中森明菜「北ウィング」の歌詞の意味を考察!愛はミステリー | カモシカおやじの趣味ブログ

中森明菜「北ウィング」の歌詞の意味を考察!愛はミステリー

昭和歌謡
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この記事は、中森明菜「北ウィング」の歌詞の意味を考察します。

松田聖子と共に1980年代の実力派女性アイドルとして人気を博した中森明菜。 「愛はミステリー」のフレーズが繰り返されるこの曲は彼女の代表曲のひとつです。

それでは、中森明菜「北ウィング」の歌詞の意味を読み解いていきましょう。

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中森明菜「北ウィング」はどんな曲

【北ウィング】

アーティスト:中森明菜

作詞:康珍化

作曲:林哲司

リリース:1984年1月1日(ワーナー・パイオニア)

★チャート最高順位
週間2位、1984年度年間9位(オリコン)

「北ウィング」は1984年1月1日に中森明菜の7枚目のシングルとして発売されました。

正月の元旦に発売されたのは興味深いですね。

発売後、すぐに人気となり、オリコンのシングルチャートでは1984年度年間9位、売上枚数は56.8万枚を記録しました。

 

中森明菜「北ウィング」の歌詞の意味を考察

「北ウィング」の冒頭のサビ。

「Love is the misters」から始まるこの歌はこれぞ中森明菜という歌声。伸びがあり、力強い声。

 

北ウィングというこの曲のタイトル。

他にミッドナイトフライトや夜間飛行という候補がありましたが、中森明菜が松任谷由実の中央フリーウェイに影響を受け、このタイトルに決まったそうです。

 

また北ウィングは成田国際空港のロンドン行きの飛行機に乗る歌だとも指摘されています。

なぜ北ウィングというタイトルなのか、どんな心境で歌われているのかも含め歌詞を考察します。

 

「愛はミステリー」

愛は不思議、恋する女性の行動力は驚くばかりです。

私を呼んでいるような気がする。

 

それはこのままでいいのか?と言う自分の声。

彼とこのまま離れたままで良いのかという内なる声。

 

力強く歌う中森明菜の歌声に、何か決意も伝わって来るようです。

主人公の女性は「映画のワンシーン」のように日本での生活を全て捨てて彼と一緒にいる事を選びました。

 

彼女には仕事もあったでしょう。

しかし彼と一緒になる為の準備をして、1人旅立つ事を決めるのです。

 

この行動力こそ恋する女性の強さ。

夜間飛び立つ飛行機、成田空港の夜景は美しく、まるで自分が「映画のワンシーン」のヒロインに思えたかも知れません。

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「いちどはあきらめたひと」

この表現から彼が長い出張、若しくは移住かで、しばらく日本に戻って来ないのが分かります。

彼には付いて行かない、行けないとその時は思ったのでしょう。

 

「心の区切り」

飛び立ってしまった飛行機、小さくなる「都会の灯り」。

 

家族や友人とも離れてしまうこと、仕事を辞めたこと。

思い出すと涙が出てしまいますが、もう彼の元へ行く事を決めたのです。

街の灯りを見下ろす程、高く飛び立ってしまった飛行機に乗る自分。

 

「もう戻れない、戻らない、そこにもう私は居ない」という強い意志が感じられます。

淡々と抑え気味、ウィスパーボイスで歌う事でこの女性のこれまでの葛藤と悩み、不安が表現されているようで感情移入してしまいます。

 

「夢の中をさまようように」

ここからサビが続きます。

 

夜間飛ぶ飛行機を自分に例えています。

彼の元へ行くことへの葛藤、本当にこれで良かったのだろうか。

 

夢でも見てるんじゃないかという位、自分の信じられないこの行動力。

やはり恋する女性には不思議な力が出るのです。

あなたが居なくなってから自分もどうしたら良いのか暗闇を彷徨うように悩んだ。

 

飛行機の行先は決まっています。自分の行先も決まっています。

きっと彼は両手広げて迎えてくれるから、私も両手を広げてあなたの元へ行くわ。

 

それでももし、この選択が間違っていたとしたら…。

「少し不安だわ」と思ってしまいます。

ここも抑え気味に歌う事で女性の勢い、強さと弱さをしっかりと表現しています。

 

夜間飛行中の飛行機は日付けが翌日へ変わりました。

彼が居ない事で悩んで苦しんでいた自分も昨日まで。

 

これからは希望という今日が待っています。

「愛はミステリー」

彼女を乗せた飛行機は霧の街、ロンドンに間もなく着きます。

 

 

「言葉をためて ふいに胸に飛び込む」

昨日までのこれで良かったのかと悩んでいた自分はもう居ません。

未来は自分が夢を見ていた時のように明るいもの。

 

1度は自分で諦めた恋だけど、「恋の眠り目覚めてく」。

やはりこの選択は間違って無かった。

 

あなたに逢ったらなんて言おうかしら。

歌詞を見ると「それが返事よ」とあります。

 

この事から彼が日本を去る時にもしかしたら一緒に来て欲しいとプロポーズされたのかも知れません。

しかしこの時代はネットや連絡など今より発展していない時代。

 

日本を離れたら家族や友人とも疎遠になります。

仕事もある自分には、その時そこまでして彼には付いて行けなかった。

しかし別れてからの後悔が自分を苦しめたのでしょう。

 

そして、いちどはプロポーズを断った自分だけれども全てを捨ててここへ来た。

そんな自分を受け止めて欲しい。

そんな気持ちが伝わります。

 

「I Can Hold You, Deep In My Heart」

「私はやっと心の底からあなたを抱きしめられるわ」そんな感じでしょうか。

 

一度決めたら真っ直ぐな女性の想い。

感情が伝わる抑揚のある声で歌われる歌詞。

 

中森明菜はこの曲をミッドナイトフライトや夜間飛行ではなく、「北ウィング」と名づけました。

女性の真っ直ぐな想いと勢いが「北へ羽ばたいていく」ようです…。

 

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まとめ

中森明菜「北ウィング」の歌詞の意味を考察しました。

主人公の恋する女性の力強さとその陰に見え隠れする儚さが相まって素晴らしい歌詞となっています。

それを中森明菜が気持ちを込めて見事に歌います。

 

何度聴いてもこの曲の素晴らしさに聴き惚れてしまうほどの名曲です。

また、飛行機に乗って彼の待つ異国に行くという歌詞の内容により、一緒に空を飛んでいるような浮遊感を感じられるのもこの曲の魅力のひとつだと思いました。

 

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