安全地帯「ワインレッドの心」の歌詞の意味を考察!歌われた時代背景は?

昭和歌謡
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この記事は安全地帯「ワインレッドの心」の歌詞の意味を時代背景も含めて考察します。

「ワインレッドの心」は安全地帯の代表曲のひとつです。

1982年にデビューした安全地帯は、「ワインレッドの心」で大ブレイクし快進撃をはじめました。

それでは、安全地帯「ワインレッドの心」の歌詞を読み解きながら紹介しましょう。

安全地帯「ワインレッドの心」ってどんな曲?

【ワインレッドの心】

アーティスト:安全地帯

作詞:井上陽水  、 作曲:玉置浩二 

プロデュース:星勝

 1983年11月25日 リリース(Kitty Records レーベル)

「ワインレッドの心」の歌詞の中にも“ワイン”が登場します。女性の心の揺れ動きをワインにたとえたこの曲は、当時、サントリー「赤玉パンチ」のCMイメージソングとしても話題になりました。

後に1985年フジテレビ系ドラマ『間違いだらけの夫選び』のエンディングテーマにも起用され長い期間注目された楽曲です。

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安全地帯「ワインレッドの心」の歌詞の意味を考察

この曲は井上陽水が作詞を手掛けています。井上陽水の詞には独特の世界観と言葉遣いや言葉の並び、抽象的であるように見えて不思議と誰の心にも刺さる魔法の力が秘められています。

そんな、魅力的な井上陽水の歌詞をあえて、突っ込んでみたりしながら読んでみます。

この詞は大人の男女の危険な恋の物語、とでも言いましょうか?

男の目線でみた女の様子が描かれています。

 

おそらく女には何らかの事情があるのうでしょう。

他に誰かパートナーがいるのか?忘れられない人がいるのか?

もしくは、恋愛において深い傷を持っているとか、とにかくワケありの女なのでしょう。

大人の恋に躊躇しているのでしょう。

「もっと恋を楽しんだらいいじゃないか」男はそんな意味の言葉を女に投げかけます。

「もう、終わった事をイチイチ抱えていないで忘れちゃいなよ!そうすれば、今よりもっと楽しいし、今よりずっと愛されるよ~!」と。

なんんて軽い!この時代の言葉で言うなら“ケーハクな男“、今で言う“チャラ男”風にも取れる発言にも思えます。男は口説くことに精一杯。

 

女の方は理屈ではわかっていても、「そーね、そーするわ♡楽しみましょう!」なんて言う気分にはなれないようです。

それでも、心の片隅で今の自分を解放したいと揺れています。

その証拠に瞳に映る内面の感情の炎が消えそうで、まだ燃え続けそうで…暗がりの仄かなライトの中で潤んだ瞳はうっすらと赤味がかかり、ワインレッドに揺れて輝いています。

 

2番目の歌詞でもまだ、男は「楽しもうよ~」と言わんばかり。

「もっと親密に!もっと夜中2人でダラダライチャイチャしようよ!」的な感じが止まりません。
楽しみたい感満載です。

けれど、女はイマイチそれに全面受け入れていないようです。

それとも、ポーズでしょうか?少し冷めたような言葉や、自暴自棄のような言葉を呟きながら、その言葉に自分で酔っているような…

「そんな言葉に酔ってないで、いっそワインでも開けてホントに酔ってしまえばいいよ!」と男は言っています。ちょっとシツコイ感も感じられますが、これも大人の恋の駆け引きです。

 

女も次第に打ち解けて来てはいるようですが、まだ完全に男のペースに乗らず、恥ずかしいような哀しいような…そんな夜を過ごします。

2人のオトナの恋愛ゲーム。彼女の心を、潤んだ瞳をグラスに注がれたワインに見立てワイングラスに満ちて静かに揺れる赤い液体。

グラスは彼女の心の器、ワインは注がれ、心を満たそうとするのですが、揺れながら完全に満たされず、それを見つめる女の瞳にワイングラスが映っているのでしょう。

揺れる心、満たされない心を赤いワインの色で表現しています。

また、日本人の瞳は黒ではなく深い茶色。光の当たり方によっては赤味をおびて見える事もあります。

 

色彩と光の特色も効果的に取り入れた「ワインレッドの心」の情景描写。
さすが井上陽水、オシャレです。

この詞に玉置の声と歌唱力が加わり、色気のある独特の世界が完成しています。

この曲を聴けば、赤ワインが飲みたくなりませんか?

