この記事は、五十嵐浩晃「ペガサスの朝」の歌詞の意味を考察します。
1980年に発売されたこの曲はフレッシュで爽やか、青春を感じさせる曲として人気がありました。
そんな、五十嵐浩晃「ペガサスの朝」の歌詞の意味を考察の歌詞の意味を読み解いていきましょう。
五十嵐浩晃「ペガサスの朝」の歌詞の意味を考察はどんな曲
【ペガサスの朝】
アーティスト:五十嵐浩晃
作詞: ちあき哲也
作曲:五十嵐浩晃
リリース: 1980年11月1日( CBSソニー)
★チャート最高順位
最高3位、1981年度年間30位(オリコン)
「ペガサスの朝」は1980年11月に五十嵐浩晃の3枚目シングルとして発売されました。
この曲は明治チョコレートのCMに使われた曲としても知られています。
爽やかな声とノリの良いメロディで五十嵐浩晃の最大のヒット曲となっています。
五十嵐浩晃「ペガサスの朝」の歌詞の意味を考察
歌詞は少し複雑ですが、考察していきます。
「まるでカゲロウさ」
陽炎(かげろう)とは強い直射日光に照らされた地表の近くの空気が暖かくなり、光が不規則に屈折して揺らいで見えるようになる状態の事です。
この歌詞ではまぼろし、のような意味のようです。
「めぐり逢いは誰もいない海」
彼女に会ったのは幻だったのかとも思える表現。
しかし「汗のしずくがとてもきれいだ」という歌詞。
夏の暑いとある日、1人の女性に目を奪われます。
きっと神様の「はからい」なんだろう。
神様に感謝するほどの女性に会ったようです。
「あの日から時はペガサスの翼」
ペガサスはギリシャ神話に出てくる馬に翼が生えた生き物。
空を飛ぶことが出来るものと例えているので…、あの日から空を飛んで今に至る。
ではあの日とはいつのことか。
彼女と付き合ってた期間、または別れた時。
その幸せだった時を思い出した事を「ペガサスの翼」と表現したのだと考察します。
別れてからの時間は彼女との期間はいい思い出だったと思えるくらいには経っていたのでしょう。
「夢を背中にはばたいて」今現在を生きている。
彼女との期間を夢と表現して彼は羽ばたいて今に至る。
そして続く「あなたとは恋といえない友達でいたい」。
爽やかな声とメロディで気が付かずに聞き流してしまうかもしれません。
しかしよく聴くと、この歌は別れた2人が偶然旅の途中で出会う。という歌詞に聞こえるのです。
今、偶然逢ったけれど、恋人ではなく友達としていい関係でいたい、と思えるくらいには。
それでも偶然の出会いに神様に感謝するほど好意はあるのです。
「ハロー・グッディ・サンライズ」
彼女に出逢ったと先に書きましたが、多分、彼は女性に声をかけずその場を立ち去ったのでは無いかと思います。
声をかけて話したら、拒絶されるかもしれません。
そうでない場合でもせっかくいい思い出になったのにまた恋心が蘇ってしまうかも知れません。
「そしてあいたくて」
彼女をひと目見ただけで逢いたくなってしまうのです。
新しい気分で、朝を迎えよう。昨日は彼女を見かけてラッキーだったな。
そう思うようにしよう。と言っているような気がします。
そうすると、「かけておいで僕の日記から」。
この歌詞が時が経って出逢った彼女は、あの時の彼女とは違うので、彼女との思い出は自分の思い出の中で十分だろう。
そのように考察できます。
「愛の素顔をひとつおぼえたね」
愛の素顔とは何でしょうか。
きっと昨日逢った自分が見た彼女の姿。
素顔は飾らない、ありのままの姿を表します。
もし、自分が声をかけていたら見られなかった彼女の姿。
この歌詞からも彼が声をかけなかったのでは無いか。と考察できます。
ここで彼女との別れの辛さを表現しています。
「いたで」とひらがなで書かれている部分。
彼女との別れは彼にとってかなり辛かったようです。
痛手とは精神的に受けた大きなショック。
あえてひらがなにしているのは時が経ったから和らいだ、と言う表現に思われます。
そして続く、「あなたとは風にふかれて友達でいたい」。
「いたで」がどれほどのショックを彼に与えたのかは書かれていませんが、ここで声をかけて未練を出してしまったり、あるいは拒絶されてしまったら…。
と考えると、穏やかな風にふかれるような関係でいたい。
サラッとした爽やかな関係でいたい。という事なのだと思います。
「友達でいたい」「そしてあいたくて」
彼の未練が少し残っているように思えてしまう箇所が複雑な歌詞となっているのが複雑と思われる所でした。
それでも全体を通しては歌声や曲調の爽やかさもあり、過去の恋愛からまた、心機一転前に向かって行こう。という前向きな表現です。
別れを告げたのはきっと彼女の方。
彼は未練があったりなかなか忘れられなかったりしたのでしょう。
偶然見かけた時も神様に感謝したし、幸せな時をペガサスが空を飛んできたようにすぐ思い出せるほど。だからこそ声をかけない。
過去を思い出したけど思い出からまた、新しい朝を迎えることを心機一転として。
ここからまた新しい一日を前に進んでいく。
「ペガサスの朝」というタイトルがここで来るわけですね。
このように、歌詞の内容を考察してみました。
まとめ
五十嵐浩晃「ペガサスの朝」の歌詞の意味を考察しました。
主人公の青年が恋してしまった女性との出会いと別れ。
別れてから時間の経過とともに青年は良い思い出として気持ちを整理しつつあるようです。
そんな中、青年は偶然旅の途中でその女性に出会ってしまう。
青年は気持ちが動揺しますが、もう過去は振り返らないと気持ちを鎮めます。
時の流れをペガサスの翼に乗って過ごしてきて、楽しいことも悲しいこともありました。
そして青年は朝を迎え、新しい一日を前向きに過ごしていこうと決意する。
そんな風に考察しました・・。
あなたはこの曲をどのように読み解かれますでしょうか?
【関連記事】
寺尾聡「ルビーの指環」の歌詞の意味を考察!歌われた時代背景は?
松任谷由実「守ってあげたい」の歌詞の意味を考察!優しい母性
日本ぶろぐ村