この記事は、原田知世「時をかける少女」の歌詞の意味を考察します。
1983年に発売されたこの曲は、透き通った透明感のある彼女の歌唱に多くの方が魅了されました。
作詞作曲はユーミンこと松任谷由実です。
それでは、原田知世「時をかける少女」の歌詞の意味を読み解きす。
原田知世「時をかける少女」はどんな曲
【時をかける少女】
アーティスト:原田知世
作詞・作曲:松任谷由実
リリース: 1983年4月21日(キャニオン・レコード)
★チャート最高順位
週間2位、1983年度年間11位(オリコン)
「時をかける少女」は1983年、4月に発売された原田知世の3枚目のシングルです。
この曲は原田知世が主演の映画の主題歌となっており、エンディングとして使用されています。
透明感のある声と、清廉なイメージそのままにこの歌は彼女の代表曲となっています。
作詞・作曲は松任谷由実で、ユーミンの世界観が溢れる雰囲気を出しています。
1983年度のオリコン・シングルチャートでは年間ランキング11位、売上枚数は58.7万枚を記録しました。
原田知世「時をかける少女」の歌詞の意味を考察
「時をかける少女」は、同年1983年に公開さえた映画「時をかける少女」の主題歌です。
映画はタイムスリップをテーマとしているため歌詞もそれを想像させるもの少し含まれていますが、この曲の根底にあるのは純粋に恋をしている少女の心情です。
この歌詞の主人公の女性は、幼なじみの男性に恋をした普通の女性のようです。
もしかすると初恋かもしれないこの恋・・。
私にはあなたしかいないんだ、と思えるくらいあなたのことが好き、という事を歌っています。
なぜこんなにも彼がいなくならないで欲しい、と思っているのでしょうか?
それは年の離れた幼なじみなのでは無いか、という事が考えられます。
その訳は、歌詞にある、色あせた写真や「過去や未来や星座も超える」というところから想像できます。
彼女よりも年上の彼は既に社会人となり、実家を出ているのかもしれません。
色褪せるほど前に撮った写真を彼女は大事にしている所からもかなり幼い時からの知り合いである事が分かります。
彼女は、あなたに逢いたいと考えながら過ごしている。
妹のように接してくれているだけで自分の事は恋愛対象では無いのかもしれない。
彼は自分の知らないところで彼女が出来て、そしてその人と結婚してしまうのではないか。
そうなってしまったら私はどうしたらいいのか分からなくなってしまう。
その不安が冒頭の歌詞、「二度と会えない場所」として表現されているのでしょう。
そんな状況で彼に恋をしている彼女は、毎日やきもきしながら早く大人になりたい、と日々思いながら過ごしているのではないでしょうか。
焦りは夢にも出てきて、彼のそばに行きたいけど足がもつれてなかなか進めない。
この年の差の分だけあなたに追い付けないのだ、と考えている事もわかります。
足がもつれてしまう夢を見る心理状態は、心が辛い状態であったり、何かに我慢している状態だと判断されることがあります。
前に進めない夢はストレスを抱えていたり、この夢が叶わないのではないかと考えているときに見ることが多いのだとか・・。
主人公の彼女の「彼のそばに行きたいけど足がもつれてなかなか進めない。」という夢も、彼との年の差、この恋の行方に不安を抱えている事が伝わってきます。
現実的に年の差は埋まらないもの。
でも社会人になれば学生時代に比べるとその差はあまり気にならなくなりますね。
早く大人になりたいと願うのはそうしたこともあるのだろうと思います。
しかし、自分が社会人になるまでに彼が待っていてくれるかは分かりません。
よって、早く大人になりたい、と考えるのでしょう。
このように、「時をかける少女」というタイトルや歌詞から意味を考察して見ると、彼との埋まらない年の差を追いつきたいと思いながら恋焦がれる日々・・。
まさに青春という時を駆け抜けている真っ最中の少女であることが分かります。
「時をかける少女」のタイトルは同じでも映画とは異なるストーリーの歌詞。
主人公の女性はタイムスリップは出来ません。
ただ、早く大人になることを夢見る普通の女性です。
ところで、歌詞の中にある「過去や未来や星座も越える」と言う表現はとても素敵だと感じます。
本当は干支と書きたいけど歌詞的にオシャレじゃないから星座にしたのかもしれません。
また、この表現を使った歌詞から彼女が最も言いたいことが伝わってきます。
時間も空間も超える位にあなたのことが好き。
年の差なんで何のことなく、超えられる。
あなたが好きだから、この想いを受け止めて欲しい。という事なのでしょう。
まとめ
原田知世「時をかける少女」の歌詞の意味を考察しました。
幼なじみの年上の男性に片思いの恋をしている少女という内容での考察を行いました。
歌詞の内容を現実的に解釈しましたが、一方で歌詞には「時」「過去」「未来」「星座」「宇宙」などの言葉が散りばめられています。
筆者は目をつぶってこの曲を聴くと、主人公の女性が宇宙空間を飛んでいき、恋する男性を見つけ、嬉しそうに微笑んでいる姿が瞼の裏に浮かんだような気がしました・・。
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