この記事はアロニアの育て方、地植え・鉢植え、肥料や剪定、病害虫を紹介します。
アロニアは育てやすく、花、果実、紅葉が楽しめる果樹です。果実には健康によい成分が豊富に含まれます。
あなたもアロニアの地植え・鉢植え、肥料や剪定、病害虫を知り、育ててみませんか。
それでは初心者にも育てやすく、季節に応じて楽しめるアロニアの魅力をお伝えします。
アロニアの基本情報・主な品種は?
まずは基本情報を見てみましょう。
基本情報
園芸分類 | 果樹 (バラ科) |
形態・樹高 | 低木 ・2~3m |
結実まで | 庭植え 2年 、 鉢植え 2年 |
栽培適地 | 日本各地で栽培可能 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | やや強い |
受粉樹 | 不要 |
特性・難易度 | 落葉性・初心者でも簡単に栽培できる |
アロニアの特徴
アロニアは北アメリカが原産の果樹です。
北米からヨーロッパを経て19世紀初頭にロシアに伝わり、日本には1970年代半ばに伝わりました。
初心者にも育てやすく、花、実、紅葉が楽しめる庭木としても人気があります。
アロニアは別名チョークベリー(Chokeberry)とも呼ばれます。
これは、アロニアを生で食べると苦みがあり、choke(むせる)ことから名付けられました。
ブルーベリーに似た実をつけますが、実は渋みが強いのが特徴です。
実は生食には向きませんが、ジャムなどに加工されることが多いです。
アロニアには、メラノカルバ(黒実)、アルブティフォリア(赤実)などの品種があります。
実の赤い品種は観賞用、黒い品種は食用として使い分けられています。
アロニアの栽培カレンダー
年間の栽培カレンダーです。
次に栽培カレンダーにもとづいて、植付から剪定、開花、施肥、収穫について説明していきます。
アロニアの植え付けは?
地植え 11~3月
植え付けの時期は11~3月ですが、冷地では凍害を避けるため、3月頃に植えるのが良いです。
日当たりが良く、水はけと保水性の良い土を好みます。
直径40cm×深さ40cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や有機質肥料を混ぜ込んで植え付けます。植え付け後はたっぷりと水を与えます。
鉢植え 11~3月
基本的には地植えの場合と同様です。
1年生の苗木は7~8号(直径21~24cm)位の鉢を使用します。
用土は果樹用の培養土を使用します。
鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れ、鉢の半分位の深さまで土を入れます。
次に植木の根を放射状に広げて穴の中央に植え、残りの土をかけ、植え付けます。
植え替え 11~3月
鉢植えの場合は鉢の中で根が詰まってしまうのを防ぎ、通気を良くするために行います。
鉢の大きさや成長の度合いにもよりますが、2年に1回程度は必要です。
また、鉢植えから地植えにする植え替えする時も植え付けと同様に11~3月が適しています。
アロニアの剪定は?
アロニアの剪定時期は休眠期の12~2月が適しています。
花芽は前年に伸びた枝の先につき、それが伸びて開花、結実します。
剪定では枝先は切らず、込み合う部分を間引くことを主体に行います。
また、株元や株元からやや離れたところに出る枝が毎年伸びるので、勢いのある枝2~3本を残し、弱い枝は根元から切り取ります。混みあっている部分の枝や上部に発生した強い枝も切ります。
5~6年ほどで自然と主枝が10~12本くらいのブッシュ状の樹形となります。
古枝には、実がつきにくくなるので、3〜4年を目安に古い主枝を株元から切り、勢いのある新梢に更新します。
アロニアの開花・受粉は?
開花・受粉 3月中旬~4月上旬
アロニアは、春にナシの花に似た白か淡い紅色の花を咲かせます。
1本でもよく受粉して実がなるので人工受粉は不要です。
アロニアの収穫は?
いよいよ楽しみな収穫の時期です。
収穫 6月中旬~7月
秋に果実が徐々に赤や黒に色づき、熟すので順番に収穫します。
全部の果実が熟すまでには約1か月かかることもあります。
果皮に厚みがあって日持ちかよく、熟しても果実とヘタが離れにくいので、多くの果実が熟した頃にまとめて収穫することも可能です。
アロニアの果実は生で食べると苦みがあり、そのままでは食用にならないので、ジャムや果実酒などさまざまに加工することができます。
アロニアの肥料の与え方、水やりは?
肥料の与え方
アロニアは、やせ地でも育つので植え付け時に腐葉土や有機肥料を混ぜておけば、特に肥料を必要としません。
土が痩せてきたように感じる場合には、収穫後に有機肥料を与えます。
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水やり
やや湿り気のある土壌を好みます。植え付けの直後や乾燥する時期はたっぷりと水やりをします。
特に6月上旬から7月中旬くらいの間は果実が大きくなる時期なので水切れに注意します。
アロニアの病害虫は?
植物特有の病気や害虫にも強く頑丈なので、初心者の方でも比較的簡単に栽培できます。
風通しが悪いとが被害にあうことがあるので日頃から風通しには注意します。
まとめ
アロニアの育て方、地植え、鉢植え、剪定、肥料、収穫、水やり、病害虫についてまとめました。
アロニアは北アメリカが原産で、寒さにも暑さにも強く、病害虫の心配も少ない育てやすい果樹です。
季節に応じて花、果実、紅葉と楽しめ、庭にあると生活に潤いを与えてくれます。
アロニアの果実は渋みが強く生食には向きませんが、アントシアニンなどの健康によい成分が豊富に含まる健康果実として注目されています。
果実はジャムや果実酒などさまざまに利用できます。
あなたもアロニアを育て、愛らしい花や果実、美しい紅葉を愛でたり、健康に良い果実を味わってみませんか。
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