渡辺美里「My Revolution」の 歌詞の意味を考察!青春の夢と葛藤 | カモシカおやじの趣味ブログ

渡辺美里「My Revolution」の 歌詞の意味を考察!青春の夢と葛藤

昭和歌謡
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この記事は、渡辺美里「My Revolution」の歌詞の意味を考察します。

「私の革命」という意味の大胆なタイトルの曲名。

1986年に発売されたこの曲はテレビドラマの主題歌に使われ、瞬く間にヒットして多くの人々を魅了しました。

それでは、渡辺美里「My Revolution」の歌詞の意味を読み解きましょう。

 

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渡辺美里「My Revolution」とはどんな曲

【My Revolution】

アーティスト:渡辺美里

作詞:川村真澄

作曲:小室哲哉

リリース: 1986年1月22日( EPIC・ソニー)

★チャート最高順位
週間1位(オリコン)、1986年度年間5位(オリコン)

「MyRevolution」は1986年1月 、シンガーソングライター、渡辺美里の4枚目のシングルとしてリリースされました。

まだデビュー間もない渡辺は、この曲でオリコンチャート週間1位、1986年度年間5位を獲得し、現在も渡辺の代表曲として幅広い世代に愛されています。

 

作曲を手掛けたのは、後のヒットメーカーとなる小室哲哉です。

洋楽のエッセンスを存分に取り入れたコード進行は、後の小室が手掛けるユーロビートを彷彿とさせます。

 

渡辺美里「My Revolution」の歌詞の意味を考察!

この曲を歌っていた頃の渡辺美里は、ちょうど20歳。

「MyRevolution」の主人公である、大人の仲間入りをしたばかりの、名もない青年たちと同世代にあたります。

 

自分の殻を破りたい、生まれ変わりたい。

明日、目覚めたら、全く違う自分になっていたらいいのに。

 

少しづつ見え始めた現実と、諦めきれない夢。

折り合いの付かない心は、もどかしく、軽くつついただけで弾けてしまいそうです。

 

いつの時代も変わらない若者たちの葛藤を、渡辺は明るくエネルギッシュな歌声に乗せて、無数の聴き手の背中を押してきました。

今一度、私たちも彼女の歌に元気の素をもらいましょう。

 

思春期の心の痛みは、大人になって振り返れば、青く微笑ましいものですが、真っただ中にいるときは、錐でえぐられるように辛く苦しいものです。

自分の醜さ、弱さ、ずるさを鼻先に突きつけられ、誰も肩代わりしなければ、慰めてもくれない。

 

自分の汚さを受け入れ、乗り越えなければ大人になれない。

頭ではわかっていても、苦しいものです。

 

せめて、この暗闇で泣いているのが自分だけじゃなかったら。

痛みをわかちあえる人がいたなら、この暗闇に光がさすかもしれない。

主人公は、そういったかけがえのない存在を見つけたようです。

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この曲の歌詞には、ジェームズ・ディーンの一連の映画やウエストサイドストーリーを彷彿とさせるキーワードが、ちらほら出てきます。

うらぶれた路地にひしめくおんぼろアパートメント、階段の踊り場でかわされる少年たちの秘密のやりとり。

 

スプレーで書きなぐられたスラングは、彼らの言葉にならない苛立ちを表しています。

乗り捨てられたバイクは、「自分ひとりの力で地平線の果てまでいける」自由と希望の象徴であり、同時に挫折を意味しています。

 

現実の主人公は、映画の役者達のように禁じられた恋をしているわけでも、天涯孤独な境涯におかれているわけでもありません。

ごく平凡な高校生の男の子です。

 

「お前は恵まれている」と両親は言うけれど、言われなくたって分かっている。

でも怖いんだ。

明日も明後日も、一年後も、その先も、変わり映えのしない朝が来て、つまらない大人になるような気がして。

学校じゃ教えてくれない。

 

大人になるって、予定調和をおとなしく受け入れることですか。

疑問を持たないことですか。

 

見て見ぬふりをすることですか。

だったら、今まで誰もなったことのない大人になればいい。

 

君ならわかるだろう?

だって君も同じ葛藤を抱えているんだから。

僕と同じ匂いがしたから君を好きになったんだ。

 

大人は、あまり深い考えもなしに子供たちへ「夢を持ちなさい」と言ってしまうことがあります。

その「夢」は、時に子供たちのも未来を縛る足かせになります。

 

どういう職業につきたいのか、いくつまでに家庭なり、子供を持ちたいのか。

この歌の主人公が語る夢は「どういう人間でありたいか」という点に、ウェイトが置かれています。

 

僕は、恐れも哀しみも否定せず、しなやかな芯を持つ大人になりたい。

誰のせいにも言い訳もしない大人でありたい。

 

主人公は、学校ではそこそこ上手くやれているようです。

気の置けない友達の輪のなかで、冗談を言い合いふざけあう、なんてことのない日常。

 

この他愛もない時間がこの先も永遠に続いていくような、錯覚にとらわれることもあります。

しかし、夜、自室にこもる時、シャボン玉がぱちんと割れてしまったような虚しさを感じることが、時々あるのです。

 

帰る場所は確かにここなのに、帰り道を見失ったかのような孤独感と不安感。

それは彼の恋人も同じです。

いつも二人でひとつだから、交差点でのさよならは、胸が締め付けられるほど寂しくなる。

しかしその痛みは、彼が語っているように、自分を成長させるのに欠かせない痛みでもあるのです。

誰のお仕着せでもない、本当の自分の夢を見つけた少年の胸は、興奮で激しい鼓動を打ち始めます。

 

彼女が聞いたらどんな顔をするだろうか。

いいや、あの子にだけじゃない。

僕と同じ悩みを持つすべての人達へ。

 

型にはめられた明日を壊せ。

まっさらな明日に色付けするのは、僕等自身の手でやるんだ。

ちっぽけでも、粗削りでも、それが僕らの革命だ。

 

非常階段をカンカン、と小気味良く駆け上がる音が、夕暮れの裏通りに響きます。

明日、彼らの瞳に映る景色は、何色に変わるのでしょうか。

 

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まとめ

渡辺美里「My Revolution」の歌詞の意味を考察しました。

青春の頃に感じる自分の中にあるエネルギーをうまくコントロールできないような不安定感、社会や大人に対する微妙な違和感…。

そうした感情などが歌詞にうまく表現され、この曲のメロディーや渡辺美里の歌唱力と良くマッチングしていると思います。

 

この楽曲は1986年1月から同年3月まで放送されたテレビドラマ『セーラー服通り』の主題歌として用いられました。

1986年(昭和61年)といえばはるか昔のことですね。

 

日本では4月に男女雇用機会均等法が施行され、同じく4月にソ連のチェルノブイリ原子力発電所で大規模な爆発事故が発生した年です。

いつの間にかすいぶんと時代が過ぎたものです。

時代は変われど若者の持つエネルギーと葛藤などを唄うこの曲は、これからも世代を超えて多くの人々を魅了していくことでしょう。

 

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