岩崎良美「タッチ」の 歌詞の意味を考察!親しみやすい名曲

昭和歌謡
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この記事は、岩崎良美「タッチ」の歌詞の意味を考察します。

1985年にテレビアニメ「タッチ」のテーマ曲として人気となった岩崎宏美の代表曲「タッチ」。

親しみやすいメロディと歌詞で今でも根強い人気です。

それでは、岩崎良美「タッチ」の歌詞の意味を読み解きましょう。

岩崎良美「タッチ」はどんな曲

【タッチ】

アーティスト:岩崎良美

作詞:康珍化

作曲:芹澤廣明

リリース: 1985年3月21日(キャニオン・レコード)

★チャート最高順位
週間12位、1985年度年間39位(オリコン)

「タッチ」は1985年3月に岩崎良美の20枚目のシングルとして発売されました。

テレビアニメ「タッチ」のオープニングテーマ曲になり、1985年のオリコン年間チャートは39位を記録しました。

同年12月末の『第27回日本レコード大賞』で金賞を受賞しています。

 

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岩崎良美「タッチ」の 歌詞の意味を考察 

1980年代半ば、社会現象を巻き起こしたアニメがありました。

あだち充の「タッチ」。このアニメは、幼馴染同士の淡い恋を、さらに深い愛情まで発展させて描いたところに魅力があります。

一見、青春の1ページを切り取った、さりげない日常のスケッチのような作品ですが、そこには最愛の人の死と、その十字架を抱えて、どう生きるべきなのか、という重いテーマが隠されています。

 

このアニメのテーマソング「タッチ」は、漫画の世界観を丁寧になぞり、キャラクター達の息遣いを忠実に再現しています。

親しみやすいメロディラインと、岩崎良美の明るく澄んだ歌声は、明朗快活なヒロイン、浅倉南の性質をそのまま表しているかのようです。

 

しかし歌詞を読み解いていくと、アニメに夢中だった子供時代にはわからなかった、癒えることのない寂しさや哀しみが秘められていることに気づきます。

漫画の結末はハッピーエンドですが、彼らの人生はこれからも続いていきます。

タッチの歌詞から、彼らの心情を読み解いていきましょう。

 

南と達也、和也の関係は、ゆらゆらと傾くやじろべえのように、友情と片思いの両立という非常に危ういバランスの上で成り立っています。

3人のうちの誰かが恋心を口にすれば、たちまち築き上げた絆は壊れてしまう。

盤石に見える信頼関係も、実は砂上の楼閣であることをほのめかしているかのようです。

 

しかし和也は、砂の城を切り崩しにかかります。南の目には達也しか映っていないことを承知の上で。

それが冒頭の歌詞に繋がるのです。

達也が弟のために、ずっとそらしつづけていた焦点を南に合わせれば、新しい物語の始まりです。

この歌詞の1番からは、南のもどかしい心情が見てとれます。

 

あたしたちを阻む壁を飛び越えて見せてよ。

体のいい優しさで誤魔化さないで。彼がそうしたみたいにまっすぐに飛び込んできてよ。

誰も傷つけない恋なんてどこにもないのよ。

本当に愛してるなら、あたしに触れて。あたしを彼から奪ってよ。

 

しかし、南は自分から一歩を踏み出そうとはしません。

彼女が手にした花束は、徐々に暗く、くすみ始める秋の陽ざしをグラデーションにして束ねたかのようです。

 

互いに異性として意識することなく、無邪気に笑い転げていたあの頃が、全ての輪郭を鮮やかに際立たせる、真夏の盛りだったのでしょう。

いつまでも夏休みは続きません。

 

誰かを愛することは、平穏な日々を失うことでもあります。

パンドラの箱からは、絶望、裏切り、孤独、嫉妬、独占欲、ありとあらゆる禍が、濁流となって流れ出しました。

しかし箱の底に残った希望という砂金は、悲しみの川に飛び込まなければ、手に入れることはできません。

2番の歌詞では、和也を失ったあとの二人の心情が示唆されています。

二人が分かち合うものは、愛だけではありませんでした。

二人で育てる若い芽は、和也の死を土壌にして成り立っています。

 

誰かを裏切れば、必ずその代償を負うことになります。

しかし二人が背負う十字架は、あまりにも重いものでした。

 

手放しで幸せだ、とは喜べない愛のかたち。

罪の意識と同じように、悲しみや涙も二人で分け合うことができたら、少しは気持ちも軽くなるかも知れません。

でも、彼女が達也に、涙で濡れた顔を向けることはありませんでした。

それが達也への思いやりであり、今の彼女が持てる精一杯の矜持なのかもしれません。

 

この歌詞にあるように、青春とは決してきらきらした美しいものではありません。

寧ろ、美化しないと振り返ることもできないほど、醜い火傷痕を残すものでもあるのです。

 

ここに触れてよ。胸が痛いの。今もじりじりと焦げているのよ。

 

口に出せない叫びに呼応したかのように、彼女が手にした花束は、すでに色褪せ、花びらも固く乾いています。

 

ふたりぼっちになった時からずっと、果てのない明日を見つめていた視線が、再び結ばれた時、新たな物語が始まります。

 

悲しみも寂しさも、罪の意識も消えないけれど、二人の間に芽生えた若木は、愛情という水を与えることで大木に育ちます。

いつ止むともしれない雨が降り注ぐ日は、枝葉を広げて庇になってくれることでしょう。

容赦なく太陽に身を焼かれるような日は、木陰となって涼しい風を運んでくれるはずです。

 

そのことに気づけたときに、彼女は朽ちた花束を捨てて、彼の胸で思いきり泣くことができるのかもしれません。

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まとめ

岩崎良美「タッチ」の 歌詞の意味を考察しました。

この曲がヒットしてからすでに多くの月日が経とうとしています。

リアルタイムで視聴していなかった世代にも、この曲は作品同様、長く愛されています。

いつの時代も変わらず、若さはいつも残酷で、瑞々しく、哀しく、愛おしいものです。

岩崎良美の伸びやかな歌声、そして心の柔らかなところを突きさす歌詞が、誰しもが通る青春の痛みそのものを表現しているからかもしれません。

 

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