この記事は、地球の特徴や大地の女神ガイアの神話を紹介します。
私たちの地球は青く輝き、とても美しい惑星ですね。
他の惑星と同様にギリシャ神話などに登場する神様もおられます。
あなたもこれを読めば、地球の特徴や女神ガイアにまつわる神話などを知ることが出来ます。
それでは私たちの住む美しい星、母なる地球(アース)についてのお話しましょう。
地球はどんな星、アースの意味は?
地球、英名アース(Earth)は古英語、エルセ(Erthe)が語源と言われています。
ラテン語では地球は、テルース(Tellus)またはテラ(Terra)、ギリシャ語ではガイア(Gaia)といいます。
地球は太陽系3番目の惑星。多くの偶然が重なり合い、生物を育む惑星になりました。
まずは地球の基本情報です。
赤道の直径…約12,756km
軌道半径…1億4960万km
自転周期…平均およそ24時間
公転周期…365.25日
衛星…月 地球中心から月の中心まではおよそ38万4,403km
太陽との距離…約は1億4960万km 光の速さでは8分19秒
推定年齢…46億歳1
中心から内核、外角、マントル、そして表面の地殻で構成され、生命に必要な水、酸素、そして大気を持つ奇跡の星。
太陽系で唯一多くの生物を育んでいる私たちの青く美しい惑星です。
大地の女神ガイアの神話とは?
アース(Earth)は他の惑星とは違い、直接的には神様の名ではありません。
しかし、アース(Earth)という名前には地球という意味の他に「大地」という意味もあります。
神話の世界でもギリシャ神話ではガイア、ローマ神話ではテルース(テラ)、はいずれも大地の女神の名前です。
どちらも神話の序盤に登場する古い女神ですが…。
他の惑星の神と同様に神話はローマとギリシャの神々とが時代の流れと共に同一視されるにつれ、ほとんど同じように語られます。
では、ギリシャ神話の大地の女神ガイアについて貴重な”ボヤキ”を紹介します。
たくさん子どもを生みまくったガイアはまさにゴッド母ちゃんです。
はじめはカオス(混沌)しかありませんでした。
そろそろ、世界を作ろっかなぁ~、誰か働いてくれないかなぁ?
と、カオスはガイア(大地)とタルタロス(冥界)、エロース(愛)という神を誕生させます。
この世とあの世と感情…。
どれも、人間にとって必要なものです。
じゃ、おまえたち、世界造りヨロシク♡
そんな、いきなり?聞いてないよ~!
じゃオレ、冥界づくりしてくるから。ガイア、早くこの世作ってよ。誰も死ななきゃオレ、商売あがったりだよ!
愛だの恋だの、イザコザとか、神とか人とかいないと僕も仕事にならない。まずガイアが頑張って
…と、タルタロスは冥界に籠り、エロースもフラフラ遊びに行ってしまいます。
な、なんなの~!!カオスはみんなで、でって言ったでしょう?
…ガイアがこの世に何か作らないことには何も始まりません。
とはいえ、ガイア単独では…どうやって神や人を増やせばいいのでしょう?とりあえず、何か生まなければ!
もう!私だけで単位生殖??私はバクテリアかって!
とボヤキながら、単独で子どもを作ります。
ガイアがまず生んだのは天の神ウラノス、海の神ポントス、暗黒神エレボス…
おっ!最初のオーダー頂きました!しっかりお仕事しますよ~!
と愛の矢を放ちます。
矢は天の神ウラノスに命中。(親子婚となりますが、神話ですので…)
ガイアはウラノスと結婚。多くの子を作るのですか…。
それで、アレよ!!ウラノスは子どもを嫌って冥土に監禁したのよ!
確かにね、怪物みたいなのいたわよ!私だって初めてだもの、失敗もあるでしょ?でも1柱でも増やさなきゃ、と思って頑張ったわ!
ガイアと世界の礎を作ったウラノスは神々の長に!
でも、大事な子ども達を監禁されたガイアはウラノスが許せません。
末息子クロノスにウラノスの失脚計画を促し(自分は手を汚さない)、クロノスは勝利し実父を冥土に送り神々の長の地位を奪います。
神々はまだ足らないでしょ?もう、微生物みたいに単位生殖は勘弁。だから、次の息子ポントスと再婚して5柱も産んだわよ!
神とはいえ、出産って大変なのよ!
