モモの木の育て方が分かる!地植え・鉢植え、剪定方法や肥料は?

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この記事はモモの木の育て方、地植え・鉢植え、剪定方法や肥料について紹介します。

モモの木は春に美しいピンク色の花が咲き、甘くてみずみずしい果実が魅力の果樹です。
あなたもモモの木の育て方、地植え・鉢植え、剪定方法や肥料を知り、育ててみませんか。

この記事を読めば、モモの木の育て方が分かり、家庭で果樹を育てる楽しさを感じていただけることでしょう。

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モモの木の基本情報・主な品種は?

まずは基本情報を見てみましょう。

基本情報

園芸分類果樹 (バラ科)
形態・樹高小高木 ・ 2.5~3m
結実まで庭植え 約3年 、鉢植え 約3年
栽培適地東北地方中部以南の比較的雨の少ない地域
耐寒性強い
耐暑性ふつう
耐陰性弱い
受粉樹品種により異なる。1本で結実する品種も受粉樹がある方がよい。
特性・難易度落葉性・栽培は普通レベルで中級者向け

 

主な品種と特徴

モモの主な品種と特徴は以下のとおりです。

品種名受粉樹特徴
武井白鳳不用早生種。中果。甘みが強い。早生で病害虫が多発する前に収穫できる。
山根白桃必要早生種。中果。甘みが強くおいしい。白桃の中でもっとも栽培しやすい。
白鳳不用中生種。中果。実が柔らかく上品な甘さ。栽培しやすい。病気に強くつくりやすい。
あかつき不要中生種。中果。白鳳と白桃の交配種。花粉が多くたくさん実をつける。味の良い人気品種。
大久保不要中生種。中果。栽培しやすく初心者向きの品種。花粉が多く受粉樹にも向く。
黄金桃不要中生種。やや大果。人気の黃肉種。拡張性でコンパクトに仕立てやすい。
白桃必要晩生種。大果。食味がとても良い。花粉が少なく受粉樹が必要。
ゆうぞら不要晩生種。大果。酸味が少なく甘い。関東地方の代表品種。
モモの木の多くの品種は、1本だけでも受粉して結実しますが、品種によっては花粉が少なく結実しないものもあります。その場合には花粉の多い別の品種を近くに植えます。

家庭で栽培する場合には1本でも結実する「白鳳」「あかつき」「大久保」がおすすめです。

 

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モモの栄養成分と効能

モモの果実には、ビタミンC、ビタミンE、ナイアシン、カリウム、ペクチン、カテキンなどの健康に良い栄養素が多く含まれます。

ビタミンCには抗酸化作用があり、老化予防のアンチエイジングや美肌の効果があります。
ビタミンEにも抗酸化作用があり、血管を健康に保ち、老化防止の効果があります。

ナイアシンは、ビタミンB複合体の一つで、熱に強く、糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠なものです。
カリウムには体内の塩分を排出して血圧を下げる働きがあり、高血圧に効果があります。

ペクチンにはコレステロール値や血糖値の上昇を抑え、腸内環境を整える働きがあり、便秘や下痢にも効果があります。
カテキンは強い抗酸化作用を持ち、老化防止やがん予防、免疫力を高める効果があります。

このようにモモの果実には健康に良い栄養素が多く含まれています。

モモの木の栽培カレンダー

年間の栽培カレンダーです。

次に栽培カレンダーにもとづいて、植付から剪定、開花、果実管理、施肥、収穫について説明していきます。

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モモの木の植え付けは?

地植え  12月~3月

休眠期に日当たりと水はけ、通気性の良い場所に苗木を植え付けます。

開花の時期が早いので温暖地では12月に植え付けたほうが良いです。
水はけがよく、通気性がよい場所が適しています。

直径40cm×深さ40cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土を混ぜ、さらに、その半分に油かすなどの有機質肥料をまぜ、その土を先に埋め戻し、残り半分の土を盛ります。

支柱を立て、固定したら60cmくらいの高さで主幹を切り返し、水鉢をつくり水をたっぷり与えます。

鉢植え  12月~3月

栽培の方法は、基本的には庭植えの場合と同様です。

苗木は8~10号(直径24~30cm)位の鉢を使用します。
用土は果樹用の培養土に緩効性の固形肥料を混ぜて使用します。

鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れ、鉢の半分位の深さまで土を入れます。
次に植木の根を放射状に広げて穴の中央に植え、残りの土をかけます。

50~60cmの高さで主幹を切り返し、元気な枝を2~3本伸ばします。
樹形は模様木仕立てが向いています。鉢の高さの2.5〜3倍に仕立てます。
1枝に1果になるように摘果し、全体で3〜5果を目安にします。

春から夏にかけて強い風に当たると病気が出やすいので注意が必要です。
施肥は、3月と9月の2回、玉肥を数個、鉢のふちへ押し込むように与えます。

水やりは、土の表面が乾いたら与えます。夏は乾燥しやすいので朝夕2回与えます。

 

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植え替え  12月~3月

鉢植えの場合は鉢の中で根が詰まってしまうのを防ぎ、通気を良くするために行います。
鉢の大きさや成長の度合いにもよりますが、2年に1回程度は必要です。

また、鉢植えから地植えにする植え替えする時も植え付けと同様に12月~3月が適しています。

モモの木の仕立て方、剪定方法は?

