ケフェウス座の特徴や神話は？アルデラミンやガーネットスターも紹介！

この記事はケフェウス座の特徴や神話、α星アルデラミンや変光星ガーネットスターを紹介します。

ケフェウス座は古代エチオピアのケフェウス王にまつわる星座です。

あなたもこれを読めば、ケフェウス座の特徴や神話、アルデラミンやガーネットスターを知ることが出来ます。

それでは有名なカシオペア妃、アンドロメダ姫の陰で地味なケフェウス王に由来するケフェウス座の魅力をお伝えします。

ケフェウス座はどんな星座？

ケフェウス座は北極星の近くにある細長い5角形をした星座です。

星座のモデルは古代エチオピアの王様ケフェウスです。

ケフェウス座は北極星のすぐ近くを巡る星座なので1年中見ることができます。

 

一番の見頃は秋の夜、日本では本州なら20時過ぎには北の空高く昇っています。

ケフェウス座の見つけ方は天の川に浮かぶ白鳥座の１等星デネブとカシオペアのW字が目印。

そのカシオペアのW字が開いた先を北に進むと2～３等星で作られた細長い5角形、これがケフェウス座です。

 

近くには北極星も輝いています。

ちなみに5角形の頂点はケフェウスの頭ではなく、膝です。

５角形の底辺の２つの星が頭と肩になっています。

 

 

ケフェウス座には１等星はなく、すべて控えめな星ばかりですが、分かりやすい5角形なので、すぐに見つかるはずです。

やや地味なケフェウス座ですが、その領域には素晴らしい天体が多く集まっています。

ケフェウス座には、未来に北極星になるであろう星、美しい赤い星ガーネットスター、そして珍しい星団や星雲もあります。

ケフェウス座のギリシャ神話は？

ケフェウス座の神話はギリシャ神話の古代エチオピアの王家物語に登場します。

ギリシャ神話では、妻カシオペアや娘アンドロメダの物語が有名ですが、当のケフェウス王はといえば地味で、完全に脇役です。

ギリシャ神話では、美しい娘アンドロメダは命を救ってくれたペルセウスと結婚して、メデタシ、メデタシ！という話が有名です。

 

それ以上はあまり語られませんが、結婚式の当日、ペルセウス殺害未遂事件が起こったのです。

実は娘アンドロメダには婚約者がいて、政治的な目的で親が決める政略結婚なので「別の人と結婚するのでゴメンナサイ」では済まされません。

元婚約者は激怒りで、このままでは国の存続もあやぶまれる事態です。

 

結婚式で２人が誓いのチュー♡　をしようとしたとき、元婚約者が兵を連れて乱入！

ペルセウスは1人で応戦し、次々と兵を倒します。残すは婚約者のみ！

そこでペルセウスは、見ると石になってしまうメデューサの首をかざします。

 

すると…元婚約者もろともケフェウスも石になってしまいました。

このペルセウス殺害を企てたのは、いったい誰だったのでしょう？

元婚約者の陰謀説、板ばさみのケフェウスのたくらみ説、共謀説と複数の説があります。

 

国の明暗を左右するこの事件、王であるケフェウスが知らなかったとは考えにくいです。

そして、実際に事件が起こってしまったのはケフェウスの責任と言わざるをえません。

真相をケフェウスに聞いてみましょう。

 

♪20ｘｘ年　日本時間20時　某天文台♪

 

ケフェウスは天空では家来もなく、隣にいるトカゲ座が唯一の相談相手です。

 

一瞬、雲が流れケフェウス座が雲の切れ目から現れます。

 

 

そこで再び雲が…

 

 

トカゲの説得で、翌日ケフェウスは記者の前に現れました。

 

 

横からトカゲがコッソリ会見の指示をします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…その時、丁度よくケフェウス座に雲がかかりこの会見は終了となりました。

 

 

 

トカゲはケフェウスの当時の家来よりずっと敏腕マネージャーでした。　　

ケフェウス座のα星アルデラミン、変光星ガーネットスターとは？

ケフェウス座の興味深い天体の中から代表的な２つ、α星アルデラミンと変光星ガーネットスターを紹介します。

まず、α星アルデミラン。地平線下に沈むことのない周極星であるケフェウス座には北極星候補が3つあります。

 

その中で一番明るく北極星にふさわしいα星アルデミラン、ちょうどケフェウスの肩にあります。

地球の自転している回転軸が振れる現象である歳差運動で西暦7500年前後にはアルデミランが北極星になります。

 

 

そして、ケフェウス座の真のスターといえば、μ星エラキス。

細長い五角形の底辺の少し外側にあり、750日周期で3～5等星の明るさが変わる変光星。

その赤い色からガーネットスターと呼ばれています。

 

ガーネットは日本語で柘榴石。日本でも「ざくろ星」と呼ばれていました。

ガーネットスターは赤色超巨星で、太陽がこの大きさになったら、木星まで飲み込まれてしまうほどです。

双眼鏡であれば、その美しい赤い星を確認できるでしょう。

 

まとめ

ケフェウス座の特徴や神話、α星アルデラミンや変光星ガーネットスターを紹介しました。

ケフェウスたちが生きた古代エチオピアとは現在のアフリカ・エチオピアとはまったく異なる国で、地中海を望む現在のシリア付近にありました。

今でもアンドロメダが繋がれた岩があるとか…。

 

ギリシャ神話の美しい娘アンドロメダは命を救ってくれたペルセウスと結婚した話の裏には、おどろおどろしいペルセウス殺害未遂事件があったとは、怖いですね。

また、ケフェウス座には、α星アルデラミンや変光星ガーネットスターの興味深い星もあります。

 

今はまだ地味なケフェウス座ですが、その中の星がいつか北極星になる日がきます。

脇役が主役となるその日まで頑張れケフェウス座！

 

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