C-C-B「Romanticが止まらない」の歌詞の意味を考察!『電車男』の挿入歌 | カモシカおやじの趣味ブログ

C-C-B「Romanticが止まらない」の歌詞の意味を考察!『電車男』の挿入歌

昭和歌謡

この記事は、C-C-B「Romanticが止まらない」の歌詞の意味を考察します。

リードボーカルがドラムを叩きながら唄う斬新なこの曲は1985年に発売され、人気を博しました。

それでは、C-C-B「Romanticが止まらない」の歌詞の意味を読み解きます。

C-C-B「Romanticが止まらない」はどんな曲

【Romanticが止まらない】

アーティスト:C-C-B

作詞:松本 隆

作曲:筒美京平

リリース: 1985年1月25日(ポリドール)

★チャート最高順位
週間2位、1985年度年間4位(オリコン)

C-C-Bは、1980年代に活躍した日本のバンドグループです。

「Romanticが止まらない」は1985年1月に発売された、彼らの3枚目のシングル。

 

連続TVドラマ「毎度おさわがせします」の主題歌に使われたことで人気が出ました。

瞬く間にオリコンのシングルチャートを駆け上り、1985年の年間ランキングでは4位、売上枚数は51.6万枚を記録するヒットとなりました。

 

C-C-B「Romanticが止まらない」の歌詞の意味を考察

アニメオタクの青年が、電車で酔っ払いに絡まれている女性を助け、その女性に恋をします。

そして、ネットの仲間たちに応援されて告白し、彼女と付き合うまでの物語をコミカルに描いたTVドラマ『電車男』。

 

2005年に放送され、主演の伊藤淳史さんの熱演が話題になりました。

そのドラマの挿入歌の一つとして流れていたのが、C-C-Bの「Romanticが止まらない」です。

 

この曲は、当時聴いていても全く違和感がなかったので、後にこの歌が実は1985年に発売された昭和の歌だと知り、驚いた記憶があります。

もっとも、一番驚いたのは、元バンドメンバーの方たちだったそうですが……。

 

ドラマが放送されたのは2005年ですから、実に20年後に再注目されたのです。

彼らが驚くのも無理ありません。

発売から20年経っても聴く側に違和感を抱かせなかった理由の一つとして、その歌詞の内容が挙げられます。

 

まず、この歌に出てくる男女は、最初は単なる友達でした。

しかし、それはやがて恋へと発展。

 

すると、彼女の様子が豹変します。

「長いキス」を交わすうちに気持ちが高ぶってきて、そっとネックレスを外す彼女の素振り。

なんと刺激的な出だしでしょう。

 

友達同士だった頃には見せなかった、そんな彼女の積極的な様子や色っぽさに、大人の女性というものを感じて、男性は動揺しつつも急速に彼女に魅かれていきます。

(そういえば、ドラマでも、エルメスとネット仲間から呼ばれた伊東美咲さん演じる女性の方が若干積極的でしたよね。)

 

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この恋の展開の速さとそれに対する戸惑い、また「君の青いハイヒール」という歌詞から、この歌の男女は二十歳前後の若者であろうと思われます。

青は若さを象徴する色ですからね。

 

それにしても、サビのなんとまあ、苦し気なこと!

まるでドキドキと高鳴る鼓動が聞こえてくるようです。

 

そして、身体の奥底から湧き上がる切ないほどの欲求と衝動。

この熱い気持ちをもっと別の手段で伝えたくても抱き締めたり、キスしたりの身体でしか表現出来ないもどかしさ。

 

二人の恋は、まさにノンストップ状態。

電車で例えるなら、ロマンティックエクスプレスに乗車してしまったというところでしょうか。

まさに若気の至りそのものです。

 

二番では、付き合い始めて少し時間が経過した、お家デートでの場面から始まります。

ラジオを聴きながら、くつろいでいた二人。

 

ふと、彼女がその音量を落として不安げに尋ねます。

“もしかして、私とのことは「遊びなの」?”

 

その表情が可愛く思えたのか、今度は男性の方が積極的になって、ギュっと強く抱き締めます。

その反応に女性は一応満足したのか、二人はまたラブラブ状態へ突入。(※一応と書いたのは、女性とは面倒な生き物で、やはり言葉で愛を伝えて欲しいと思っている人が多いからです。)

 

思えば人間というものは、この世に生まれ落ちてから家族や友人に囲まれ支えられて育っても所詮は孤独な存在で、だからその寂しさをどうにかして埋めたいと無意識に感じているものです。

それが、今夜は違います。孤独を分け合うように寄り添い、抱き合って眠ることが出来る人がいるのです。

こんなに嬉しいことはありません。

 

“やっと探していたものを見つけて、手に入れたんだ。もう絶対に離すものか。”

嬉しさと切なさが入り混じって一筋の涙が流れ、男性は女性を抱く腕に力を込めます。

 

二人のお熱い夜は、まだまだこれから。

若き二人のロマンティックエクスプレスは行方も知らずに、ものすごい速さで走り続けます。

 

ちなみに「誰か Romantic 止めて」と歌詞にはありますが、それが誰にも止められないものであることは二人も分かり切っているはず。

それに、そもそも本当は止めてもらいたいなんてちっとも思っていないのです。

 

つまり、恋心がそれほどまでに強い衝動を伴った熱いものであることを表現しているのでしょう。

優しく見守りたい気持ちになりますね……。

 

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まとめ

この記事は、C-C-B「Romanticが止まらない」の歌詞の意味を考察しました。

この歌の歌詞は、若い恋に特有の激しい胸のドキドキや熱い気持ちを見事に表現しています。

そして、その歌詞に、独特のビートを刻む曲調がベストにマッチして、聴く側に迫って来ます。

私たちはそれを聴き、昔の、或いは現在の自分の姿をその中に見出し、共感するのでしょう。

 

何十年経とうが、科学技術が進んで多少生活スタイルが変わろうが、人間とはいつの世も変わらないもの。

だからこそ、この歌はいつ聴いても、違和感や古さを感じさせないのだと思います。

 

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