実のつき方

前年に伸びた枝の先端から中間部に花芽(純正花芽)がつき、その花芽が開花し結実します。花芽と葉芽が両方つく複芽もあります。

仕立て方

60〜90cmくらいの高さで主幹を切り返し、主枝を2〜3本伸ばす開心自然形仕立てにします。

樹の内部まで光が当たらないと下の枝が枯れ込むので、木が若いうちに誘引して枝を開くようにして、真上に伸びる徒長枝を間引いて光が当たるように仕立てます。

 

剪定   12月中旬~2月

短果枝(10cm以下)よりも15cm以上の中・長果枝によい果実がつくので剪定では中・長果枝をつくることを心がけます。

剪定は、樹形を整える剪定と実をならせる剪定を行ないます。
樹形を整える剪定は、まっすぐ上に向かう徒長枝、内側に向かう内向枝、交差する枝、枯れ枝など不用な枝をとりのぞく間引き剪定を主体に行ないます。

実をならせる剪定は、残した枝の先端1/3〜1/2を主枝から順に切り返します。
これにより枝数がふえて収穫量がふえます。

モモは3年枝より古い枝からは新芽が出にくいので1〜2年枝を切ってしまうと新芽が出ずに枯れることがあります。枝先を切り返す場合は、1〜2年枝を残すように、先端の4芽くらいの葉芽の上で切り返します。

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モモの木の開花・人工受粉は?

開花・人工受粉  4月

4月にピンク色、または白色の美しい花が咲きます。

白桃系の品種は花粉が少なく、受粉しにくいので人工受粉を行います。
やり方は、花粉の多い「白鳳」「あかつき」「大久保」などの品種の雄しべの花粉を筆などにつけて花粉の少ない白桃系の品種の雌しべになでるようにします。

 

モモの木の果実管理は?

摘蕾  3月中旬〜下旬

モモは花数が多く、実をつけすぎると小さく味の悪い実になったり、樹が弱って翌年の花芽が少なくなったりします。

蕾がふくらんできて先のほうに赤みが見え出したら、上向きの蕾をとりのぞきます。
下向きの蕾は残します。

摘果  5月中旬~下旬

摘果は2回に分けて行ないます。
開花から約4週間後に1回目の摘果を行ないますが、1回目は多めに果実を残すようにします。

5月下旬に2回目の摘果をし、最終的に葉30枚につき1果、または果実と果実の間隔が15cmくらいになるようにします。

袋かけ

摘果が終わったら袋かけを行ない、雨による裂果や病害虫の被害を防ぎます。
モモは果柄が短いので枝に留め金をかけてとめます。

 

モモの木の肥料と水やりは?

肥料の与え方

元肥  12月~1月

元肥は、堆肥や油かすなどの肥料の効きが緩やかで、一定期間効果が続く有機質肥料を与えます。

 

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礼肥  9月

果実の成熟までの期間が短く、前年に樹がたくわえた貯蔵養分で育つので、礼肥を与えることが大切になります。

収穫後、早い時期に与えると徒長枝の成長を促し花芽がつきにくくなるので、9月頃に花芽がついてから化成肥料を与えます。

 

水やり

植え付け直後は根付くまでしっかりと水やりを行います。
根付いた後は、地植えの場合には梅雨明けの7月~9月の乾燥した日が続いた日以外は、通常は水やりの必要はありません。

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モモの木の収穫は?

いよいよ楽しみな収穫の時期です。

収穫  6〜8月

収穫時期が近づいたら、袋を外し1週間程度日光に当てて完熟させます。
美しい紅色になり、良い香りがしてきたら完熟期です。
雨や病害虫の被害が心配の場合は収穫まで袋をかけておいても構いません。

生食するほか、ジャムやコンポートにするのも良いです。
ミキサーなどですりつぶしてムースやシャーベットにするのも美味しいです。

 

モモの木の病害虫は?

病気は縮葉病、灰星病、害虫はアブラムシ類、モモハモグリガに注意して下さい。

縮葉病

4~5月に雨が多く低温のときに多く発生します。
糸状菌(カビ)の寄生により葉の表面に赤い小さな火ぶくれ状の病斑ができ、やがて黒く腐って葉が落ちます。病気にかかった葉をとりのぞきます。

灰星病

かびによる病気で梅雨時期の高温多湿の時に多く発生し、花、葉、果実が腐敗します。
袋かけをして予防するか、被害部をとり除き焼却します。

アブラムシ類

4~6月頃に葉の裏に寄生し、葉などから汁を吸い葉を巻いて幼虫が生育します。
早期発見して枝ごととり除くか、水で吹き飛ばします。

モモハモグリガ

葉の中に侵入し、葉肉を食い荒らし、落葉します。薬剤を散布して防ぎます。
冬に落葉した葉を集めて土中に埋めます。

 

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まとめ

モモの木の育て方、地植え・鉢植え、剪定、開花・人工受粉、果実管理、収穫、肥料、水やり、病害虫についてまとめました。

モモの木は、春に文字どおり桃色(ピンク色)の美しい花を咲かせ、夏には甘くてみずみずしい果実を収穫できます。

モモの木の果実は美味しいうえに、ビタミンC、ビタミンE、ナイアシン、カリウム、ペクチン、カテキンなどの健康に良い栄養素が多く含まれます。

モモの木の栽培をとおして自然とふれあったり、季節の変化を敏感に感じることもできます。家庭栽培ならでの完熟した新鮮で美味しい果実を味合うことができます。

あなたもモモの木を育て、新鮮でみずみずしく美味しい果実を味わってみませんか。

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