中島みゆき「悪女」の歌詞の意味を考察!「マリコ」とは?

昭和歌謡
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この記事は、中島みゆき「悪女」の歌詞の意味を考察します。

彼女の代表曲の一つとして知られる「悪女」。

曲のタイトルは「悪女」ですが、交際男性の誠意のない言動に揺れる女心が巧みに描かれます。

それでは、中島みゆき「悪女」の歌詞の意味を読み解きましょう。

中島みゆき「悪女」はどんな曲

【悪女】

アーティスト:中島みゆき

作詞・作曲:中島みゆき

編曲:船山基紀

リリース: 1981年10月21日( キャニオン・レコード)

★チャート最高順位
週間1位(オリコン)、1981年度年間68位(オリコン)、1982年度年間6位(オリコン)

「悪女」は著名なシンガーソングライターである中島みゆきにより1981年10月に発売された彼女の11作目のシングルです。

1982年のオリコンのシングル年間ランキングでは6位、売上枚数は62.4万枚を記録するヒットとなりました。

また、この曲は平山みき、中森明菜などの多くの歌手のアルバムにカバー曲として収録されています。

 

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中島みゆき「悪女」の歌詞の意味を考察

中島みゆきの「悪女」という歌は、非常に興味深い楽曲です。

まずは何といっても悪女という衝撃的な歌のタイトル。

そして、その名の持つイメージとはかけ離れた穏やかで明るい曲調。

「マリコ」という女性の名前から始まる歌い出しも聴いている者の心をビクッとさせます。

 

そんな「マリコ」に対して歌のヒロインが電話をかけているところからこの歌は始まります。

ですが、このヒロイン、女友達である「マリコ」に対して男遊びに慣れた悪女を演じて、偽りのリア充っぷりをアピールしています。

どうもこの女性は幾分見栄っ張りな性格のようです。

 

しかし、女友達の方も恋か遊びか仕事かいずれにしても多忙でなかなか充実した日々を過ごしている様子。

これでは見栄を張る甲斐もありません。それに嘘をつくのは疲れます。

なのに彼女がそんな行動をとるのは、居場所がなく寂しくて暇を持て余しているから・・。

 

今でこそ深夜営業の居酒屋も、映画のレイトショーも、ネットカフェも24時間営業のファミレスもありますが、この歌が発表された頃はそんなものはほとんどありません。

女友達との電話だって公衆電話からでしょう。

そんな彼女は、別の番号に電話をかけます。

それは、彼女の唯一の帰る居場所である恋人の部屋。ですが、向こうはずっと「話し中」状態です。

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このサビ以前の一番の歌詞から察するに、この歌のヒロインは進学か就職を機に地方の実家を飛び出して都会に上京してきた20代前半の女性のように思われます。

そして、彼女は都会で出会ったある男性と恋に落ち、やがて彼の部屋で同棲生活を始めます。

でも今、ヒロインはそんな唯一の居場所の彼の部屋に居ないで夜の都会をぶらついています。

これは一体どうしたことでしょう。

 

その理由が明かされるのが、二番の歌詞です。

彼は他に好きな女性が出来たのです。

彼の方ではそれをうまく誤魔化しているつもりのようですが、ヒロインはその真実に気付いています。

だから彼の部屋に居づらくなって一時的に出て来てしまったのです。

 

電話して、彼女を心配する彼の言葉が聞けたらどんなに良いでしょう。

でも、実際の彼は今カノが不在なのをこれ幸いと意中の女性と長電話。

だから彼の部屋に電話をかけてもいつも「話し中」なのです。

会話が弾んで電話が長引くということは、向こうの女性も彼に好意を持っているのでしょう。

こんな状態では、近いうちに自分は捨てられる、そんなのは嫌だ。ヒロインはそう思ったはず。

(彼女が先ほどの女友達との電話で悪女を演じたのも、そんな現実から一時的にでも目をそむけたかったからなのかもしれません。)

 

しかし、彼女は見栄っ張りな性格。男に一方的に捨てられるなんて体裁が悪いし、惨めだし、悔しい。そこでまた彼女は悪女を演じることを思いつきます。

今度は男物のコロンをつけて朝帰りを装うため早朝まで待ちます。

(夜を避けたのは他に月を沈むのを待つという理由もあります。月が女性の心を乱して本音を言わせてしまう恐れがあったからです。)

なんという用意周到さ。そして、悪女となったヒロインは、彼の部屋に帰宅し、彼と対峙します。

 

彼がそんな彼女に対してどんな行動に出たのか。それは歌詞にはありません。

自分とは違う男の気配を感じて面白くないと思った彼が怒り出したか、或いはそんなことにさほどの興味も持ってもらえず、ショックを受けた彼女の方がカッとなって嫌味の一つでも言ったか。

その過程は彼女にとってどちらでも良かったのです。

彼女の真の目的は、口論となって彼とケンカ別れをすることにあったのですから。

 

こうして彼女は、悪女を演じることによって、見かけ的には男性の心移りが原因で一方的に捨てられる惨めな女になることを防ぐことに成功しました。

でも、どんなに相手の男性や世間の目をあざむいたとしても、彼女だけは真実を知っています。

それに彼女はまだ彼のことが大好きなのです。でも、そんな彼の心にはもう自分が映っていないのです。彼女の心は寂しさと悲しさでいっぱいになります。

 

それにふと気が付いて足を見れば彼女は自分が靴を履いていないのに気づきます。

余程、興奮していたのでしょう、靴を履くのも忘れて彼の部屋を飛び出してしまったのです。

(これでサビで彼女が「裸足で夜明けの電車」に乗っている謎が解けます。)

悲しみに打ちのめされる彼女に惨めさが追い打ちをかけます。

そういう訳で、彼女は帰りの電車の中で大粒の涙をこぼすのです。

 

この歌は悪女というタイトルでありながら、実は本当の悪女は登場しないのです。

ここにこの歌の最大のポイントがあります。

そしてもうお分かりのように、これは失恋を歌った曲なのです。

相手の心移りによって失恋するなんてよくあること。

でも、だからこそ今は思い存分、悲しみに浸って泣けばいいよ、大丈夫、あなたの未来は明るいよとこの歌はそんな失恋した女性を慰め励ます応援歌にも聞こえます。

きっとそれこそが、中島みゆきがこの歌に込めたメッセージなのでしょう。

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まとめ

中島みゆき「悪女」の歌詞の意味を考察しました。

歌詞に出てくるヒロインは悪女になろうとしてもあまり様にならない感じがします。

少し不器用で優しくて誠実な女性のようですね。

ヒロインのそんな姿にご自身を投影させて共感された方も多いのではないでしょうか。

 

それからこの曲の歌詞の中に2回も出てくる「悪女になるなら月夜はおよしよ」のフレーズ。

ミステリアスな響きがあり魅力的なのですが、”悪女になるなら月夜がおすすめ”とはせずに「素直になりすぎる」からおすすめしないところが  、この曲の歌詞の中でスパイスのようにピリリと効いていてよいと思います。

中島みゆきは幅広い年代に人気のシンガーソングライターですが、歌詞の言葉使いが改めて巧みで素敵だなと思いました。

 

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