わらべ「めだかの兄弟」の歌詞の意味を考察!秘められた意味は? | カモシカおやじの趣味ブログ

わらべ「めだかの兄弟」の歌詞の意味を考察!秘められた意味は?

昭和歌謡
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この記事は、わらべ「めだかの兄妹」の歌詞の意味を考察します。

1982年のTV番組『欽ちゃんのどこまでやるの』の企画から生まれた3人組女性ユニット、わらべの大ヒット曲「めだかの兄弟」。

それでは、わらべ「めだかの兄妹」の歌詞の意味を読み解いていきます。

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わらべ「めだかの兄妹」はどんな曲

【めだかの兄妹】

アーティスト:わらべ

作詞:荒木とよひさ

作曲:三木たかし

リリース: 1982年12月21日 (フォーライフ)

★チャート最高順位
週間3位、1983年度年間3位(オリコン)

萩本欽一主演の人気バラエティ『欽ちゃんのどこまでやるの』の番組企画から生まれた3人組の女性ユニット、わらべ。

彼女たちが1982年10月13日の放送で番組中に歌った「めだかの兄妹」は、放送後に話題になりました。

 

小さな子供がいる家庭や幼稚園、小学校からの問い合わせが殺到。

シングル化が待ちきれないという声に応えて、当初は年明けの予定が、同年12月の発売に前倒しされます。

その後、オリコンのシングルチャートでは1983年度年間ランキング3位、売上枚数も88.5万枚を記録する大ヒットとなりました。

 

わらべ「めだかの兄妹」の歌詞の意味を考察

この歌は最初、「すずめの兄妹」が「電線で」楽しそうにおしゃべりしている場面から始まります。

タイトルが「めだかの兄妹」なのに、いきなり出て来るのは「すずめの兄妹」なので、ちょっと驚きです。

 

さて、仲良しの「すずめの兄妹」は、成鳥(大人の鳥)になったら何になりたいか、互いに話し合います。

兄が“ぼくは「タカに」なりたいな”といえば、妹は“わたしは「ペンギン」がいい!”といった具合です。

 

しかし、「すずめ」は所詮大人の鳥になっても、「すずめ」以外にはなれず、それをオチとして、一番の歌は終わります。

 

これが2番では、「仔猫の兄妹」が、そして3番でようやく「めだかの兄妹」が、それぞれ同じようなおしゃべりをします。

やはり彼らも生まれ落ちた属性のまま生きるしかなく、それを「だけど 大きくなっても めだかはめだか スイスイ」と明るく可愛く歌い上げて終わるのです。

 

なんとも微笑ましい、まるで童話の世界のようです。

しかし、その歌詞の示唆するところは、なかなか奥深いところがあります。

 

例えば「タカ」は、確かにからだが大きくて力も強く、かっこいいですが、街に住むことは無理です。

もし仮に野生の「タカ」が街に現れたとしても、人間に追っ払われてしまうでしょう。

 

ましてや、「ペンギン」は、空を飛ぶことが出来ません。

同様のことは、歌詞に出てくる他の生き物にも言えます。

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「トラ」や「ライオン」は、街に住むことは出来ても、それは動物園の檻の中での話です。

また、海外の野生に生きる彼等を取り巻く環境はなかなかに厳しいものがあります。

 

それから、「コイ」が大きく育つためには人間の手がどうしても必要だという話も聞いたことがあります。

そして、「くじら」は、あの巨体を維持するために毎日沢山の食事が必要です。そもそも哺乳類のため、彼等は魚のようなエラ呼吸が出来ません。

 

このようにどんな生き物に生まれても長所短所があります。

つまり、完璧な生き物などこの世に存在しないのです。

 

これは、生命の真理の一つと言えます。

もちろん、人間もその真理からは逃れられません。

 

そう、どんな生き物にだって悩みがあるのです。

 

もしかしたら、野山に生きる「タカ」の兄妹だって、“「すずめ」なりたいよ。

だって「すずめ」だったら街に住んで、人間が落としたパン屑を拾うだけで簡単にご飯にありつけるもの”なんて話しているかもしれません。

 

だから、この歌は、生まれ落ちた自分のまま生きるのは実はそんなに悪いことではないよと言っているような気がするのです。

そして、みんなそうやって生まれ落ちた自分のまま一生懸命生きているのだから、君も大切にその命を生きて欲しいというメッセージさえも感じるのです。

そこには生命を見つめる優しい眼差しと愛情を感じます。

 

ところで、この歌は発売されると、意外な層にも人気が広がりました。

それは、働くサラリーマン。

 

わらべの可愛い歌声と容姿に惹かれたからなのか、またはその歌詞のほっこりした世界観に癒しを求めたからなのか、理由は定かではありません。

ただ、中にはその歌詞に、自分を重ねて、思い直し、自分を励ますためにこの歌を聴いていた人もいたかもしれないと思うのです。

 

例えばこのような感じです。

“同期は、ほとんど出世して自分は取り残されたけど、出世した奴らは、上司と部下の板挟みに悩んでいたりするし、案外自分は今の自分のまま、精一杯頑張るのが良いのかもしれないな、自分は自分でしかないのだし…”。

 

そして、時代が下った現在は、自分らしさに重点が置かれる時代を迎えようとしています。

そんな中で、この歌の歌詞は、他人を羨ましがらず、ありのままの自分を肯定して生きることの大切さを歌っているようにも思えるのです。

 

だからこそ、再注目されるに値する歌のような気がしてなりません。

 

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まとめ

わらべ「めだかの兄妹」の歌詞の意味を考察しました。

童話の世界のようなほのぼのとした内容に心が癒されます。

単なる子供さん向けの内容かと思いきや人生への深い洞察の意味が含まれているようにも感じます。

 

そのように考えると子供から大人まで楽しめる曲ですね。

あなたも今一度、この曲を聴かれて”ほっこり”とされた後、ご自身のことを振り返ってみられるのも悪くないと思います。

 

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