アン・ルイス「六本木心中」の歌詞の意味を考察!激しく切ない心情

昭和歌謡
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この記事は、アン・ルイス「六本木心中」の歌詞の意味を考察します。

1986年に発売されたこの曲は、ロックのリズムに乗せてノリがよくエネルギッシュ、そして切ない歌唱で人々を魅了しました。

それでは、アン・ルイス「六本木心中」の歌詞の意味を読み解きましょう。

 

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アン・ルイス「六本木心中」はどんな曲

【六本木心中】

アーティスト:アン・ルイス

作詞:湯川れい子

作曲:NOBODY

リリース: 1984年10月5日(ビクター音楽産業)

★チャート最高順位
週間12位、1985年度年間41位(オリコン)

「六本木心中」は、 1984年10月にアン・ルイスの24枚目のシングルとして発売されました。

現在でも数多くのアーティストに歌い継がれ、カラオケや有線放送でも根強い支持を受ける名作です。

 

アン・ルイス「六本木心中」の歌詞の意味を考察

煌(きら)びやかでアヴァンギャルドなグラム・ロック、そしてグラマラスな魅力に溢れたアン・ルイスの「六本木心中」。

派手な身なりをした遊女のようなアンの姿は、たちまち人々の心をわしづかみにしました。

歌詞に登場するのは主人公の女性と年下の青年。

さすれば、この青年は花魁(おいらん)にかしづく美しき若衆といったところでしょうか。

 

俺は本気だよ。あんたにとっちゃ、ほんの遊びのつもりなんだろうが、俺にとっちゃ、あんたはたった一人の女なんだ。

なあ、俺は腹をくくったんだよ。一回しか言わないから聞いておくれ。

あんたのためなら死んでもいい

 

青年の濃く束に生えた漆黒の睫毛は、涙の露で濡れています。

 

 

泣くぐらいなら出直しといで。

あんたが伊達男を気取るなんざ、10年早いわよ

 

ー子供のくせに。どこで啖呵を切る真似なんか覚えたんだか。

飢えた犬のように荒々しく迫られるほうが、まだマシだわ。

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サビの夜嵐に舞い散る桜吹雪、妖艶で刹那的なモチーフは、束の間の情熱に身を焦がす二人そのものを表しているようです。

朝日が昇れば、この恋は終わる儚(はかな)いさだめ。

 

どこからか、雌猫の甘えるような甲高い声が聞こえてきました。

生ぬるい風が、女の首筋を這い、きつく合わせた着物の襟元からするりと入り込んできます。

 

ーああ、いやだ、いやだ。これだから春は嫌だ。猫も杓子も、どいつもこいつもおかしくなっちまう、嫌な季節だ。

 

「一度でいいんだ、一言、うん、って言ってくれ。それだけで俺は救われる」

 

それを聞いた瞬間、女の背筋に冷たいものが走りました。

昨日までは、彼のことも、他の取り巻きと十把一絡げにしては、掌の上で転がして、軽々と放り投げているつもりだった。

 

ーあんただって、まんざらでもなかったじゃないのよ。

でも、今日は違う。

 

すでに青年の目は、女の涙をすすって生きる、荒くれ者のそれになっていました。

 

「一人寝は目覚めが悪いから嫌いなの。あんたを誘ったのはそれだけのことよ。

この街で己だけを頼りに生きてるのは、あんただけじゃないわ、あたしも同じよ。

『とっかえひっかえ、男どもを連れ込んで』なんて、あんたは怒るけどさ。

坊や、口の利き方に気を付けなよ。

一度、あたしを抱いたぐらいで恋人面しないで」

 

 

青年の大きく温かい手が、女の両頬を挟みこみます。

「恋人面してるわけじゃない、あなたは俺の恋人だよ。

もう俺たち、他人じゃないんだよ。

あなたもいい加減、素直になりなよ」

 

『あなたなしではいきてゆけぬ』

これはどちらが発した言葉でしょうか。

 

男の口説き文句とも、女の憐憫の情ともどちらでも解釈できるのが、騙し絵のようで面白い所です。

女の僅かにわななく赤い唇に、たがが外れたかのように、青年は強く唇を押し付けました。

 

そのまま波打つシーツの上に倒れこみ、嵐のようなひとときが過ぎ去ったあと、女は、物憂い気怠さと自己嫌悪に揺さぶられるようにして、目を覚ましました。

 

あどけない寝顔に、女は、別れの予兆を感じ取ります。

 

ー今だけよ。

まだ何も知らない子供だから。

大人の女にのめりこむのが新鮮なだけ。

あたしの心を奪うことで、自分もいっぱしの男になれたつもりでいるんだわ。

 

午前二時。

窓の外は、まるで先ほどの喧騒が嘘のように静まり返っています。

もう数時間すれば、眩しい朝の光が彼の目を射ることでしょう。

 

ー朝日が昇ったら、解き放ってやらなきゃ、ね。

今なら、まだ引き返せるわ。

あたしも、あなたも。

今なら、全て忘れて、無かったことに出来る。

 

彼の額にかかった柔らかな髪を撫でると、

女は、手の甲で滲む涙を乱暴に拭い去りました。

 

ー男なら、泣き言いわないで、さらりと立ち去るものよ。

女に、後ろ髪を引かせるような無粋な真似はしないものよ。

それが本当の男らしさよ。

あたしは、あんたの心を束の間さらった、桜吹雪よ。

一度でも、すがりついてごらん。

今度という今度は、あんたのこと、本当に嫌いになるから。

 

 

やがて太陽が高く上るころ、男は自分の身に何が起きたかを悟るでしょう。

微かに温もりが残る布団に、女の甘い残り香を探すかもしれません。

 

枕に涙ひとつぶの痕跡も残さず、煙のように消えるのは、酸いも甘いもかみ分けた、いい女にしか出来ない技です。

彼がそのことを知るのは、いつのことでしょうか。

 

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まとめ

アン・ルイス「六本木心中」の歌詞の意味を考察しました。

主人公の女性が付き合っていた年下の青年に別れを告げる内容になっています。

文中にも書きましたが、歌詞の中で繰り返えされる『あなたなしではいきてゆけぬ』(CAN’T LIVE WITHOUT YOU BABE)の言葉。

これは青年の口説き文句のように思えますが、よく読むと主人公の女性の内面の苦悩のようにも感じられ、奥深いと思いました。

 

作詞の湯川れい子は、売れっ子のロックスターだった吉川晃司をモデルにこの詞を書いたそうです。

当時、尖っていても、まだほのかに少年の甘さが残る吉川は確かに、適任と言えるでしょう。

そんな青年を気まぐれに振り回すアンは、まさに年の離れた悪女のイメージにぴったりですね・・。

 

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