、嫌なのよ…」

力なく呟くと、肩を震わせ、唇を噛みしめました。

 

「もう帰って。泣いたりなんかしないから」

その声は、既に、溢れる涙に濡れていました。

 

緑色のバスが停まったのは、その直後です。

青年は微動だにしない彼女から目をそらすと、黙ってバスに乗り込みました。

 

「発車します。お立ちの方は、手すりに掴まってください」

車掌のアナウンスが響きます。

 

車内は、買い物帰りらしき、ニット帽をかぶった子供を連れた母親。

重い荷物を膝に抱えた老人。他愛もない話に鈴のような笑い声をたてる女学生たちが散見しています。

 

青年が背もたれにもたれかかり、吐息で曇った窓を手の甲で擦ると、彼女が両手で顔を覆い、膝から崩れ落ちるのが見えました。

「あっ」

 

小さく青年が声をあげ、驚いたように女学生が振り返ります。

しかし、それは一瞬のこと、少女たちは何事もなかったかのように、小声でおしゃべりの続きをはじめました。

 

若いな。

少女たちの屈託のない笑顔を眺めていると、口の中に苦いものがこみ上げてきます。

 

彼を拒んだ恋人は既に、愛に疲れた大人の女性のようでした。

少し面やつれして、そして綺麗になっていました。

彼は目を瞑ると、背もたれに首を預け、静かにため息をつきました。

誰が君を、大人の女に変えてしまったの。

 

彼は、心の中で、彼女の幾分、シャープになった顎の線をなぞります。

確かに、僕らは一緒の道を歩いてきたのに、いつの間に君は、僕を追い越してしまったの?

青年は問いかけます。

 

僕が本当に愛していたのは、誰だったの。

誰のために、君は涙を流したの。

 

最後に言葉を交わした彼女は、彼の見知らぬ女の顔をしていました。

いつ、誰が彼女の心を掴み、変えてしまったのか、彼には知る由もありません。

 

ただ、はっきりと言えるのは、もう二人の間には、全てを忘れた振りをしてふりをして、やり直そうという誠実さも、せめて出逢った頃に時を巻き戻せたらという願望すらも無いことです。

それでも。

本当に愛していたのは、君だけだ。

少女だった君も、大人の女へと羽化しようとする君も。

君のすべてを愛していた。

さよなら、さよなら、僕の愛しい人。

 

氷のように冷たい、窓ガラスに額を押し付けると、彼は嗚咽を洩らしました。

雪が、彼らの思い出を、全てまっさらに覆いつくしてしまうのは、もうすぐです。

 

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まとめ

オフコース「さよなら」の歌詞の意味を考察しました。

恋人の女性から突然の別れを告げられた主人公の男性…。

「もう終わりだね」というショッキングな言葉で始まり、サビの部分では「さよなら」の言葉が繰り返されます。

この曲を聴くと、主人公の男女の愛の素晴らしさの一方、その儚(はかな)さ、そして哀しさが、生々しく伝わってきます。

 

一方、この曲は主人公の男性は、そうした状況を静かに受け入れようとしている様子です。

そうした姿にある種の清々しさが感じられ、人々の共感を呼ぶようにも感じられます。

 

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