オリーブの木の育て方が分かる!地植え・鉢植え、剪定方法や肥料は? | カモシカおやじの趣味ブログ

オリーブの木の育て方が分かる!地植え・鉢植え、剪定方法や肥料は?

ガーデニング
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この記事はオリーブの木の育て方、地植え・鉢植え、剪定方法や肥料を紹介します。

オリーブの木は風姿、銀葉が美しく、白い花が咲いてシンボルツリーとしても人気のある果樹です。

あなたもオリーブの木の育て方、地植え・鉢植え、剪定方法や肥料を知り、育ててみませんか。

この記事を読めば、あなたもオリーブの木の育て方が分かるだけでなく、家庭で果樹を育てる楽しみなどにお気づきいただけることでしょう。

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オリーブの木の基本情報・主な品種は?

まずは基本情報を見てみましょう。

基本情報

園芸分類 果樹 (モクセイ科)
形態・樹高 小高木 ・ 2.5~3m
結実まで 庭植え 2~3年 、鉢植え 2~3年
栽培適地 関東地方以南の暖地
耐寒性 強い
受粉樹 必要
特性・難易度 常緑性・初心者でも育てやすい

 

オリーブは1本では結果しにくいため、2品種以上を植えます。

1本でも実のなる自家結実性のある品種でも2本植えたほうが実つきが良くなります。

耐寒性が強いので関東地方以南の暖地であれば地植えすることができます。

 

主な品種の特徴

主な品種の特徴は以下のとおりです。

品種名 特徴
マンザニロ
果実が大きくたくさん実をつける。ピクルス用に向いている。隔年結果しにくい。受粉樹に適している。
セビラノ 1本で結実しやすい。果実は大きくピクルス用に適している。
ネバティロ・ブランコ 花粉が多いので受粉樹に最適。オリーブオイル用に適している。観賞用としても人気が高い。
ミッション 1本で結実し、実付きが良い。ピクルス、オリーブオイル用どちらでも良い。実が緑から赤・紫・黒色に変化する。

 

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オリーブは、地中海地方が原産とされます。

スペインやイタリアなどの地中海地方で広く栽培されています。

樹勢が強く、比較的乾燥にも強く、やせた土地や潮風の強い海岸沿いの場所でも栽培できるのが魅力です。

 

オリーブは古くからある果樹で聖書にも多く登場します。

旧約聖書・創世記の「ノアの方舟」では大洪水の後、方舟からノアが鳩を放つと、鳩はオリーブの葉をくわえて戻ってきたと記載されています。

日本には江戸時代末期にフランスから入ってきたという記録があります。

その後、明治時代に本格的に栽培が始まり、日本の地に根付きました。

日本では地中海性気候に近いとされる瀬戸内地方や小豆島などで栽培されています。

オリーブの果実は圧搾してオリーブオイルとして利用されます。

オリーブオイルは食卓において欠かすことのできないものですね。

栄養成分と効能

オリーブの果実には、オレイン酸、食物繊維、ビタミンE、ベータカロチンなど健康に良いとされる多くの栄養素が含まれています。

オレイン酸は血液中の悪玉コレステロールを抑え、血流を良くすることで高血圧や心臓疾患、動脈硬化を防ぎます。

食物繊維は便秘の解消や腸内環境改善の効果があります。

ビタミンE、ベータカロチンには抗酸化作用があり、アンチエイジングや生活習慣病を予防する効果があります。

このようにオリーブの果実には健康に良い成分が多く含まれます。

 

 

オリーブの木の栽培カレンダー

年間の栽培カレンダーです。

 

次に栽培カレンダーにもとづいて、植付から剪定、開花、果実管理、施肥、収穫について説明していきます。

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オリーブの木の植え付け(地植え、鉢植え)は?

地植え 3~4月(寒冷地)、9~10月(温暖地)

植え付けの時期は3~4月が適していますが、温暖地は9~10月でも可能です。

日当たりが良く、また水はけのが良い場所を選んで植え付けます。直径40cm×深さ40cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土、油かすなどを混ぜて埋め戻し植え付けます。

オリーブの木は弱アルカリ性の土壌を好むため、土が酸性に傾いている場合には土に苦土石灰を混ぜ込みます。

浅根性なので倒れないように深めに植え、地上より60~70cmのところで切り返し、風が吹いた時に苗木が倒れないように支柱を立て固定します。植え付け後は、十分に水を与えます。 

 

鉢植え 3~4月(寒冷地)、9~10月(温暖地)

栽培の方法は、基本的には庭植えの場合と同様です。

1年生の苗木は7~8号(直径21~24cm)位の鉢を使用します。

用土は果樹用の培養土に緩効性の固形肥料を混ぜて使用します。

まず、鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れ、鉢の半分位の深さまで土を入れます。

次に植木の根を放射状に広げて穴の中央に植え、残りの土をかけます。

棒などて突いて隙間などがないようにします。

 

