郷ひろみ「2億4千万の瞳」の歌詞の意味を考察 | カモシカおやじの趣味ブログ

郷ひろみ「2億4千万の瞳」の歌詞の意味を考察!エキゾチック・ジャパンの名曲

昭和歌謡
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この記事は、郷ひろみ「2億4千万の瞳」の歌詞の意味を考察します。

「2億4千万の瞳」は、JRの前身である国鉄の「エキゾチック・ジャパン」のキャンペーンソングとして1984年に発売されました。

「エキゾチック・ジャパン」とはなんとも魅力的な響きですね。

そんな「2億4千万の瞳」の歌詞の意味を読み解いていきます。

 

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郷ひろみ「2億4千万の瞳」はどんな曲

【2億4千万の瞳】

アーティスト:郷ひろみ

作詞:売野雅勇

作曲・編曲:井上大輔

リリース: 1984年2月25日(CBS・ソニー)

★チャート最高順位
週間7位(オリコン)、1984年度年間61位(オリコン)

「2億4千万の瞳」は、1984年2月に発売された郷ひろみの50枚目のシングルです。

シングル売上枚数は21.3万枚のヒットとなりました。

「2億4千万の瞳」は、郷ひろみの代表曲であり、1980年代の歌謡ポップス黄金期を代表する曲の一つでもあります。

 

郷ひろみ「2億4千万の瞳」の歌詞の意味を考察

「2億4千万の瞳」というタイトルの数字は、この曲が発売された1980年代当時、日本の人口が1億2千万人を超えたことに由来します。

この時代、日本はとても煌びやかで派手やかでした。

 

1980年代のはじめ、日本は世界最大の貿易黒字国となり、著しい経済成長期を迎え、80年代後半のバブル経済によって絶頂期を迎えたのです。

この曲は、まさに当時の日本の勢い、エネルギーを体現したかのような楽曲です。

 

そんな時代背景に思いを巡らせながら、この曲の世界観と魅力をひも解いていきましょう。

この曲のテーマは、人と人との出逢いです。

 

人と人との出逢いは奇跡です。

少しでも生まれた時代が違い、少しでも生まれた場所が違っていれば、出逢うことはできないからです。

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小さな島国である日本で、1億2千万もの人々が暮らしています。

私たちは人生で一体何人の人と出逢うことができるでしょうか?

 

そしてその出逢いの中で、何人の人と心を通わせることができるでしょうか?

誰もが素敵な出逢いを求め、あちらこちらでぶつかり合う視線。

 

それを「レイザー・ビーム」と表現しているところが、この曲のキャッチーで面白いところです。

意中の相手に向かって、一直線に、光の速さで伸びる色とりどりのネオン色の光線は、なんともバブリーな雰囲気を演出しています。

 

続く歌詞では一転して、「色は移ろいやすくても」と、少々古典的な表現をしています。

百人一首の9番、「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」という小野小町の名歌から引用しているのではないでしょうか。

 

小野小町の実らない恋愛を詠った有名な歌です。

花だけでなく人も、あらゆるものはみな、やがて枯れ、色褪せていくということを歌っています。

 

こと恋愛というものは、時に刹那的なものです。

それでも私たちは、永遠の愛とか真実の愛を探し求めてしまう。

 

それは小野小町の生きた平安時代であっても、物質的に豊かになった現代であっても変わりないのではないでしょうか。

2番の歌詞で印象的なのは、「抱きしめて男を女をハーフを」という部分です。

この「ハーフ」という歌詞は、文脈からは性別のことを意味していると読み取れます。

 

つまりトランスジェンダーのことを指しているのです。

また一方で、国籍や人種という意味での「ハーフ」とも読み取れます。

 

ここにこの曲の「エキゾチック・ジャパン」の魅力が集約されているのではないでしょうか。

日本の首都・東京は当時、経済的にも文化的にもアジアを代表とするグローバル都市として成長していました。

 

諸外国との交流も活発になり、様々な価値観が許容され始めていたのです。

世界との距離が縮まり、そして人々の世界観が広がった社会が、この曲の表す「エキゾチック・ジャパン」であり、その中で繰り広げられる数多の出逢いの素晴らしさを歌っているのではないでしょうか。

それらの出逢いひとつひとつは胸の高鳴るような出来事であり、光を放つかのような素敵な出来事なのです。

同じ時代に生まれ、ある日ある時ある場所で偶然に出逢う、それはまさに奇跡的な「命のときめき」です。

 

そこから、恋人や友人に発展していくことはさらなる奇跡です。

そう考えると、今隣にいる人との縁を大切にしたい気持ちになりますね。

 

「2億4千万の瞳」は、一度聴いたら忘れられない斬新なフレーズ。

「♪おっくせんまん、おっくせんまん」や「♪エキゾチ~~ック・ジャパ~ァン」で、気分の上がるノリノリな楽曲というイメージが強いです。

 

しかし、歌詞を紐解いてみると、包容力と寛容性に溢れた、とても器の大きな楽曲だということがわかります。

 

グローバルな時流に乗りつつも、遠い昔から変わらぬ恋愛への情動を描いており、それがこの曲が時代を超えて愛される理由ではないでしょうか。

郷ひろみというよりヒロミ・ゴーと呼びたくなる、彼のキレキレのパフォーマンスも合わせて、とても魅力的な楽曲です。

 

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まとめ

郷ひろみ「2億4千万の瞳」の歌詞の意味を考察しました。

さて、話は変わりますが、私たちは人生で一体何人の人と出逢うことができるでしょうか?

 

こんなデータがあります。

人生80年として、人が一生で出逢う人の数は、何らかの接点を持つ人が30,000人。

同じ学校や職場、近所の人が3,000人、親しく会話を持つ人が300人。

友人と呼べる人が30人、親友と呼べる人が3人。

 

世界には70億人もの人がいます。

改めて人との出逢いが天文学的奇跡だということがわかりますね。

私たちはたくさんの縁の中で生かされているのですね。

そんなことを思いながらこの曲を聴くとまた違った味わいになるかもしれませんね。

 

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