ザ・キング・トーンズ「グッド・ナイト・ベイビー」の歌詞の意味を考察 | カモシカおやじの趣味ブログ

ザ・キング・トーンズ「グッド・ナイト・ベイビー」の歌詞の意味を考察

昭和歌謡
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この記事は、 ザ・キング・トーンズ「グッド・ナイト・ベイビー」の歌詞の意味を考察します。

1968年に発売されたこの曲は、心に染みわたる歌唱が人気となり、大ヒットしました。

それでは、ザ・キング・トーンズ「グッド・ナイト・ベイビー」の歌詞の意味を読み解きます。

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ザ・キング・トーンズ「グッド・ナイト・ベイビー」はどんな曲

【グッド・ナイト・ベイビー】

アーティスト:ザ・キング・トーンズ

作詞:ひろ・まなみ(大日方俊子)

作曲:むつ・ひろし

リリース: 1968年5月1日(日本グラモフォン)

★チャート最高順位
週間2位、1969年度第11位( オリコン)

「グッド・ナイト・ベイビー」は、1968年5月に発売されたザ・キング・トーンズのファーストシングルです。

ザ・キング・トーンズは『ドゥーワップ・スタイル』(リズム&ブルースの一種)のコーラスグループ。

温かな声が重なる、耳馴染みの良いハーモニーと、素朴でキャッチーな歌詞は、人気を集め、この曲は彼らの代表曲です。

1969年度のオリコン・シングルチャートでは年間ランキング11位、売上枚数は58.4万枚を記録しました。

 

ザ・キング・トーンズ「グッド・ナイト・ベイビー」の歌詞の意味を考察

この歌詞のキーワードになるのは『君のパパ』という言葉です。

多分、この歌の主人公の男性は、恋人の父に初めて挨拶に行ったのでしょう。

 

恋人へのプロポーズ、そしてご両親へのご挨拶は、いつの時代でも、度胸が試されるものです。

しかし、娘というのは父親にとって、永遠の初恋の人のようなもの。

目に入れても痛くない、大切な、大切なお姫様です。

そう簡単には、首を縦に振ってはくれません。

どうやら、彼らも例外ではないようです。

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月の綺麗な夜のこと。

車のなかで、恋人たちはひと言も言葉を話そうとはしませんでした。

ときどき、彼女が鼻をすすり上げる音が聞こえるだけです。

青年は、ハンドルを握りながら、つい30分前の、彼女の実家でのやりとりを思い返していました。

 

「お嬢さんのことは、僕が命をかけても、幸せにします!」

彼の必死の誓いに、「命の重みを知らない奴ほど、軽々しく『命をかけて』と言うんだ」

そう言って背を向けた、彼女の父の大きな背中。

 

その背中には、一人娘を20年、育ててきた苦労がにじみ出ていました。

「全く、こんなことなら、一人暮らしを許すんじゃなかったよ。

久しぶりに顔を見せたと思ったら、まさかの男連れとはな」

父のため息交じりの愚痴を聞きながら、娘は、涙をこらえてうつむいていました。

 

「もう今日は帰りなさい。明日も仕事なんだから」

空になった湯呑を片づけに来た母親が、娘にささやきました。

彼もそれ以上、何も言い返せず「彼女は、僕が送っていきます」というのが、精一杯の意地でした。

 

しんと静まり返った、住宅街の午後10時。

車は、小さなアパートの前に停まりました。

 

 

「着いたよ」

「うん」

 

古びたアパートの部屋の鍵を開ける、彼女の肩は、まだ小刻みに震えていました。

心なしか、彼女の肩を支える彼の首筋にも、夜風がひんやりとくすぐっていく気がします。

 

「…俺、君が眠るまで、そばにいるから。ひとりぼっちにして帰ったりしないからさ。だから、ちゃんと寝ろよ」

「…ありがと」

 

 

ー僕から見ても、君は、こんなに愛おしい、可愛らしい人だもの。

全ての災難から守ってあげたいと思うよ。

 

そんな君を赤ん坊のころから、見守り、愛情を与え続けてきたお父さんなら、どう思うだろうか。

青年は、ベッドに彼女を寝かせ、泣きつかれて静かな寝息をたてる彼女の頬を、そっと手の甲で撫でました。

いつか、幼い彼女に父がしてくれたことを思い浮かべて。

 

 

おやすみ、僕の可愛いベイビー。

大丈夫、きっと明日は良い日になるさ。

だから、今夜は、たっぷり眠って、また弾けるような笑顔を、僕に見せておくれ。

 

時計を見上げると、もうすぐ日付が変わろうとしていました。彼も、もう帰らなければなりません。

また慌ただしい日常が待っています。

 

そっとアパートのドアを閉め、夜空を見上げると、彼の視界も、涙でぼやけて、星が滲んで見えました。

ぐっ、と握りこぶしで涙を拭くと、彼は足早に階段を駆け降りました。

 

僕ら二人で築いた幸せは、確かにここにあるんだ。

誰にも邪魔はさせないよ。

君のパパにもね。

 

車をゆっくりと走らせながら、満点の星空の下、青年は、彼女への愛おしさがさらに増してくるのを、しみじみ感じていました。

親の子供に対する愛情は、何にも代えがたいほど尊く、深いものです。

しかし、子供は誰しもが、いつかは、親の腕の中から飛び立たなくてはなりません。

 

子供を一人前に巣立ちさせるのも、親の大切な役目です。

一抹の寂しさと安堵感がないまぜになった複雑な感情を、読者の皆様も、感じたことがあるかと思われます。

 

ー大丈夫さ、あいつが選んだ男だもの。俺の娘だ、ぼーっとしているように見えるが、その辺はしっかりしている。

いい加減、あいつを信じてあげなきゃな。

彼女の父が、そう思えるようになるまでは、もう少し時間がかかりそうです。

 

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まとめ

ザ・キング・トーンズ「グッド・ナイト・ベイビー」の歌詞の意味を考察しました.

主人公の男性の愛する女性・・。

主人公の男性は彼女の父親に二人の愛を認めてもらおうと挨拶に行きますが、よい返事はもらえませんでした。

彼女の父親にとっては大切な、いとおしい娘であり、認めてもらうのは簡単ではありません。

 

主人公の男性は彼女の住まいに戻り、涙を流す彼女に向って優しく語りかけるのでした。

おやすみ、僕の可愛いベイビー。

大丈夫、きっと明日は良い日になるさ。

今夜は、楽しい明日を夢見て・・。

お二人のお幸せをお祈りいたします。

 

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