この記事は、ピンク・レディー「UFO」の歌詞の意味を考察します。
この曲は1977年に発売され、あっという間に日本全国老若男女に大人気となり、振り付けを真似する人が続出しました。
そんな、ピンク・レディー「UFO」の歌詞の意味を読み解いていきましょう。
ピンク・レディー「UFO」はどんな曲
【UFO】
アーティスト:ピンク・レディー
作詞:阿久悠
作曲:都倉俊一
リリース: 1977年12月5日(Victor)
★チャート最高順位
週間1位、1978年度年間1位(オリコン)
「UFO」は1977年12月にピンク・レディーの6枚目のシングルとして発売されました。
すぐに人気となり、オリコンのシングルチャートでは1978年度の年間ランキング1位、売上枚数は155.3万枚とピンク・レディーの最大のヒット曲となりました。
また彼女たちは、この曲で1978年大晦日に第20回日本レコード大賞を受賞しました。
「日清焼そば」や近年では「UQモバイル」のCMにも起用されており、ほとんどの方は一度はこの曲を耳にされたことがあるのではと思います。
ピンク・レディー「UFO」の歌詞の意味を考察
この曲はスタートから斬新です。
イントロや曲調もミステリアスな浮遊感があり、まさにタイトル「UFO」を連想させるものとなっています。
付き合っている男性が、もしかしたら宇宙人かもしれないという内容になっているので初めて聞く人は驚いてしまうかもしれません。
「手を合わせて見つめるだけで」
何も言わなくても彼は私の事を分かってくれるし、こんなにも愛してくれる。
女性にとって、そんな人に出逢ったのが初めてで心を揺さぶられます。
なぜこんなにも「ものいわずに思っただけで」私の事を分かってくれるのか。
彼女がやりたい、こうしたいと思った事を男性は叶えてくれる事に女性の心を読んでいるのか、テレパシーかと思わせるような歌詞です。
「信じられないことばかりあるの」
最近は使われなくなりましたが「ツーカーの仲」また、「阿吽の呼吸」などちょっと言うだけで通じ合う間柄、何かをする時のピッタリ会うタイミング。
このような雰囲気が感じられる関係であることが感じられます。
こうした関係は心が読めるような超能力者や宇宙人でなくてもお互いの事を思いやり、考えて行動する関係であれば有り得る事です。
このように彼女の事を本気で好きであり、彼女の事を考えて行動してくれる男性。
このような男性には今まで逢った事がなかったのだろうと思います。
彼女は運命の人に出会ったと、心を揺さぶられたのでしょう。
「UFO」というタイトルから、聴いている側としても人間では無いもの、宇宙人を想像してしまいます。
しかし、お相手の彼は本当に彼女のことが好きで彼女の事をじっくりと観察しているのでしょう。
ですから彼女が何をしたいのか、何をして欲しいのかが分かる、という考察ができます。
本当に好きな人には相手の喜ぶことをしてあげたいものですよね。
「もしかしたらそうなのかしら」
心を読むように自分の事を分かってくれる。愛してくれている。
もしかしたら超能力者なのか、はたまた宇宙人なのか・・。
聴いている人にとっても普通では無い能力を持った男性という表現。
しかし今まで付き合ってきた男性とは違う、自分の事を想い、考えてくれる「運命の人」。
「もしかしたらそうなのかしら」のところをこのように捉える事もできます。
「それでもいいわ」
普通に考えると宇宙人でもいいわと聞こえますが、今まで付き合ってきた男性と比べてみます。
ここまで想ってくれる人は居たかと・・。
彼女に言い寄る男性は数多く、遊びで付き合う様な関係ばかりだったでしょう。
しかし彼は違うようです。今までの男性とちがう。
自分にとっては異星人のように思えるのです。
そうして、「地球の男に飽きたところよ」と続く・・。
本命の、本気で愛する男性に出逢った。という考察ができます。
もう男性と遊ぶ事は無くなるけど「それでもいいわ」、「近頃少し遊びで付き合うのに飽きたところよ」こう書くとどうでしょうか。
彼女もこの恋に本気になるわ。という意味になります。
2番では男性に対し、不安を覗かせています。
「その素顔を一度はみたい」
他の男性と同じでは無いのか。遊びでは無いのか。その優しさは嘘では無いのか。
私はこの男性に本気になっても良いのか。そのように思えます。
歌詞では「鏡にうつしてみたり」「光をあててもみたり」していますが、彼の正体や本気度を探ろうとしているのが伺えます。
しかし、そのような疑いを持って探っても中身も「普通のあなた」でした。
嘘偽りのない自分への愛を向けてくれている事が分かった彼に対し、「やっぱりそうなの素敵なあなた」と安堵します。
心にあった不安はまるで暖かいオレンジの光が包み込むように去っていきます。
歌詞の表現は宇宙人を思わせるものであるので、キャトルミューティレーション(宇宙人による家畜の誘拐)を思わせるものですが怖いものではなく、「夢見る気持ちにさせて」いるものです。
「嘘じゃなくほんとのこと」
信じられないけど、この恋は本物。
この人はやはり自分の運命の人だった・・。
歌詞をじっくりと読み解き、女性が本気で愛する男性に出逢った歌と考察いたしました。
まとめ
ピンク・レディー「UFO」の歌詞の意味を考察しました。
この曲は、セクシーな衣装、派手でにぎやかな振り付け、「UFO」という興味を引くタイトルもあいまって、ユーモアな曲として子供から大人まで人気となり、大ヒットしました。
「UFO」はそんなにぎやかな曲ですが、実は微笑ましく素敵な男女の恋愛の歌と読み解きました。
なお、この曲が発売された当時はTV番組でUFO、超常現象を扱う番組も少なからずあり、そうしたこともこの曲が生まれる背景にあったのかもしれません。
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