部屋の灯りを少し落として、ワインを注いでグラスの中の液体を見つめれば、こんな大人の恋を思い出したり、想像し憧れたり…酔いしれてしまいそうです。

そしてワインを飲むなら、ここは「赤玉パンチ」ですね!

 

ちなみにワインレッドとは日本の色名。英語ではバーガンディ、フランス語ではブルゴーニュ、ボルドーとも言われます。

色は人間の目で識別できるものだけでも無数にあり(個人差があります)JIS慣用色名ではワインレッド、バーガンディ、ボルドーなどはそれぞれ別の色名として設定されています。

この曲のヒットで“ワインレッド”という色名はメジャーになり、服飾をはじめ様々な商品のカラーに使用されました。

 

ワインレッドという色は、純粋な赤に少量の黒や茶色を加えて作る暗めの赤です。

表現は人それぞれですが、日本色では大きく分類するとエンジ系の赤を指し、海老茶、葡萄色、あずき色などもワインレッドと表現する場合があります。

もし、この曲がワインレッドでなかったら「海老茶色の心」「あずき色の心」…これでは日本昔話風になってしまいます。

ちょっとロマンが感じられません。ここは、やっぱりワインレッドです。

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安全地帯「ワインレッドの心」の流行った1983年とは?

この曲は1983年11月の発売になりますので、巷に浸透したのは1984年にかけてとなります。

曲が発売になる少し前、1983年4月には千葉県浦安市に東京ディズニーランド開園しました。

当時から「千葉にあるのに東京!」は話題となっていました。

また、7月に任天堂が「ファミリーコンピュータ」(ファミコン)を発売し、ブームとなります。

子ども達にとっては、外にも家にも夢の世界が到来しました。

 

TVドラマでも高視聴率を叩き出す作品が続々、「おしん」「金曜日の妻たちへ」「ふぞろいの林檎たち」「スチュワーデス物語」などブームを巻き起こしたものも多く、大人たちにも夢と感動がやってきた…いい時代でした。

最初は安全ではなかった安全地帯?

1973年、北海道旭川市で安全地帯は結成されます。バンド名は北海道の道路標識<安全地帯>から命名されたそうですが…。

ヒットまでの道のりと上京後の彼らの生活は、あまり安全地帯とは言えなかったようです。

ブレイク前の安全地帯は井上陽水のコンサートミュージシャンをしていました。

 

1982年念願のデビューが叶っても、なかなかヒットに恵まれないメンバーとスタッフが井上に楽曲制作を依頼したところ、玉置が「曲は自分が作る!」と言い張り、1週間部屋に籠って渾身の力で書き上げたのがこの曲。

それまでロックバンドを掲げていた安全地帯ですが、玉置は「歌謡曲っぽくて売れそうな感じの曲」を目指し、今までの曲とは全く違った曲調を書き上げたのです。

 

この頃、後にヒットする「恋の予感」「悲しみにさよなら」「蒼い瞳のエリス」など数曲も平行して作曲したとか。

1988年にグループとしての活動を休止し、ソロアーティストや俳優としても活動。

今ではちょっと変わった言動でお騒がせオジサン風の玉置浩二ですが、山下達郎、徳永英明、ミスチルの桜井など多くのビッグアーティストが玉置の音楽性を「天才」と称賛しています。

 

1986年、神宮球場で行われた『スターダスト・ランデヴー井上陽水・安全地帯LIVE AT 神宮』で初めて披露された井上&玉置の「夏の終りのハーモニー」。

この曲も抒情的な歌詞と玉置と陽水の2人の独特な歌声が見事に織りなす素晴らしいハーモニーの名曲です。

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まとめ

安全地帯「ワインレッドの心」の歌詞の意味を考察し、歌われた時代を振り返ってみました。

安全地帯は二度ほど活動休止しましたが、それぞれが音楽の世界で活躍し、現在は再度グループとしての活動を継続中です。

時折新たなアルバムもリリースされ、その独自の世界観は今も健在です。
現代は様々な音楽が世に出ています。

それぞれが時代に合って人を引きつけますが、何年経っても風化しない曲、古臭いと思われない曲はほんの一握り。

安全地帯「ワインレッドの心」もそんな風化しない曲の1つかもしれません。

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