育児もほーんと疲れた。そろそろ大地でゆっくりさせてもらうわよ。後は頼んだわ、子ども達!
こうしてギリシャ神話の神々の系譜が始まります。ほとんどの神はガイアに繋がっています。
ガイアは名実ともにゴッド母ちゃんです。
ちなみに…タルタロスは後に冥界神となるハデスの世界のさらに奥深くで自身の世界を治めていると。
またエロースとはガイアが生んだとも、アフロディーテと軍神アレスの子ともされていますが、神話の融合から諸説あるようです。
テルース(テラ)の地球年間 [1~12月]
アタシ、大地の女神テルース!テラって呼んでね!
ローマでは、昔から、テラ・マーテル(母なる大地)って呼ばれてたんだよ。
大地の女神のアタシがこの地球の歴史を教えてあげちゃう!
46億年は長いからギュッと1年の12か月(1月から12月)に例えて説明しますね!
1月
46億年前、太陽系のチリや粒子が集まって、原始地球が出来上がり!と、思ったら…まだ生まれたての地球に大きな天体がドッカーンと衝突!
これが月よ。ぶつかって跳ね返って、地球の引力に捕まっちゃった。
44億年くらい前のお話だから、地球と月って長~い付き合いよね。
2月
約40億年前になって、長い長い大雨で地殻は冷えて固まり、おおよその海と陸の素が完成。やっと惑星らしくなってきたかな?
3、4月
35億年前頃にバクテリアが登場、種類も少しずつ増えてきたわ。
5、6月
25億年前、光合成をする植物も。おかげで少しずつ酸素が放出され、火山活動もスタート。
命の息吹を感じたわ。けど、地球は氷河期になっちゃうから、まだ殆どの生物は住めないね。
7、8月
20億年前。酸素も満ちて細胞のある生物も誕生。大陸が形成され分離し始めたの。
ワクワクしたけど…残念、そう簡単にはいかなかったのよ。
9、10月
15~10億年前、大陸がまた集まってきちゃった!もう一回集まってはまた分離。
生物も増えはじめたのに…また地球はカチンコチンの氷河期と溶けそうに暑い温暖化の繰り返し。これじゃ、生き残りは至難の業!
11月
10億年前、やっと生物に良い環境になってきた。
ここから猛スピードでコケや植物が陸に現れ、原始お魚やトカゲの先祖とか進化をはじめたんだけど…また自然の力には勝てませんでした。
12月
4億年前、進化した多くの生物は自然環境によって絶滅。僅かに生き残った生物は着々と進化し恐竜現る!大恐竜時代が到来です。
そこからは…あなたも知ってのとおり、何度目かの大陸移動や氷河期と超温暖化、隕石の墜落…。
約1億年前、恐竜と多くの生物は絶滅し、次は人間が主役の時代になるわ。
人間の文明が築かれたのは、地球46億年を1年にたとえたら12月31日大晦日。
ヒトの歴史はたった1日の出来事にしか過ぎない。
まだ、これからね!
未来?…温暖化と寒冷化は繰り返され、そして大陸は今も移動をしているわ。
地球が生きている証だもの、神でも止めることは出来ないわ。
太陽も地球も星の命も永遠ではないけど地球の寿命はまだ半分残されている。
優れた知能と思いやる心を持つ人間が自然環境と多くの困難を乗り越え、どう生き残っていくか?全ては人間次第なのよ。
どうか、この地球を生き抜いて!少なくとも人間の過ちで悲劇を起こさないで!
アタシ、テラ・マーテルは地球最期のその日まで、人間と全ての生命を見守っているからね!
まとめ
惑星地球の特徴、アースの意味、大地の女神ガイア、テルースの神話などを紹介しました。
地球を…アースもテラもガイアもすべて大地という意味。
世界中でこの星は母なる大地、生命の源と位置づけられています。
地球や大地の恵みには感謝しなくてはなりませんね。
最近も異常気象や地震も多いですが、これも46億年の地球の歴史では何度も繰り返され、生物も誕生と絶滅を繰り返しています。
その中で人間の歴史の中では、まだほんの瞬きにしか過ぎません。
人類の文明が築かれたのは、地球46億年を1年にたとえたら12月31日大晦日とのこと。
たった1日の出来事にしか過ぎません。
人間は知恵をつかい、次の瞬間、また次の瞬間も種を絶やさないようにしたいものです。
人類の歴史が末永く続きますように…。
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