この記事は、森田公一とトップギャラン「青春時代」の歌詞の意味を考察します。
1976年に発売されたこの曲は、昭和50年代の青春ソングとして若者を中心に人々の心をとらえました。
それでは、森田公一とトップギャラン「青春時代」の歌詞の意味を読み解いていきます。
森田公一とトップギャラン「青春時代」はどんな曲
【青春時代】
アーティスト:森田公一とトップギャラン
作詞:阿久悠
作曲:森田公一
リリース: 1976年8月21日( CBS・ソニー)
★チャート最高順位
週間1位、1977年度年間91位(オリコン)
「青春時代」は、1976年6月に発売された森田公一とトップギャランのシングルです。
作詞は阿久悠、作曲はトップギャランのリーダーの森田公一。
ポップでテンポのよい曲調に合わせた歌詞は直接語りかけるように心に響きます。
森田公一とトップギャラン「青春時代」の歌詞の意味を考察
いったい何を悩んでいるのでしょう。
主人公が悩んでいる事は彼女との恋愛についてです。
学生を卒業するまでに結論を出さねばならないことがあるようですが、何なのでしょうか。
それは彼女との関係をどうするのか。ということです。
彼女とは学生の頃より同棲している関係であり、彼女はこの先、結婚するものだと思っているのでしょう。
しかし、男性の方は卒業までに結論を出すから待って欲しい、と言っている。という事が歌詞の内容から分かります。
歌詞の主人公は男性ですので、学生を卒業した後は当然ながら社会で働きます。
結婚したら彼女を養わなければならない。
この曲が作られたのは1976年、この時代ならば男性は働き、女性は家庭に入る事が普通のことだったのです。
この事からも結婚するということは男性にとって大きなプレッシャーになりますね。
学生時代は楽しかったが、社会人となり、2人が結婚するとなると、今までのような楽しい関係でいられるだろうか。
自分が彼女を養わなければならないが、果たしてそれが出来るのだろうか。
そうしたプレッシャーから彼女と別れることも考えている。
しかし、この楽しかった自分たちの2人の愛情とはこの程度のものだったのだろうか。
彼女の方も卒業後に結婚するのかそれとも別れるのかはっきりして欲しいと思い、言ってきたのだと思います。
彼女もこの人とこの先、結婚して家庭に入るのか、または社会に出て働くのか。
または別の男性と出会う事が必要なのか・・。という選択肢を考える大人の女性となっています。
これからの人生を一緒に過ごすということは、2人にとってどのような価値があるのか。
そのようなことを考えている。という内容の歌詞です。
この歌詞の中では結婚するか、それとも別れてしまうか、悩んでいる青春時代・・。
それを「青春時代の真ん中」と表現しています。
歳をとってから当時を思い出したとしたら、その時は素敵な思い出として「ほのぼの」と思い出されるようになるかもしれない。
しかし、今まさに青春時代の真っ只中にいる自分、この先の人生の大事な分岐点に迷い、将来のことを考えると胸が痛むものなのだ。
このような状況であるのでしょう。
この「真ん中」という表現はとても素晴らしい表現だと思わされます。
青春時代の真っ只中に居るという真ん中であり、この先の人生の分岐点である真ん中に立っている、とも取れる所はさすが作詞家・阿久悠だと思わされます。
そして、これが青春時代を今生きている若者に達から多く好まれた所なのだと思います。
「ほのぼの」という表現は、少々皮肉ったようにも聞こえてしまうこともあります。
今まさに青春時代を生きている自分にとっては重大な問題で、結論を出すまでにがあと半年しかないので「ほのぼの」している時間は無いのです。
しかし、主人公の男性の切羽詰まったような感じと対比してあえて「ほのぼの」という言葉を使っているのでしょう。
さて、この曲の「青春時代の真ん中」とは学生時代の真っ最中であり、学生から社会に出る分岐点だと考察しました。
青春時代の真ん中にいる若者にとっては、自分が歳をとった時に本当に「ほのぼの」と思い出せるのかと疑問に思われるかもしれません。
青春時代を通り過ぎた後、「ほのぼの」と思い出せるかは人それぞれであると思います。
年齢を重ねた後、社会に出る頃の自分を思い出し、そういえばこんな事を考えていたし、こんな事あったなと振り返るのかもしれませんね・・。
まとめ
森田公一とトップギャラン「青春時代」の歌詞の意味を考察しました。
青春時代の気持ちをよく表したこの曲は歌は、当時の若者の人気を集めました。
まさに青春時代を過ごしている若者には共感出来るものとして大ヒットしたこの曲ですがどの世代でも心に響く歌詞だと思います。
この曲を当時若者として聴いていた人たちは今現在、当時の事を思い出した時に「ほのぼの」と思い出せたかどうか、とても気になりますね・・。
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