水やりは、オリーブは乾燥には強いですが、実が育つ6~7月は1日2~3回水やりを行います。
冬は鉢土が乾いたら与えます。

風が吹いた時に苗木が倒れないように支柱を立てを固定します。

施肥は、若木のうちは3月に玉肥を3~4個、鉢のふちに与えます。

開花結実するようになったら、果実が成長する6月と収穫後の11月に玉肥を2個ほど与えます。

樹形は、屋外に置く場合には主幹を短くして主枝を3本くらいに仕立てた関心自然型仕立て、室内に置く場合には主幹から出る枝を円錐形に仕立てる変則主幹型仕立てが向いています。

 

植え替え  3~4月(寒冷地)、9~10月(温暖地)

鉢植えの場合は鉢の中で根が詰まってしまうのを防ぎ、通気を良くするために行います。

鉢の大きさや成長の度合いにもよりますが、2年に1回程度は必要です。

また、鉢植えから地植えにする植え替えする時も植え付けと同様に3~4月が適しています。
(温暖地の場合は9~10月も可能です。)

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オリーブの木の仕立て方、剪定の時期と方法は?

実のつき方

オリーブの果実は、前の年に伸びた枝の中間に花芽がつき、翌年の5月下旬くらいに開花し結実します。

1つの花芽から20~40個ほどの花が咲きます。

仕立て方

樹形は開心自然形仕立て変則主幹形仕立てが適しています。

開心自然形仕立てとは、主幹を短くして主枝を2~4本配置した樹形です。

変則主幹形仕立てとは、主幹から出る枝を円錐状に仕立てる樹形です。

高さを抑えるため、2mくらいで主幹を切り詰めます。

自然な形に近いので仕立てやすく、樹の生育も良く果実の収穫も多くなります。

剪定 3~4月

剪定は3~4月頃行います。

剪定は、新梢が伸びてきたら2~3節を残して切り返します。

小枝が多く発生するので混み合った枝、交差する枝、弱い枝は間引くようにします。

樹形が大きく乱れたり、樹高が高くなってしまった場合には、太い枝を思い切って元から切り詰めます。

 

オリーブの木の肥料の与え方、水やりは?

肥料の与え方

肥料は萌芽前の3月上旬と収穫後の11月に有機質肥料を与えます。

植え付け直後は根付くまでしっかりと水やりを行います。

根付いた後は、地植えの場合には梅雨明けの7~9月の乾燥した日が続いた日以外は、通常は水やりの必要はありません。

 

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オリーブの木の開花・人工受粉は?

開花・人工受粉  5月下旬~6月

1本で結実しない品種は、他の品種を近くに植えるか、別の品種の花粉を人工受粉させる必要があります。

人工受粉は花粉が良く出る午前中に筆などを使用して別の品種からの花粉を雌しべに受粉します。

オリーブの木の果実管理は?

摘果  7月中旬~8月上旬

小さい果実がたくさんつくうえに、隔年結果しやすいので、生理落果が終わる7月中旬から、葉10枚あたり1果を摘果します。

摘果しないと実が小さくなります。

オリーブの木の収穫は?

いよいよ楽しみな収穫の時期です。

収穫 9月中旬~10月

オリーブの果実が濃緑色から少し黄色く色づいたところで収穫します。

ピクルスや塩漬けにする場合は、青い実のうちに加工します。

オイル用の果実は黒紫色に熟したら収穫します。

オイルを圧搾するには、多数の果実が必要で圧搾機も必要なため、一般家庭では難易度が高くなります。

また、果実を焼酎(ホワイトリカー)に入れ、氷砂糖を加えて3ヶ月以上漬けるとオリーブ酒ができます。

オリーブの木の栽培での病気や害虫は?

オリーブは比較的病害虫には強いですが、炭そ病やオリーブアナアキゾウムシが葉や枝につくことがあります。

炭そ病

炭そ病とは、炭措疽病菌というカビの一種が原因で引き起こされる植物の病気です。

黒褐色の円形の病斑が葉にあらわれます。

チッソ肥料のやりすぎ、風通しを良くすることに気をつけます。

病気にかかった部分を切り取り、焼却します。

オリーブアナアキゾウムシ

樹皮を食害します。地際近くや枝の分岐部分に潜伏しているので発見しだい取り除きます。

根元に穴があいていたり、その穴からおがくずのようなものがある場合には穴の中に殺虫剤をかけて駆除します。

 

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まとめ

オリーブの木の育て方、鉢植え、地植え、剪定方法、開花、人工授粉、摘果、収穫、肥料、水やり、病害虫などについてまとめました。

オリーブは果樹としての魅力に加えて、その美しい姿から家のシンボルツリーとしても人気があります。

旧約聖書にも登場する人類と関わりの深い果樹です。

果実からは家庭でおなじみのオリーブ油が取れ、またピクルスにして味うこともできます。

 

オリーブの果実には、オレイン酸、食物繊維、ビタミンE、ベータカロチンなど健康に良いとされる多くの栄養素が含まれます。

5月下旬から6月頃に小さな白い花が咲いて秋には収穫の時期を迎えます。

オリーブの栽培をとおして自然とふれあったり、季節の変化を感じることもできます。

あなたもオリーブの木を育て、美しい姿を身近で愛でたり、果実を味わってみませんか。

 

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