光GENJI「パラダイス銀河」の歌詞の意味を考察!ピーターパンとイメージ重なる? | カモシカおやじの趣味ブログ

光GENJI「パラダイス銀河」の歌詞の意味を考察!ピーターパンとイメージ重なる?

昭和歌謡
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この記事は、光GENJI「パラダイス銀河」の歌詞の意味を考察します。

1988年、ローラースケートで颯爽とステージを滑りながら踊って歌う彼らに当時、多くの女性ファンが熱狂しました。

それでは、光GENJI「パラダイス銀河」の歌詞の意味を読み解いていきましょう。

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光GENJI「パラダイス銀河」はどんな曲

【パラダイス銀河】

アーティスト:光GENJI

作詞・作曲:飛鳥涼

リリース: 1988年3月9日(ポニーキャニオン)

★チャート最高順位
週間1位、1988年度年間1位(オリコン)

「パラダイス銀河」は1988年にジャニーズの7人組アイドルグループ・光GENJIの3枚目シングルとして発売されました。

直ぐに人気に火がつき、オリコン・シングルチャートでは1988年度年間ランキング1位、売上枚数は87.4万枚を記録しました。

そして、1988年12月31日に行われた第30回日本レコード大賞にて栄えある『日本レコード大賞』を受賞しました。

 

光GENJI「パラダイス銀河」の歌詞の意味を考察

まず、歌い出しの歌詞。

これを聴いてイメージされるのは、イギリスの小説『ピーターパンとウェンディ』に出て来る永遠の少年ピーターパンです。

 

特に「大人は見えない しゃかりきコロンブス 夢の島までは さがせない」のところ。

これは、ピーターパンが住む、子供しか行けない国ネバーランドを彷彿とさせます。

 

また、ローラースケートでステージ上を軽快に滑る光GENJIの姿は、自由に空を飛ぶことが出来るピーターパンと重なります。

つまり、光GENJIがピーターパンとなって、子供達に“さあ、行こう、大人が行くことの出来ない子供だけの世界へ!”と導く、それがこの歌の全体的なコンセプトになっているのでしょう。

 

注目すべきは光GENJI ピーターパンが導こうとしている子供たちに見られる共通点です。

まず、一番の「空をほしがる子供達 さみしそうだねその瞳」という歌詞。

ここで言う空とは、実際の空のことではなく、自由にのびのび出来る環境のことを例えた言葉だと思われます。

自由でのびのびとした環境は、子供の成長にとって大変良いものです。

 

しかし、世界に目を転じれば、そういった環境に恵まれない子供たちも多くいます。

貧困、戦争、災害などその原因は様々ですが、そうした環境下に置かれた子供の映像を見ると、確かに彼らの瞳はどこか虚ろで寂しげです。

 

「しぼんだままの 風船じゃ 海の広さを計れない まして夢は飛ばせない」の歌詞は、そんな子供たちの心の状況を歌っているのかもしれません。

 

次に、二番ですが、「シーツ」や「ベッド」という単語。

ここで光GENJI ピーターパンが「夢の島」へ導こうとしているのは、何らかの病気で、病院や家で療養中の子供たちだと捉えることも出来そうです。

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また、二番では「汽車になって 銀河行きの」という歌詞から、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のイメージが新たに加わります。

しかし、実は『銀河鉄道の夜』の主人公ジョバンニは、ラッコ猟を生業とし、留守がちな父親を待ちながら、病気の母親を看病している少年。

 

現代で言うところのヤングケアラーなのです。

このように、本来の子供らしさを発揮出来ない環境下にある子供たちを中心に、光GENJI ピーターパンは、「夢の島」つまり「パラダイス」に導こうとしているのです。

 

さて、そのためには必要なものがあります。

ピーターパンは、小説の中で、ウェンディたち姉弟に空飛ぶ力を与えますが、この歌の場合、その空飛ぶ力に相当するのは、夢見る心つまり想像力です。

 

想像の世界だけは、大人の手が及ばない自由な世界です。

もちろん、想像しても厳しい現実が変わる訳ではありません。

 

『銀河鉄道の夜』のジョバンニも幻想的な銀河鉄道の旅を終えた後、悲しい現実に直面するのです。

ただ、ほんの一時でも想像の翼を広げて「夢の島」へ行くことで、現実に疲れた心を休めることは出来ます。

 

 

子供が心に描く想像の世界は、いわば心の避難所。

そういうものが心に在るのと無いのとでは、現実に対する向き合い方が違ってきます。

 

だからこそ、想像することは大切なのです。

この歌は、そんな想像力の重要性を説いているとも言えます。

 

そのためにはまず心を自由にすることが必要です。

運動をする前に準備体操が必要なように、想像を働かせるのには、まず現実にがんじがらめにされた心をほぐす必要があります。

 

「胸の林檎むいて」や「心の傘ひらき」はそのことを言っている歌詞とも受け取れます。

そうやって心を自由に解き放ち、想像力を働かせて、光GENJI ピーターパンに導かれるまま「夢の島」へ行けば、忘れていた笑顔を一時でも取り戻せるかもしれないのです。

 

もちろん、この歌は、過酷な環境下にある子供たちだけに向けられたものではありません。

「夢の島」は、どんな子供にでも開かれている場所なのです。

それは実は、我々大人も例外ではないのです。

大人だってかつては、子供だったのですから・・。

 

そのためでしょうか。この歌を聴くと妙にワクワクしてきます。

あなたもたまには力を抜いて、想像を自由に働かせてみませんか。

そして、目を閉じるとまぶたの裏側に夢のパラダイスが見えてきませんか・・。

 

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まとめ

光GENJI「パラダイス銀河」の歌詞の意味を考察しました。

ローラースケートでステージ上を軽快に滑る光GENJIの姿を、自由に空を飛ぶことが出来るピーターパンになぞらえて考察してみました。

 

ところで1988年の光GENJIの活躍は実にお見事でした。

1988年度のオリコンのシングル年間ランキングでは光GENJIがトップ3を独占。

第1位:パラダイス銀河
第2位:ガラスの十代
第3位:Diamondハリケーン

ちなみに第7位も光GENJIでした。
第7位:剣の舞

まさに光GENJIが大暴れの年となりました。

 

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