この記事は、竹内まりや「不思議なピーチパイ」の歌詞の意味を考察します。
1980年に発売されたこの曲は、恋の始まりのウキウキした感じが伝わってくるとても魅力的な曲です。
それでは、竹内まりや「不思議なピーチパイ」の歌詞の意味を読み解きましよう。
竹内まりや「不思議なピーチパイ」はどんな曲
【不思議なピーチパイ】
アーティスト:竹内まりや
作詞:安井かずみ
作曲:加藤和彦
リリース: 1980年2月5日(RCA)
★チャート最高順位
週間3位、1980年度年間30位(オリコン)
「不思議なピーチパイ」は1980年2月に竹内まりやの4枚目のシングルとして発売されました。
資生堂化粧品の同年春のキャンペーンCMソングとして使用されています。
オリコンの1980年度年間シングル・ランキングでは30位、売上枚数は39.1万枚を記録しました。
竹内まりや「不思議なピーチパイ」の歌詞の意味を考察
この曲の主人公の女性は新しい恋の始まりを予感して、心が躍っています。
その気持ちを季節で表すとまさに春、心がうきうきとしています。
彼女は、恋愛は何度か経験しているけれど毎回違う自分になるような気がする、と考えています。
きっと、付き合う男性の性格や好みで自分を合わせていくタイプなのかもしれません。
そうしたことは歌詞にある「巻き込まれそう」や、「それならそれで」という表現からも想像することが出来ます。
彼女の恋愛の始まりは運命的な出会いを待つタイプなのでしょう。
今回も素敵なイケメン男性と出会い、運命を感じています。
歌詞からは彼女のとてもワクワクとした気分と期待が伝わってきます。
ところで、タイトルになっている「不思議なピーチパイ」とはいったい何でしょうか。
まず、ピーチパイですが、パイといえば一般的にはアップルパイやミートパイなどがあります。
ピーチパイは、春から夏にかけての期間限定商品として販売されたりするようです。
ピーチに火を通さず、フレッシュな状態で焼いた生地の中に乗せたものもあります。
フレッシュで瑞々しくて魅力的という意味がありそうです。
曲のタイトルである「不思議なピーチパイ」は主人公の女性の心情を表す意味に使われています。
意訳すると『新しい恋が始まると、素敵なピーチパイが目前にあるときのように、気持ちがうきうき、ワクワクする。それは魔法にかけられたかのようでなんとも不思議…。』といった感じでしょうか。
彼女の恋愛の始まりは初恋のようにときめき、運命の彼と出会ったとワクワクしている。
恋って不思議どうしてこんなにワクワクするのかしら。
この嬉しい気分は周りの人に伝わるほどだし、恋をすると色んな感情が豊かになる気がする…。
タイトルに付けるフルーツは、春のイメージからするとピーチの他にチェリーも考えられますが、チェリーの色のイメージは赤です。
しかし、この曲はピンク色の口紅のCMソングになるので、ピンク色のほうが似合っています。
そこから、甘くフレッシュなイメージのピーチが選ばれたのかもしれません。
甘くキラキラしたみずみずしい桃が乗せられたピーチパイ。
初恋のようにときめき、運命の出会いをして恋愛を始められる主人公の女性のイメージにぴったりです。
彼女はまだ大人の女性としての入口にいるくらいの年頃だと考えられます。
恋をすることは初めてではないようですが、それほど恋愛経験は豊富ではない。
化粧も不慣れで、まだそれほど化粧もしたことが無い女性なのでしょう。
そうした彼女は、きっと赤い色の口紅ではなく、ピンクの可愛らしい口紅を選ぶのではないかと思います。
そして「気分はピーチパイ」「不思議なピーチパイ」と心に唱えて微笑むと彼女の体は幸せ色のオーラに染まり、とても魅力的に光り輝くのです…。
まとめ
竹内まりや「不思議なピーチパイ」の歌詞の意味を考察しました。
主人公の女性が新しい恋の始まりにうきうきと心を躍らせます。
目にするものすべてが光り輝いているかのように感じられます。
その幸せな気持ちは、フレッシュでみずみずしい魅力たっぷりのピーチパイのようです。
ピーチパイに不思議なという形容詞が付くことで言葉の力が加わり、よりマジカルで魅力的な歌詞になっていると思います。
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